国鉄タキ8650形貨車
国鉄タキ8650形貨車 | |
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タキ8650形、タキ8652 1993年6月6日、島田駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 |
日本ルーブリゾール工業 カロナイト化学→日本石油輸送 |
製造所 | 日本車輌製造、川崎重工業 |
製造年 | 1966年(昭和41年) - 1979年(昭和54年) |
製造数 | 6両 |
消滅 | 1999年(平成11年) |
常備駅 |
武豊駅 末広町駅→名古屋南港駅→郡山駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 潤滑油添加剤 |
化成品分類番号 | 93 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 12,450 mm - 12,900 mm |
全幅 | 2,400 mm |
全高 | 3,870 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 30 t |
実容積 | 30.0 m3 |
自重 | 20.0 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR41C、TR225-2 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 8,350 mm - 8,800 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ8650形貨車(こくてつタキ8650がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、潤滑油添加剤専用の30t 積タンク車として1966年(昭和41年)6月20日から1979年(昭和54年)5月28日にかけて4ロット6両(タキ8650 - タキ8655)が日本車輌製造及び川崎重工業にて製作された。
本形式の他に潤滑油添加剤を専用種別とする形式にはタム9100形、タキ11800形の2形式が存在した。
落成時の所有者は日本ルーブリゾール工業、カロナイト化学の2社でありその常備駅は武豊線の武豊駅、神奈川臨海鉄道浮島線の末広町駅であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。
1989年(平成元年)5月にカロナイト化学所有車4両(タキ8652 - タキ8655)が日本石油輸送へ名義変更され、常備駅は名古屋南港駅(現・名古屋南貨物駅)に変更された。
タンク体は耐候性高張力鋼 (SPA-H) 製で保温のための断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は12,450mm - 12,900mm、全幅は2,400mm、全高は3,870mm、台車中心間距離は8,350mm - 8,800mm、実容積は30.0m3、自重は20.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR225-2であった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には4両(タキ8652 - タキ8655)がJR貨物に継承されたが、1999年(平成11年)8月に一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和41年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 日本ルーブリゾール工業(タキ8650)
- 昭和42年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 日本ルーブリゾール工業(タキ8651)
- 昭和51年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 カロナイト化学(タキ8652 - タキ8653)
- 昭和54年度 - 2両
- 川崎重工業 2両 カロナイト化学(タキ8654 - タキ8655)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)