中国女 (曲)
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「中国女」 | ||||
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YMOの楽曲 | ||||
収録アルバム | 『イエロー・マジック・オーケストラ』 | |||
リリース | 1978年11月25日 | |||
規格 | LP | |||
ジャンル | テクノポップ | |||
時間 | 5分53秒 | |||
レーベル | アルファレコード | |||
作詞者 | クリス・モスデル | |||
作曲者 | 高橋ユキヒロ | |||
プロデュース | ハリー細野 | |||
その他収録アルバム | ||||
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「中国女」(ちゅうごくおんな、フランス語: La Femme Chinoise)はイエロー・マジック・オーケストラ(以下、YMO)の楽曲。作詞はクリス・モスデル、作曲は高橋ユキヒロ。1978年にリリースされたアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』に収録されている。
背景
[編集]- 曲のタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の映画『中国女(La Chinoise)』から取られている。
- 歌詞の内容は、リチャード・クワイン監督、ナンシー・クワン主演のハリウッド映画『スージー・ウォンの世界(The World of Suzie Wong)』(1960年)そのものである。
制作
[編集]- 元々は「スージー・ウォン・アンド・シャンハイ・ドールズ」というタイトルで、歌われている部分よりもずっと長い歌詞だったが、ここから高橋がピックアップして使われたと、作詞を担当したクリス・モスデルはコメントしている[1]。
- 高橋ユキヒロが断片的に作曲してきたメロディーに細野晴臣と坂本龍一がアレンジを施した。イントロや間奏の「テンテンテンテン…」という箇所は、三本指でしかキーボードを弾けないキーボーディストを想定し、ダサいけどかっこいいというイメージを表現している。具体的にはブライアン・フェリーの弾くキーボードである。
- 高橋が在籍していたサディスティック・ミカ・バンド及びサディスティックスのメンバーだった高中正義がギターで参加している。元々は坂本が「パンクみたいなディストーションのギター」を注文したが、高中が意味を理解せず、そのまま録音して帰ったという。
- 日本版『イエロー・マジック・オーケストラ』では、歌の部分で派手なチョッパーになるが、これは当時流行していた、ロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」のパロディである。
- フランス語の女性ヴォイスは当時アルファレコード社長秘書だった布井(江部)智子で、アイデアは細野によるもの。
評価
[編集]- この曲の高橋のヴォーカルを聴いて、YMOのメインヴォーカルを高橋にすることにしたといわれる[注 1]。YMOをインスト・バンドと思っていた細野にとって、以下の理由から、この曲がYMOの中で重要だったとコメントしている[2]。
「 | 途中の展開がミニマルな感じで、曲自体がヨーロッパ的な香りのするもので当時本当のテクノだと思った ヴォーカルを起用したことでYMOがヴォーカル・グループとしての可能性が提示された |
」 |
ライヴでの披露
[編集]- 『ウィンター・ライヴ1981』では、最終公演のみとの条件付きではあるが、散開までどのYMO名義のツアー・ライヴでも演奏された唯一の曲である。
- 坂本龍一が2009年11月30日のロンドン公演にてピアノで演奏した。これはiTunes Storeで購入して聴くことができる。
- 雑誌『写楽』(小学館)のイベントにおいてアコースティックギター2本とバンジョー1本という楽器構成で演奏したアコースティックバージョンが『YMO GO HOME!』において初めてCDに収録されている。
シングル(UK盤)
[編集]「中国女」 | ||||||||||
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YMO の シングル | ||||||||||
初出アルバム『イエロー・マジック・オーケストラ (US版)』 | ||||||||||
B面 | マッド・ピエロ | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | 7インチレコード | |||||||||
ジャンル | テクノポップ | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | A&Mレコード[3] | |||||||||
作詞 | クリス・モスデル | |||||||||
作曲 | 高橋ユキヒロ | |||||||||
プロデュース | ハリー細野 | |||||||||
YMO シングル 年表 | ||||||||||
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収録曲
[編集]全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「中国女」(La Femme Chinoise) | クリス・モスデル | 高橋ユキヒロ | |
2. | 「マッド・ピエロ」(Mad Pierrot) | 細野晴臣 | ||
合計時間: |
収録アルバム
[編集]- YMO『イエロー・マジック・オーケストラ』(1978年)
- YMO『イエロー・マジック・オーケストラ (US版)』(1979年)
- YMO『パブリック・プレッシャー』(1980年)
- YMO『アフター・サーヴィス』(1984年)
- YMO『シールド』(1984年)
- YMO『フェイカー・ホリック』(1991年)
- YMO『テクノ・バイブル』(1992年)
- YMO『テクノドン・ライヴ』(1993年)
- YMO『ライヴ・アット・武道館1980』(1993年)
- YMO『ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978』(1994年)
- YMO『ワールド・ツアー1980』(1996年)
- YMO『ライヴ・アット・グリークシアター1979』(1997年)
- YMO『YMO GO HOME!』(1999年)※アコースティック・ヴァージョン
- YMO『ONE MORE YMO』(2000年)
- YMO『UC YMO』(2003年)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 細野はその歌い方を「フー・マンチュー唱法」と名づけた。
出典
[編集]- ^ 『NICE AGE YMOとその時代1978-1984』 ISBN 4-401-63080-7
- ^ イエロー・マジック・オーケストラ(2007年、アスペクト)ISBN 978-4-7572-1089-9 24ページ
- ^ a b “Yellow Magic Orchestra – La Femme Chinoise”. Discogs. 2021年6月9日閲覧。