エンドレス・トーキング
表示
『エンドレス・トーキング』 | ||||
---|---|---|---|---|
細野晴臣 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | テイチク杉並スタジオ | |||
ジャンル |
アンビエント ミニマル・ミュージック | |||
レーベル | テイチク(モナドレーベル) | |||
プロデュース | 細野晴臣 | |||
細野晴臣 アルバム 年表 | ||||
|
『エンドレス・トーキング』(THE ENDLESS TALKING)は細野晴臣の12作目のオリジナル・アルバム。
概要
[編集]細野が1984年に発足させた「モナドレーベル」から発売された。本作と「コインシデンタル・ミュージック」「マーキュリック・ダンス」「パラダイスビュー」の4作を細野は「観光音楽」と呼んでいる。
収録されている楽曲の全ては1985年5月にイタリアのジェノヴァで開催された「ジャパン・アヴァンギャルド・オブ・ザ・フューチャー展」の為に制作したもの[1]。
ミラノのデザイナー・チーム「アトリエ・アルキミア」とのコラボレーションであり、製作された13体の異なるオブジェから、内蔵テープに収録された細野作曲の異なる音楽が流れる、というものである。音楽は電源を切らなければ常に再生し続ける「エンドレス・カセット」を使用したことからほとんどの曲は3分間程度に縮められている。これがタイトルの「エンドレス・トーキング」の由来となった[1]。
このプロジェクトに参加することとなった細野は当時、映画『銀河鉄道の夜』の音楽を担当しており作曲・レコーディングで多忙を極めていた。そんな中、スケジュールを調整し『銀河鉄道の夜』のレコーディングの日程を1日だけ中断。その空いた1日で、シンセサイザーとサンプリング・マシンで全13曲が即興的に作られ、マルチトラック録音によるトラックダウンの過程を省くため、ステレオ2トラックでダイレクトに録音された。
1996年のCD化を最後に長らく廃盤になっていたが、2008年にタワーレコード限定で紙ジャケットとして再発された。
曲目
[編集]全作曲:細野晴臣
A面
[編集]- 威勢のいい滝 (マーキュリーフォール MERCURYFALL)
- 動物の意見 (アニマルズ・オピニオン THE ANIMAL'S OPINION)
- 昆虫は非常事体を主張する (インセクト・インシスト・インセキュリティー INSECTS INSISTS INSECURITY)
- 「Making of NON-STANDARD MUSIC/Making of MONAD MUSIC」に収録されている「ミディアム・コンポジション」のアレンジを変えたもの。
- 人類の長いお噺 (ロングストーリー・オブ・ヒューマンカインド THE LONG STORY OF A HUMANKIND)
- 天国の第一人者 (ファーストワン・イン・ヘヴン THE FIRST ONE IN HEAVEN)
- オペラによる制御回路 (シーケンシャル・オペラ・サーキット SEQUENTIAL OPERA CIRCUIT)
- 動揺 1 (トレンブリング1 TREMBLING #1)
B面
[編集]- 終わりのないおしゃべり (エンドレス・トーキング THE ENDLESS TALKING)
- スクラッチによるジマノフスキー鳥 (スクラッチド・ジノマフスキー・バード SCRATCHED-SZYMANOWSKY-BIRD)
- デジタル標本化による民族学 (デジタリー・サンプルド・エスノグラフィー DIGITALLY SAMPLED- ETHNOGRAPHY)
- 女神プリオシーナ (ラ・プリオシーナ LA PLIOCENA)
- 羽の生えた動物 (ビルドュ BIRDOJ)
- 動揺2 (トレンブリング2 TREMBLING #2)
- 本アルバムに収録されている曲の中で唯一5分以上ある曲。