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尾張大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
尾張大橋
尾張大橋 地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 愛知県弥富市 - 三重県桑名市[1]
交差物件 木曽川[2]
用途 道路橋
路線名 国道1号[7]
管理者 国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所[3]
設計者 増田橋梁事務所[4]
施工者 横浜船渠(上部工)[8]、間組(架設・下部工)[2]
着工 1930年昭和5年)3月[5][注 1]
竣工 1933年(昭和8年)10月[8]
開通 1933年(昭和8年)11月8日[5]
座標 北緯35度06分17秒 東経136度42分46秒 / 北緯35.104833度 東経136.712806度 / 35.104833; 136.712806座標: 北緯35度06分17秒 東経136度42分46秒 / 北緯35.104833度 東経136.712806度 / 35.104833; 136.712806
構造諸元
形式 下路ランガートラス13連+下路平行弦ポニーワーレントラス1連[9]
材料[12]
全長 878.81 m[10]
7.5 m[1]
最大支間長 63.42 m[11]
地図
尾張大橋の位置
尾張大橋の位置
尾張大橋の位置
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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右岸(三重県)側の1スパンはアーチがなく、トラスだけの構造

尾張大橋(おわりおおはし)は、愛知県弥富市三重県桑名市木曽川にかかる国道1号である。

概要

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橋が出来るまでは「ふたつやの渡」と呼ばれる渡し船が存在していた[13][注 2]。これは1873年明治5年)、新東海道が設定された際に設けられたもので、1921年大正10年)以降は愛知県営の無料渡船として運行されていた。

1933年昭和8年)11月8日に開通式が行われ、地域総出で舞踏、神楽、石採車、餅まき、旗行列、提灯行列のほか盛大な祝賀会も催された。開通式の模様はラジオ中継された[14]

諸元

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  • 供用開始:1933年(昭和8年)11月8日
  • 延長:878.8 m
  • 幅員:7.5 m
  • 橋梁形式:下路ランガートラス鋼橋
    • 13連 支間長:63.4 m
    • 1連 支間長:40.8 m
    • 下路ランガートラス鋼橋とは、トラスを上弦のアーチで吊り下げる構造の橋である。当時の最高技術である。
  • 所在地:愛知県弥富市小島町 - 三重県桑名郡木曽岬町 - 三重県桑名市長島町東殿名

関連項目

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隣の橋

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(下流・河口) - 湾岸木曽川橋伊勢湾岸自動車道) - 木曽川大橋国道23号) - 尾張大橋 - 木曽川橋梁近鉄名古屋線) - 木曽川橋梁関西本線) - 木曽川橋東名阪自動車道) - 木曽川水管橋 - (上流)

脚注

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注釈

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  1. ^ 「起工式」は、1930年(昭和5年)5月24日に開催されている[6]
  2. ^ 尾張大橋東交差点に近い弥富市前ケ須野方に「ふたつやの渡」の石碑がある。

出典

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  1. ^ a b 内務省土木試驗所『本邦道路橋輯覧第三輯』内務省土木試驗所、東京、1935年11月30日、90頁。doi:10.11501/1242806全国書誌番号:47020046 
  2. ^ a b 田島治身「愛知縣木曾川大橋架設工事槪要」(PDF)『土木建築工事畫報』第8巻第5号、工事畫報社、東京、1932年5月1日、32-39頁、2019年11月22日閲覧 
  3. ^ 平成30年度事業概要書』国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所、愛知、2018年4月、2頁https://www.cbr.mlit.go.jp/meikoku/cgi-bin/meikoku/info/top/pdf/h30.pdf2020年11月1日閲覧 
  4. ^ 福井次郎「橋梁設計技術者・増田淳の足跡」『土木史研究論文集』第23巻、公益社団法人土木学会、東京、2004年6月15日、165-175頁、doi:10.11532/journalhs2004.23.165ISSN 13495712NAID 130003710096全国書誌番号:01006374 
  5. ^ a b 川越篤「愛知縣尾張大橋埈功式舉行の槪況」(PDF)『道路の改良』第16巻第1号、社団法人道路改良会、東京、1934年1月1日、134-136頁、2019年11月22日閲覧 
  6. ^ 地方通信」(PDF)『道路の改良』第12巻第7号、社団法人道路改良会、東京、1930年7月1日、129-133頁、2019年11月22日閲覧 
  7. ^ 成瀬輝男『鉄の橋百選』東京堂出版、東京、1994年9月30日、182-183頁。ISBN 978-4490202502全国書誌番号:95007024http://library.jsce.or.jp/Image_DB/committee/steel_structure/book/42517/42517-0182.pdf2019年11月22日閲覧 
  8. ^ a b 川越篤「尾張大橋架設工事大要」(PDF)『土木建築工事畫報』第9巻第12号、工事畫報社、東京、1933年12月1日、9-11頁、2019年11月22日閲覧 
  9. ^ 山内隆「尾張大橋」(PDF)『鋼橋図面の史料性に関する調査研究部会報告書-II』、鋼橋技術研究会、2008年5月、53-67頁、2019年11月22日閲覧 
  10. ^ 水郷を、日本をつないだ2つの橋」(PDF)『J-BEC レポート』第13巻、一般財団法人橋梁調査会、東京、2017年12月、61-62頁、2019年11月22日閲覧 
  11. ^ 山田健太郎「国道1号伊勢大橋の活用についての一考察」『土木学会年次学術講演会講演概要集第58回共通セッション』、公益社団法人土木学会、東京、2003年、53-54頁、2019年11月22日閲覧 
  12. ^ 五十畑弘「近代日本の鋼橋建設実務技術に関する史的考察」(PDF)『日本大学生産工学部研究報告A』、日本大学生産工学部生産工学研究所、千葉、2009年6月、9-25頁、ISSN 0385-4442全国書誌番号:000840552019年11月22日閲覧 
  13. ^ 伊勢湾を干拓して生まれた水郷のまち・弥富市」(PDF)『KISSO』第73巻、国土交通省中部整備局木曽川下流河川事務所調査課、2010年1月、2022年3月14日閲覧 
  14. ^ 木曽川の尾張大橋が完工『名古屋新聞』(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p1 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)