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木曽川橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岐阜県道14号標識
愛知県道14号標識
木曽川橋
愛知県側の左岸下流側から望む 地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 岐阜県羽島郡笠松町田代[1]
交差物件 木曽川[2]
用途 道路橋
路線名 岐阜県道14号岐阜稲沢線[1]
設計者 増田橋梁事務所[3]
施工者 横河橋梁製作所(上部工)、佐藤組(架設)、大倉組(下部工)[6]
着工 1934年昭和9年)9月27日[4]
竣工 1937年(昭和12年)11月[7]
開通 1937年(昭和12年)12月9日[5]
座標 北緯35度21分41秒 東経136度45分44秒 / 北緯35.361522度 東経136.762265度 / 35.361522; 136.762265座標: 北緯35度21分41秒 東経136度45分44秒 / 北緯35.361522度 東経136.762265度 / 35.361522; 136.762265
構造諸元
形式 下路ブレースドリブタイドアーチ橋[8]
材料[8]
全長 462.4m[9]
9m[9]
最大支間長 66m[9]
関連項目
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木曽川橋(旧橋)
基本情報
日本の旗 日本
用途 道路橋
路線名 国道12号線[11]
開通 1910年明治43年)2月20日[10]
閉鎖 1937年(昭和12年)[11]
構造諸元
形式 下路単純ポニーダブルワーレントラス橋[12]
材料 木鉄混合[12]
全長 458.2m[13]
4.55m[13]
関連項目
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宝橋(旧橋)
基本情報
日本の旗 日本
路線名 岐阜街道
竣工 1878年(明治11年)10月17日[14]
閉鎖 1881年(明治14年)[15][16]
構造諸元
形式 舟橋[15]
全長 494m[16]
3.6m[16]
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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木曽川橋(きそがわばし)は、木曽川を跨ぎ[2]愛知県一宮市岐阜県羽島郡笠松町を結ぶ岐阜県道14号岐阜稲沢線の橋梁[1]である。

概要

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土木学会は、国指定重要文化財に相当するとして「日本の近代土木遺産」に認定した[8]ほか、岐阜県は、「歴史的鋼橋[17]」、愛知県は「近代化遺産[18]」としている。

歴史

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岐阜東海道を結ぶ尾張藩道である岐阜街道[19]は、その道中の木曽川を渡し船(宝江の渡し)で超えていた[20]が、1876年明治9年)の国道指定[21]を受けて、木曽川橋として架橋されることとなった[22]

昭和に入り、太平洋と日本海を連絡する必要が増すと、名古屋から敦賀に至る国道12号の改良が計画され、その経路にある木曽川橋も木橋から鋼橋に架け替えられた[11]増田淳の増田橋梁事務所が設計した[3]橋長462.4mの鋼ブレースドリブ・タイドアーチ橋[6]1937年(昭和12年)に竣工した[11]

備考

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1964年(昭和39年)に、歩道が添架された[23]

長らく河床に旧橋の橋脚跡が残っていたが、2012年平成24年)の河床整備の際に撤去された[24]

1878年(明治11年)の明治天皇巡幸の際に、宝江渡船に代えて舟橋が架けられた[14]が、3年後の洪水で流失した[15][16]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c 入札公告』(PDF)(プレスリリース)岐阜県岐阜土木事務所長、2015年6月3日。オリジナルの2019年11月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191106224933/https://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/nyusatsu/ippan-kyoso/gifu-doboku/25index.data/250603koukokuiji26a3713.pdf2020年11月1日閲覧 
  2. ^ a b 岐阜県総務部統計課『第48回岐阜県統計書第1巻』岐阜県、岐阜、1940年3月31日、26頁。doi:10.11501/1460750全国書誌番号:46036293 
  3. ^ a b 福井次郎「橋梁設計技術者・増田淳の足跡」『土木史研究論文集』第23巻、公益社団法人土木学会、東京、2004年6月15日、165-175頁、doi:10.11532/journalhs2004.23.165ISSN 13495712NAID 130003710096全国書誌番号:01006374 
  4. ^ 地方通信」(PDF)『道路の改良』第16巻第10号、社団法人道路改良会、東京、1934年10月1日、150-158頁、2019年11月19日閲覧 
  5. ^ 「けふ歴史的渡初式」『岐阜日日新聞』岐阜日日新聞社、岐阜、1937年12月9日、第18539号、2面。
  6. ^ a b 藤井郁夫. “木曽川橋1937-12-9 - 橋梁史年表”. 土木学会附属土木図書館. 2019年11月1日閲覧。
  7. ^ 岐阜県土木部『岐阜県道路史』財団法人岐阜県建設技術センター、岐阜、1992年11月18日、172頁。 
  8. ^ a b c 土木学会土木史研究委員会『日本の近代土木遺産』公益社団法人土木学会、東京、2001年3月、142-143頁。ISBN 9784810602838全国書誌番号:20214549 
  9. ^ a b c 内務省土木試驗所『本邦道路橋輯覧第三輯』内務省土木試驗所、東京、1935年11月30日、93頁。doi:10.11501/1242806全国書誌番号:47020046 
  10. ^ 「笠松町の今昔」『岐阜日日新聞』岐阜日日新聞社、岐阜、1910年2月20日、第8670号、1面。
  11. ^ a b c d 出村嘉史、土木の日実行委員会土木コレクション小委員会『土木コレクション2014 hands+eyes』公益社団法人土木学会、東京、2014年6月、79頁。ISBN 9784810608120全国書誌番号:22440323http://dobokore.jsce.or.jp/2014/_common/uploads/archive/hands049_kisogawa_bridge.pdf2019年11月5日閲覧 
  12. ^ a b 藤井郁夫. “木曽川橋1910-2-20 - 橋梁史年表”. 土木学会附属土木図書館. 2019年11月1日閲覧。
  13. ^ a b 岐阜県総務部統計課『第45回岐阜県統計書第1巻』岐阜県、岐阜、1937年8月31日、27頁。doi:10.11501/1451853全国書誌番号:46049913 
  14. ^ a b 岐阜県『岐阜県御巡幸誌』西濃印刷出版部、岐阜、1925年6月15日、152頁。doi:10.11501/978516全国書誌番号:43042881 
  15. ^ a b c 宮川充史「特集「木曽川の船橋」」(PDF)『いちのみやの芸術文化』第13号、一宮市芸術文化協会、愛知、2010年6月、2-3頁、2019年11月5日閲覧 
  16. ^ a b c d 藤井郁夫. “宝橋1878-10-17 - 橋梁史年表”. 土木学会附属土木図書館. 2019年11月1日閲覧。
  17. ^ 岐阜県橋梁点検マニュアル』岐阜県県土整備部道路維持課、岐阜、2020年3月、361-390頁https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/82816.pdf2020年11月1日閲覧 
  18. ^ 『愛知県の近代化遺産』愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室、愛知、2005年3月、226頁。全国書誌番号:20784834 
  19. ^ 稲沢市教育委員会事務局生涯学習課『史跡尾張国分寺跡保存管理計画書』稲沢市、愛知、2016年3月、11頁。全国書誌番号:22748837http://www.city.inazawa.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/880/hozon2.pdf2019年11月5日閲覧 
  20. ^ 今月の表紙」(PDF)『所報』第638巻、一之宮商工会議所、愛知、2015年3月1日、14頁、2019年11月5日閲覧 
  21. ^ 『明治12年統計概表』(1門19頁)愛知県、愛知、1879年4月9日。doi:10.11501/806689全国書誌番号:40037382 
  22. ^ 『岐阜県紀要』岐阜県、岐阜、1909年9月15日、63頁。doi:10.11501/764977全国書誌番号:40008678 
  23. ^ 岐阜県総務部統計課『昭和40年岐阜県統計書』岐阜県、岐阜、1967年、296頁。doi:10.11501/9527098全国書誌番号:50003949https://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/tokei/tokei-joho/11111/tokeisyo-youran/gifuken-tokeisho/S40.data/tou_1965_126.pdf2019年11月5日閲覧 
  24. ^ 土屋健一「初代木曽川橋をしのぶ」『岐阜新聞』岐阜新聞社、岐阜、2012年11月8日、第45368号、22面、岐阜地域版、全国書誌番号:00066208