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東海環状自動車道

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東海環状道から転送)
一般国道自動車専用道路(B)
有料
東海環状自動車道
国道475号標識
C3 東海環状自動車道
MAGロード
地図
地図
路線延長 152.7 km
開通済み区間 : 豊田東JCT - 山県IC間、
大野神戸IC - 養老IC間、
大安IC - 新四日市JCT
開通年 2005年平成17年) -
起点 愛知県豊田市
豊田東JCT北緯35度2分38.70秒 東経137度11分36.30秒 / 北緯35.0440833度 東経137.1934167度 / 35.0440833; 137.1934167 (豊田東ジャンクション)
主な
経由都市
瀬戸市土岐市可児市美濃加茂市関市岐阜市大垣市いなべ市
終点 三重県四日市市
新四日市JCT北緯35度2分53.1秒 東経136度35分3.8秒 / 北緯35.048083度 東経136.584389度 / 35.048083; 136.584389 (新四日市ジャンクション)
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

東海環状自動車道(とうかいかんじょうじどうしゃどう、英語: TOKAI-KANJO EXPWY[1])は、愛知県豊田市から岐阜県経由三重県四日市市に至る高規格幹線道路国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線))である。一般国道475号に指定されている。略称東海環状道(とうかいかんじょうどう)。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、名古屋高速都心環状線(C1)、名古屋第二環状自動車道(C2)より外周の環状道路であることから「C3」が割り振られている[2][注釈 1]。全線で通行料金が大都市近郊区間の料金水準である。

概要

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法的な路線名は「一般国道475号」だが、国道表記は無い。1994年平成6年)のニックネーム募集により「MIE」(三重)「AICHI」(愛知)「GIFU」(岐阜)の頭文字を取ったMAGロードという愛称がある。道路カラーは濃紫([6]

名古屋市の周辺30 - 40キロメートル (km) 圏を結ぶ環状道路で、愛知県豊田市・瀬戸市、岐阜県土岐市可児市美濃加茂市関市岐阜市山県市本巣市大垣市、三重県いなべ市・四日市市などの都市を連絡し、東名高速道路新東名高速道路中央自動車道東海北陸自動車道名神高速道路新名神高速道路等と広域的な交通網を形成する延長 152.5 kmの自動車専用道路である。法律上では、高速自動車国道ではなく一般国道の自動車専用道路の扱いとしている[7]。この東海環状道は、名古屋環状2号線名古屋第二環状自動車道伊勢湾岸自動車道)とともに、名古屋圏環状道路を構成する2つの環状道路の1つとして位置付けられている。

豊田東JCTから中央道と接続する土岐JCT、東海北陸道と接続する美濃関JCTを経由して関広見ICに至る区間を東回り、関広見ICから名神と接続する養老JCTを経由して新四日市JCTに至る区間を西回りと通称する[8]。なお、国土交通省中部地方整備局の報道資料では、豊田東JCT - 美濃関JCT間 : 約73 kmを東部区間、美濃関JCT - 新四日市JCT : 約80 kmを西部区間と記していた[9]

東回り区間は中日本高速道路(NEXCO中日本)、西回り区間は国土交通省の事業となっていたが、2011年(平成23年)6月8日にNEXCO中日本が西回り区間の事業許可を国土交通省から受け、「一般国道事業と有料道路事業による事業方式」で整備する事が決定した[10]

環状道路という性格上、「上り・下り」の代わりに「外回り・内回り」の呼称が使われている[注釈 2]。一部の標識では愛知県 - 岐阜県 - 富山県を南北に縦断する東海北陸道との誤認を防ぐため、JCTなどの標識には、「東海環状道」や「東海環状」と、「東海」の部分が小さめに表示されている。

「東海」が小さめに表記されている案内板

供用中区間

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2012年9月15日に開通した、大垣西IC - 養老JCT間(西回り区間)

2020年令和2年)3月現在、豊田東JCT - 山県IC間、大野神戸IC - 養老IC間、大安IC - 新四日市JCT間が供用中である。

愛・地球博(愛知万博)の開幕に合わせる形で、2005年(平成17年)3月19日に豊田東JCT - 美濃関JCT間の東回り区間が開通した(土岐JCT - 美濃関JCT間は暫定2車線)。同時に、伊勢湾岸道の豊田東JCT - 豊田東IC間が開通して接続している。本区間の開通以前は、東名 - 中央道間は小牧JCT、中央道 - 東海北陸道間は一宮JCTを経由するしかなかった。本区間の開通により西三河東濃地区では新たなルートが形成され、東名 名古屋IC付近や名神 一宮JCT付近で慢性的に発生している渋滞の回避が図られた。一方、西濃地区では東海北陸道と名神が接続する一宮JCTの回避は図れず、当道路の山県IC - 大野神戸IC間が開通することで東海北陸道・美濃関JCTまでの区間をバイパスすることが可能になるため、早期の開通が期待されている。

事業中区間

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山県IC - 大野神戸IC間、養老IC - 大安IC間が、2024年(令和6年)4月現在事業中である[11]。西回り区間の開通により東海環状道が完成し、名古屋環状2号線と併せて、名神 一宮JCTを含む環状道路内側の渋滞解消や名神の通行止め時の迂回機能が見込まれている[9]

2024年(令和6年)3月現在の状況は次の通り[11]

  • 山県IC - 岐阜IC : 橋梁上部工事、改良工事を推進中。
  • 岐阜IC - 本巣IC : 橋梁上部工事、改良工事を推進中。御望山トンネル工事を推進中。
  • 本巣IC - 大野神戸IC : 橋梁上下部工事、改良工事を推進中。
  • 養老IC - いなべIC : 用地取得中。埋蔵文化財調査を推進中。橋梁上下部工事、改良工事を推進中。養老トンネル工事を推進中。
  • いなべIC - 大安IC : 橋梁上部工事、改良工事を推進中。

公共事業費の大幅削減を受け、国土交通省が2010年度(平成22年度)に整備を凍結する候補に挙げた217区間のうち、養老IC - いなべIC間が候補に挙げられるなど[12]、全線開通時期については未定であったが、NEXCO中日本が国土交通省から西回り区間の事業許可を受けた事により、「一般国道事業と有料道路事業による事業方式」でいったんは2020年度(令和2年度)末までの全線開通を目指す方針が発表された[13]。しかし、2015年(平成27年)時点で再び全線開通時期が未定となり一部区間のみ開通予定が発表されている状況となった[14]。その後、2018年度(平成30年度)予算の大臣折衝で、政府の財政投融資による資金1.5兆円を建設に使うことが財務省に認められ、整備が早まるとして、国土交通省は用地取得の難航している養老IC - いなべIC間を除く、山県IC - 大野神戸IC間といなべIC - 大安IC間の開通時期を用地取得等が順調な場合、2024年度(令和6年度)とすることを発表した[15]。2021年(令和3年)4月現在では「用地取得等が順調な場合」の文言が削除され、2024年度(令和6年度)に開通する予定になった[16]

さらに2020年(令和2年)3月には、唯一開通時期が示されていなかった養老IC - いなべIC間について、それまで有料道路事業と公共事業の組み合わせにより整備を推進してきたところ[17]、今般、中京圏の新たな高速道路料金の導入により確保する財源を活用して[17]、有料道路事業の額および施行区分を拡大することで事業を加速するとし[17]、用地取得等が順調に進んだ場合の開通予定時期が2026年度(令和8年度)と発表された[17][18]

なお、2024年(令和6年)3月22日開催の国道475号東海環状自動車道(西回り区間)事業調整会議で、本巣IC - 大野神戸IC間の七五三(しめ)第一高架橋において、基礎(フーチング)施工の工法変更に伴い、同区間の開通が最大で半年程度遅れる可能性が報告された。また、養老IC - いなべIC間の養老トンネルについても、岐阜県側・三重県側双方の避難坑で相当量の湧水が発生して工事が難航、対策工法を検討することが報告されている[19]

国道475号

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道475号標識
国道475号標識

一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)および一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)に基づく一般国道475号の概要は以下の通り(政令に記載されている市町村名であり、平成の大合併後の名称とは限らない)。

一般国道475号は1993年(平成5年)4月1日の政令改正後、2005年(平成17年)3月19日に豊田東JCT - 美濃関JCT間が開通するまで一般国道で唯一、開通区間が存在しない路線だった。

道路諸元

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  • 道路構造令 : 第1種第2級
  • 総延長 : 152.5 km
  • 設計速度 : 100 km/h
  • 車線数 : 4車線(土岐JCT - 東員IC間は暫定2車線)
  • 事業費 : 1兆6929億円[22]
    • (土岐 - 関間:4,340億円、関 - 養老間:6,363億円、養老 - 北勢間:2,818億円、北勢 - 四日市間:1,748億円)[23]
  • 計画交通量:24,600台/日[22]
    • (土岐 - 関間:24,500台/日、関 - 養老間:24,700台/日、養老 - 北勢間:17,300台/日、北勢 - 四日市間:24,700台/日)[23]

インターチェンジなど

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IC
番号
施設名 接続路線名 豊田東
から
km
備考 所在地
1 豊田東JCT E1A 新東名高速道路
E1A 伊勢湾岸自動車道
0.0 愛知県 豊田市
2 豊田松平IC 国道301号 3.4
2-1 鞍ヶ池PA/SIC 県道343号則定豊田線 6.3 ハイウェイオアシス併設
3 豊田勘八IC 国道153号豊田北バイパス 9.7
4 豊田藤岡IC 県道13号豊田多治見線 15.4
5 せと赤津IC/PA 国道248号瀬戸東バイパス
県道22号瀬戸環状線
県道33号瀬戸設楽線
23.2 瀬戸市
6 せと品野IC 国道363号 26.0
7 土岐南多治見IC 県道382号土岐南多治見インター線 36.9 岐阜県 土岐市
30-1 土岐JCT E19 中央自動車道 39.8
7-1 五斗蒔PA/SIC 県道84号土岐可児線 41.5
8 可児御嵩IC 国道21号可児御嵩バイパス 50.3 可児市
可児郡
御嵩町
9 美濃加茂IC/SA 国道41号美濃加茂バイパス
県道342号平成記念公園線
59.7 ハイウェイオアシス併設 美濃加茂市
10 富加関IC 県道58号関金山線 66.0 加茂郡
富加町
関市
5-1 美濃関JCT E41 東海北陸自動車道 73.0
美濃市
11 関広見IC 国道418号 75.9 関市
11-1 岐阜三輪PA/SIC 県道59号北野乙狩線 79.9 岐阜市
12 山県IC 国道256号高富バイパス 84.9 山県市
- 岐阜IC 県道91号岐阜美山線 91.7 2024年度開通予定[16] 岐阜市
- 本巣IC 国道157号 96.8 本巣市
- 本巣PA[25]
15 大野神戸IC 県道53号岐阜関ケ原線 103.5 揖斐郡
大野町
安八郡
神戸町
16 大垣西IC 国道21号(岐大バイパス
県道50号大垣環状線
111.1 大垣市
26-1 養老JCT E1 名神高速道路 117.2 養老郡
養老町
17 養老IC 県道213号養老平田線 120.3
- 海津PA/SIC[26][27] 市道海津34421号線 2026年度開通予定(用地取得等が順調な場合)[17][18] 海津市
- 北勢PA[28] 三重県 いなべ市
- いなべIC 県道5号北勢多度線 138.3 2024年度開通予定[16]
19 大安IC 国道365号員弁バイパス 144.9
20 東員IC 国道365号(員弁バイパス) 151.3 員弁郡
東員町
1 新四日市JCT E1A 新名神高速道路 152.7 四日市市

歴史

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以下は東海環状自動車道の概要等による。

  • 1987年昭和62年)6月30日 : 第四次全国総合開発計画(四全総)で高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)に指定[29]
  • 1989年度(平成元年度) : 土岐 - 関間 事業化。
  • 1989年平成元年)
    • 8月8日 : 土岐 - 関間 整備計画決定。
    • 12月1日 : 土岐 - 関間 都市計画決定。
  • 1990年度(平成2年) : 北勢 - 四日市間 事業化。
  • 1991年(平成3年)
    • 3月4日 : 豊田 - 瀬戸間 都市計画決定。
    • 12月3日:豊田 - 瀬戸間 整備計画決定。
  • 1992年(平成4年)1月21日 : 北勢 - 四日市間 都市計画決定。
  • 1993年(平成5年)
    • 4月1日 : 一般国道475号に路線指定[30]
    • 7月30日:北勢 - 四日市間 整備計画決定。
  • 1994年(平成6年)2月 : 西部区間の事業化。
  • 1996年(平成8年)10月4日 : 関 - 養老間 都市計画決定。
  • 1997年(平成9年)2月5日:関 - 養老間 整備計画決定。
  • 1998年度(平成10年度) : 養老 - 北勢間 事業化。
  • 1998年(平成10年)4月10日 : 瀬戸 - 土岐間 都市計画決定。
  • 2000年(平成12年)
    • 4月3日:瀬戸 - 関間 整備計画決定。
    • 8月25日 : 豊田東JCT - 美濃関JCT間 一般有料道路事業認可。
  • 2005年(平成17年)3月19日 : 豊田東JCT - 美濃関JCT間 開通。
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)8月1日:美濃関JCT - 関広見IC間 一般有料道路事業認可。
  • 2009年(平成21年)
    • 4月18日 : 美濃関JCT - 関広見IC間 開通。
    • 6月1日:豊田東JCT - 新四日市JCT間の全区間が指定区間に指定される[21]
  • 2011年(平成23年)6月8日 : 関広見IC - 新四日市JCT間 一般有料道路事業認可。
  • 2012年(平成24年)
    • 4月17日:養老 - 北勢間 整備計画決定。
    • 9月15日 : 大垣西IC - 養老JCT間 開通。
  • 2013年(平成25年)2月28日 : 五斗蒔スマートIC 供用開始。
  • 2016年(平成28年)8月11日 : 東員IC - 新四日市JCT間 開通[31]。三重県区間で初めての開通区間である。
  • 2017年(平成29年)10月22日 : 養老JCT - 養老IC間 開通[32]
  • 2018年(平成30年)3月30日 : 山県 - 大野神戸間、いなべ - 大安間の有料事業費増額。土岐JCT - 美濃加茂IC間の一部について付加車線設置について国土交通省より事業許可を受ける[33]
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 3月17日 : 大安IC - 東員IC間 開通[34][35]
    • 9月4日:国土交通省が東海環状道の暫定2車線区間のうち、土岐JCT - 美濃加茂IC/SAを10 - 15年後を目処に4車線化する優先整備区間に選定する方針を発表[36][37][38]
    • 12月14日 : 大野神戸IC - 大垣西IC間 開通[39]
  • 2020年(令和2年)
    • 3月10日 : 国土交通省が東海環状道の4車線化優先整備区間のうち、2020年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として土岐JCT - 可児御嵩ICの一部を選定[40][41][42]
    • 3月20日 : 関広見IC - 山県IC間 開通[43]
    • 3月31日 : 養老IC - いなべICの有料事業費増額。土岐JCT - 可児御嵩IC間の一部の4車線化工事について国土交通省より事業許可を受ける[44]
  • 2021年(令和3年)5月1日 : 全線で通行料金が大都市近郊区間の料金水準に変更される[45][46]
  • 2022年(令和4年)4月28日 : 可児御嵩IC付近(延長0.5 km)が4車線化[47]

開通予定年度

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  • 2024年度(令和6年度) : 山県IC - 本巣IC、本巣IC - 大野神戸IC[16]、いなべIC - 大安IC[16]
  • 2026年度(令和8年度) : 養老IC - いなべIC(用地取得等が順調な場合)[17][18]
  • 未定 : 土岐JCT - 美濃加茂IC/SAの一部に付加車線設置[48]

路線状況

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車線・最高速度

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区間 車線 最低速度 最高速度 備考
上下線 上り線 下り線 大型貨物
三輪牽引
左記を除く車両
豊田東JCT - 土岐JCT 4 2 2 50 km/h 80 km/h 100 km/h
土岐JCT - 五斗蒔PA/SIC 2 1 1 (なし) 70 km/h ※1
※2
五斗蒔PA/SIC - 美濃加茂IC/SA ※1
※2
※3
美濃加茂IC/SA - 富加関IC ※1
※4
富加関IC - 山県IC ※1
※5
(山県IC - 大野神戸IC間未開通)
大野神戸IC - 養老IC 2 1 1 (なし) 70 km/h ※1
※5
(養老IC - 大安IC間未開通)
大安IC - 東員IC 2 1 1 (なし) 70 km/h ※1
東員IC - 新四日市JCT 4 2 2
  • ※1 : 暫定2車線
  • ※2 : 土岐JCT - 美濃加茂IC/SA間は4車線化優先整備区間[36][37][38]
  • ※3 : 外回りの久々利大平トンネル - 久々利第一トンネル間に登坂車線あり。
  • ※4 : 外回り・内回りの可児御嵩IC - 兼山トンネル間に500 mの追越車線あり。
  • ※5 : 外回り・内回りに追越車線あり。

豊田東JCT - 土岐JCT間では上記の通り自動車専用道路のため、高速自動車国道とは異なり最低速度、大型・三輪・牽引の最高速度、その他の車種の最高速度の3つの標識を並べて表示している。土岐JCT - 東員IC間は暫定2車線であるため、土岐JCT - 新四日市JCT間は70 km/h制限である。

主なトンネルと橋

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土岐川橋
木曽川橋
トンネル・橋梁名称 延長 区間 備考
五ヶ丘トンネル 321 m 豊田東JCT - 豊田松平IC
鞍ヶ池第一トンネル 外回り:399 m
内回り:405 m
鞍ヶ池PA/SIC - 豊田勘八IC
鞍ヶ池第二トンネル 外回り:486 m
内回り:457 m
猿投山トンネル 外回り:4,433.6 m
内回り:4,334.6 m
豊田藤岡IC - せと赤津IC/PA 標識には外回り4,410 m、内回り4,310 mと記されている。当路線最長のトンネル。
愛岐トンネル 外回り:3,259.7 m
内回り:3,293.0 m
せと品野IC - 土岐南多治見IC 愛知県と岐阜県の県境にあるトンネル。
土岐笠原トンネル 外回り:1,246.0 m
内回り:1,228.7 m
標識には外回り1,260 m、内回り1,250 mと記されている。
土岐川橋 230 m 土岐南多治見IC - 土岐JCT
中央道トンネル 81 m
久々利大平トンネル 1,366 m 五斗蒔PA/SIC - 可児御嵩IC
久々利第一トンネル 外回り:202 m(予定)
内回り:222 m
外回りは事業中(4車線化工事)
久々利第二トンネル 外回り:306 m(予定)
内回り:324 m
外回りは事業中(4車線化工事)
久々利第三トンネル 外回り:885 m(予定)
内回り:911 m
外回りは事業中(4車線化工事)
柿田トンネル 外回り:1,638.0 m
内回り:1,538.8 m
外回りは事業中(4車線化工事)
兼山トンネル 616 m 可児御嵩IC - 美濃加茂IC/SA
木曽川橋 180 m
白山トンネル 1,345.4 m
飛騨川大橋 160 m
かもフルーツトンネル 633.5 m
堂洞城トンネル 604 m 美濃加茂IC/SA - 富加関IC
栃洞トンネル 170 m
川小牧トンネル 1,275 m
長良川橋 370 m 美濃関JCT - 関広見IC
池尻笠神トンネル 393 m
広見トンネル 206 m 関広見IC - 山県IC
三輪大洞トンネル 204 m
三輪小洞トンネル 153 m
三輪トンネル 1,324 m
北野トンネル 602 m
岐阜山県トンネル 1,117 m
岐阜山県第一トンネル(仮称) 4,931 m 山県IC - 岐阜IC
御望山トンネル(仮称) 1,555 m 岐阜IC - 本巣IC
船木山トンネル(仮称) 461 m
養老トンネル(仮称) 4,730 m(予定) 養老IC - いなべIC 岐阜県と三重県の県境にあるトンネル。完成時点で当路線最長のトンネル。

トンネルの数

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区間 外回り 内回り 備考
豊田東JCT - 豊田松平IC 1 1
豊田松平IC - 鞍ヶ池PA/SIC 0 0
鞍ヶ池PA/SIC - 豊田勘八IC 2 2
豊田勘八IC - 豊田藤岡IC 0 0
豊田藤岡IC - せと赤津IC/PA 1 1
せと赤津IC/PA - せと品野IC 0 0
せと品野IC - 土岐南多治見IC 2 2
土岐南多治見IC - 土岐JCT 1 1
土岐JCT - 五斗蒔PA/SIC 0
五斗蒔PA/SIC - 可児御嵩IC 5
可児御嵩IC - 美濃加茂IC/SA 3
美濃加茂IC/SA - 富加関IC 3
富加関IC - 美濃関JCT 0
美濃関JCT - 関広見IC 1
関広見IC - 山県IC 6
山県IC - 岐阜IC 1
岐阜IC - 本巣IC 2
本巣IC - 大野神戸IC 0
大野神戸IC - 大垣西IC 0
大垣西IC - 養老JCT 0
養老JCT - 養老IC 0
養老IC - いなべIC 1
いなべIC - 大安IC 0
大安IC - 東員IC 0
東員IC - 新四日市JCT 0
合計 29 29 -

※土岐JCT - 美濃関JCT - 新四日市JCT間では暫定2車線の対面通行区間にあたり、すべてのトンネルにおいて、2車線のトンネルを対面通行する形となる。

道路管理者

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  • 中日本高速道路(NEXCO中日本) 名古屋支社
    • 豊田保全・サービスセンター : 豊田東JCT - 豊田松平IC
    • 多治見保全・サービスセンター : 豊田松平IC - 可児御嵩IC
    • 岐阜保全・サービスセンター : 可児御嵩IC - 山県IC
    • 羽島保全・サービスセンター : 大野神戸IC - 養老IC
    • 桑名保全・サービスセンター : 大安IC - 新四日市JCT

ハイウェイラジオ

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  • 鞍ヶ池(豊田松平IC - 豊田勘八IC)
  • 土岐南(土岐南多治見IC - 土岐JCT)
  • 可児御嵩(土岐JCT - 可児御嵩IC)
  • 富加関(富加関IC - 美濃関JCT)
  • 大野神戸(大垣西IC - 大野神戸IC)

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度 令和3(2021)年度
豊田東JCT - 豊田松平IC 17,256 25,089 25,302 26,310
豊田松平IC - 鞍ヶ池PASIC 15,542 22,270 22,475 23,817
鞍ヶ池PASIC - 豊田勘八IC 21,927 21,785 22,518
豊田勘八IC - 豊田藤岡IC 14,319 19,951 20,207 21,081
豊田藤岡IC - せと赤津IC 13,146 17,911 17,971 18,565
せと赤津IC - せと品野IC 13,290 18,412 19,006 20,203
せと品野IC - 土岐南多治見IC 12,827 17,176 17,680 18,476
土岐南多治見IC - 土岐JCT 12,751 17,108 18,528 18,207
土岐JCT - 五斗蒔PASIC 08,945 10,732 14,040 15,230
五斗蒔PASIC - 可児御嵩IC 12,429 12,637
可児御嵩IC - 美濃加茂IC 07,155 08,496 09,677 09,662
美濃加茂IC - 富加関IC 07,302 08,709 09,352 09,414
富加関IC - 美濃関JCT 07,321 08,812 09,202 09,274
美濃関JCT - 関広見IC 調査当時未開通 01,942 02,716 04,191
関広見IC - 岐阜三輪PASIC 調査当時未開通 02,756
岐阜三輪PASIC - 山県IC 02,611
山県IC - 大野神戸IC間 未開通
大野神戸IC - 大垣西IC 調査当時未開通 02,443
大垣西IC - 養老JCT 調査当時未開通 03,150 05,144
養老JCT - 養老IC 調査当時未開通 02,043
養老IC - 大安IC間 未開通
大安IC - 東員IC 調査当時未開通 03,550
東員IC - 新四日市JCT 07,558

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

料金・割引

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2021年(令和3年)5月1日以降の通行料金は高速自動車国道の大都市近郊区間と同じ料金水準である[45][46]。他の高速自動車国道と連続して走行する場合、東海環状自動車道の通行料金に利用1回あたりの固定額150円は加算されない[50][注釈 4]

時間帯割引

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2021年現在、ETC車に対して高速自動車国道と同様に休日割引深夜割引平日朝夕割引が適用される[45]

このうち、深夜割引および通勤割引(平日朝夕割引の前身)は、試行導入を経て2006年(平成18年)4月1日より本格導入された[51]緊急総合対策生活対策によって2008年(平成20年)以降に導入された各種割引も高速国道と同様に適用され、いずれも2014年(平成26年)3月31日までに終了している。

東海環状自動車道連続利用割引(終了)

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東海環状道の豊田松平ICから関広見ICまでの各インターチェンジおよび大垣西ICと、高速自動車国道の東海環状道より内側(名古屋都心方向)にある各インターチェンジをETC車が相互に利用する時に150円割引される[45][52]。外側のインターチェンジの一部(東海北陸道美濃IC、中央道土岐IC、新東名岡崎東ICおよび名神関ヶ原IC養老SAスマートIC)も対象となる[注釈 5]。伊勢湾岸道大府IC以西の各インターチェンジは対象外である。他の割引の重複適用は行われない[52]

名古屋第二環状自動車道の名古屋西JCT - 飛島JCT間が2021年5月1日に供用開始するのに合わせて、2021年4月30日をもって東海環状自動車道連続利用割引は終了した[45]

ETC2.0割引

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名古屋第二環状自動車道の名古屋西JCT - 飛島JCT間が供用開始した2021年5月1日から適用される[45][53]。 ETC2.0搭載車両で東海環状自動車道を通過する場合、東海環状自動車道の料金が高速自動車国道の地方部区間の料金水準に割引される(出口ゲートでは割引表示なし、請求時割引される)[45][53]。他の割引の重複適用は原則として行われない。

地理

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通過する自治体

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開通している区間のみ記載。

接続する高速道路

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脚注

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注釈

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  1. ^ 名古屋高速都心環状線の当初の路線番号は「R」であり、高速道路ナンバリングの検討段階ではこれを基準に東海環状道に「R3」を付与することも考えられていた[3]。しかし最終的にはアルファベットの統一を優先して名古屋圏の環状高速道路も「C」とすることになり、名古屋高速都心環状線の路線番号が「R」から「C1」に変更された[4]。この結果、首都圏の環状道路である東京外環自動車道(C3)との重複が生じてしまったが、それを指摘するパブリックコメントに対し高速道路ナンバリング検討委員会は両都市圏が離れていることから問題はないと回答している[5]
  2. ^ ただし、トンネル点検計画・修繕計画の台帳では「上り線・下り線・上下線」の表記が使用されている(「上下線」は暫定2車線の対面通行区間)。
  3. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在。
  4. ^ 固定額は高速自動車国道の料金に含まれる。
  5. ^ 大垣ICおよび関ヶ原ICは、養老JCT - 大垣西IC間の開通時から対象となった。

出典

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  1. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  2. ^ 高速道路ナンバリングルール” (PDF). 国土交通省. 2017年3月23日閲覧。
  3. ^ 高速道路ナンバリング案の考え方” (PDF). 国土交通省 高速道路ナンバリング検討委員会 (2016年9月9日). 2020年9月22日閲覧。
  4. ^ 愛知県内で初めて高速道路ナンバリング標識を設置します” (PDF). NEXCO中日本・名古屋高速道路 (2017年12月22日). 2020年9月22日閲覧。
  5. ^ 高速道路ナンバリングの実現に向けた提言(案)に寄せられたご意見とご意見に対する考え方” (PDF). 国土交通省 高速道路ナンバリング検討委員会 (2016年10月24日). 2020年9月22日閲覧。
  6. ^ みちのつぶやき~NEXCO中日本~ (@cnexco_official)の2021年10月25日のツイート”. 2021年10月25日閲覧。
  7. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 45–46、「国道の名所を行く/高速道路から国道になった道」より
  8. ^ 東海環状自動車道”. 国土交通省 中部地方整備局 岐阜国道事務所. 2021年7月18日閲覧。
  9. ^ a b 東海環状自動車道が更に一歩前進! - ウェイバックマシン(2012年1月19日アーカイブ分)、国土交通省中部地方整備局、2007年4月24日
  10. ^ 東海環状自動車道(西回り)を「一般国道事業と有料道路事業による事業方式」により整備します、NEXCO中日本、2011年6月8日
  11. ^ a b 事業進捗ダイジェスト版 (令和6年3月29日)” (PDF). 国土交通省中部地方整備局 岐阜国道事務所・北勢国道事務所 (2024年3月29日). 2024年4月18日閲覧。
  12. ^ “国交省、凍結候補は217区間/直轄国道の整備”. 四国新聞社. (2009年12月2日). https://www.shikoku-np.co.jp/national/political/article.aspx?id=20091202000385 
  13. ^ “国体本大会前に開通へ 東海環状、大垣西―養老間”. 岐阜新聞 Web. (2011年12月25日). https://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20111225/201112250936_15809.shtml 
  14. ^ 平成27年度予算を踏まえた道路事業の見通しについて” (PDF). 国土交通省中部地方整備局 (2015年5月15日). 2017年12月20日閲覧。
  15. ^ 平成30年度予算大臣折衝について” (PDF). 国土交通省 (2017年12月18日). 2017年12月20日閲覧。
  16. ^ a b c d e 防災・減災、国土強靭化に向けた 道路の5か年対策プログラム(中部ブロック版)を策定 〜今後5か年の目標を示し、取り組みを重点的かつ集中的に実施〜” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 (2021年4月27日). 2021年5月7日閲覧。
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  20. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月18日閲覧。
  21. ^ a b 「一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令(平成21年5月27日政令第140号)」『官報』本紙第5078号、2009年5月27日、2頁。 
  22. ^ a b 再評価に係る資料【道路事業】』国土交通省中部地方整備局、2023年7月28日、14頁https://www.cbr.mlit.go.jp/kikaku/jigyou/data/r0507/120_shiryou12.pdf 
  23. ^ a b 『一般国道475号 東海環状自動車道(道路事業)説明資料』、2頁
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  26. ^ “海津市はスマートIC計画書を中央コンに”. 建通新聞社. http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/130605300081.html 
  27. ^ スマートIC”. 中部地方整備局 - 国土交通省. 2017年10月23日閲覧。
  28. ^ 【凡例】 供用区間: 事業区間: - 岐阜県
  29. ^ 第四次全国総合開発計画国土庁、1987年6月、133頁https://www.mlit.go.jp/common/001135927.pdf 
  30. ^ 「一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令(平成5年4月1日政令第136号)」『官報』号外特第9号、1993年4月1日、18頁。 
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参考文献

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  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8 
  • 国道475号 東海環状自動車道 パンフレット国土交通省中部地方整備局中日本高速道路名古屋支社、2023年3月https://www.cbr.mlit.go.jp/gifu/jimusyo/pamphlet.html 
  • 一般国道475号 東海環状自動車道(道路事業)説明資料』国土交通省中部地方整備局、岐阜国道事務所・北勢国道事務所、中日本高速道路、2023年7月28日https://www.cbr.mlit.go.jp/kikaku/jigyou/data/r0507/040_shiryou4.pdf 

関連項目

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外部リンク

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