中須賀克行
中須賀 克行 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤマハ・YZF-R1を駆る中須賀 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 |
1981年8月9日(43歳) 福岡県北九州市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在のチーム | ヤマハファクトリーレーシングチーム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゼッケン | 1(全日本)・21(MotoGP) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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中須賀 克行 (なかすが かつゆき、1981年8月9日 - )は、福岡県北九州市出身のモーターサイクル・ロードレースライダーである[1]。2021年現在全日本ロードレース選手権JSB1000クラス出場中。
人物
[編集]映像外部リンク | |
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鈴鹿サーキット50周年メッセージ・中須賀克行(2012年2月7日) | |
YSP中須賀選手 全日本ロードレース2013チャンピオン - TwellV(2013年11月11日) | |
【2015鈴鹿8耐】ヤマハファクトリーが19年ぶりV - 東京中日スポーツ(2015年7月26日) |
3歳から12歳までポケットバイクで遊んでいたことからライダーを夢見るようになり、地元の九州国際大学[2]に通う傍らロードレースに参戦するようになった[3]。憧れのライダーはウェイン・レイニー、ケビン・シュワンツ、吉川和多留[3]。
2000年から2004年まで全日本ロードレースGP250に参戦、2005年からはJSB1000クラスに転向し、2008年・2009年・2012年から2016年・2018年・2019年・2021年と10度のタイトルを獲得している。また鈴鹿8時間耐久ロードレースでは2015年から4連覇を果たし、1993年から3年連続で優勝したアーロン・スライトの記録を更新した。2018年は決勝前日の転倒による負傷で出走はできなかったが[4]、個人及び同一チームでの4連覇という記録を打ち立てた。
中須賀の世界GPデビューは2011年の最終戦バレンシアで、負傷したホルヘ・ロレンソの代役として参戦、6位でフィニッシュした。2012年はワイルドカードで日本GPに参戦、9位でフィニッシュしている。最終戦のバレンシアにも負傷したベン・スピーズに代わって参戦、ウェットとなったこのレースでは路面状況と多くのリタイヤにも助けられ、優勝したダニ・ペドロサに次いで2位でフィニッシュした。この年、他のクラスも併せて表彰台に上った日本人ライダーは彼のみであった。
愛称は「ナカスガサーン」。2011年のMotoGP参戦時にヤマハから出された英文リリース[5]が初出と言われているが、その後日本国内のファンの間で定着した[6]。また英語圏のメディアの報道でも、以後「Nakasuga-san」の表記が多く使われており[7][8]、国を問わず呼称が定着していることが窺える。
妻は鈴鹿サーキットクイーン29期生だった山本佳世子で[9][10]、2009年3月に結婚し、同年9月に第一子(男児)が誕生[11]。2010年11月23日に行われた挙式には及川誠人、武田雄一、成田亮なども参列したという[11]。
現在は全日本ロードレースに参戦する傍ら、ヤマハのMotoGPテストライダーの役割も果たしている。
主な戦績
[編集]全日本ロードレース選手権
[編集]- 2000年 - GP250ランキング11位。RC甲子園から参戦。
- 2001年 - GP250ランキング20位。MOTOREX DAYTONAから参戦。
- 2002年 - GP250ランキング5位。TEAM NAKASUGAから参戦。
- 2003年 - GP250ランキング8位。SP忠男レーシングチームから参戦。
- 2004年 - GP250ランキング5位(1勝)。SP忠男レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2005年 - JSB1000ランキング12位(最高位6位)。SP忠男レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2006年 - JSB1000ランキング9位(最高位5位3回)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2007年 - JSB1000ランキング4位(2勝)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2008年 - JSB1000年間チャンピオン(2勝)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2009年 - JSB1000年間チャンピオン(2勝)。YSP Racing Teamから参戦 (ヤマハ)。
- 2010年 - JSB1000ランキング3位。YSP Racing Team with TRCから参戦(ヤマハ)。
- 2011年- JSB1000ランキング5位(1勝)。YSP Racing Team with TRCから参戦(ヤマハ)。
- 2012年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2013年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2014年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2015年 - JSB1000年間チャンピオン(7勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2016年 - JSB1000年間チャンピオン(6勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2017年- JSB1000ランキング6位(5勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2018年 - JSB1000年間チャンピオン(8勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2019年 - JSB1000年間チャンピオン(6勝)ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2020年 - JSB1000ランキング7位(1勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2021年 - JSB1000年間チャンピオン(10勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2022年 - JSB1000年間チャンピオン (13勝)。 ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
MotoGP
[編集]- 2011年 - MotoGPクラス第17戦・第18戦スポット参戦[12]。第17戦キャンセル、第18戦6位。ヤマハ・ファクトリー・レーシングから参戦。
- 2012年 - MotoGPクラス第15戦・第18戦スポット参戦。第15戦9位、第18戦は16番グリッドから2位となり、MotoGPクラスのスポット参戦者としてはトロイ・ベイリス、日本人参戦者としては中野真矢以来の表彰台獲得[13][14]。ヤマハ・ファクトリー・レーシングから参戦。
- 2013年 - MotoGPクラス第17戦にスポット参戦し11位完走。YSP Racing Teamから参戦。
- 2014年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し12位完走。YAMALUBE レーシングチーム with YSP として参戦。
- 2015年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し8位完走。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2016年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し11位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2017年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し12位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2018年 - MotoGPクラス第16戦にスポット参戦し14位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
シーズン別
[編集]年 | クラス | 車両 | チーム | 出走回数 | 優勝回数 | 表彰台 | PP | FL | ポイント | ランキング |
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2002年 | 250cc | ヤマハ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 31位 | |
2003年 | 250cc | ヤマハ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | NC | |
2004年 | 250cc | ヤマハ | SP忠男レーシングチーム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | NC |
2011年 | MotoGP | ヤマハ | ヤマハ・ファクトリー・レーシング | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 18位 |
2012年 | MotoGP | ヤマハ | ヤマハ・ファクトリー・レーシング | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 27 | 18位 |
2013年 | MotoGP | ヤマハ | ヤマハ YSP レーシングチーム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 22位 |
2014年 | MotoGP | ヤマハ | YAMALUBE YSP レーシングチーム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 26位 |
2015年 | MotoGP | ヤマハ | ヤマハファクトリー・レーシングチーム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 23位 |
2016年 | MotoGP | ヤマハ | YAMALUBE ヤマハファクトリー・レーシングチーム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 23位 |
合計 | 10 | 0 | 1 | 0 | 0 | 63 |
レース別
[編集](凡例)
年 | クラス | 車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 順位 | ポイント |
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2002年 | 250cc | ヤマハ | JPN | RSA | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GBR | GER | CZE | POR | BRA | PAC 12 |
MAL | AUS | VAL | 31位 | 4 | ||
2003年 | 250cc | ヤマハ | JPN Ret |
RSA | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GBR | GER | CZE | POR | BRA | PAC | MAL | AUS | VAL | NC | 0 | ||
2004年 | 250cc | ヤマハ | RSA | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | BRA | GER | GBR | CZE | POR | JPN 20 |
QAT | MAL | AUS | VAL | NC | 0 | ||
2011年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | SPA | POR | FRA | CAT | GBR | NED | ITA | GER | USA | CZE | IND | RSM | ARA | JPN | AUS | MAL C |
VAL 6 |
18位 | 10 |
2012年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | SPA | POR | FRA | CAT | GBR | NED | GER | ITA | IND | IND | CZE | RSM | ARA | JPN 9 |
MAL | AUS | VAL 2 |
18位 | 27 |
2013年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | AME | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GER | IND | IND | CZE | GBR | RSM | ARA | MAL | AUS | JPN 11 |
VAL | 22位 | 5 |
2014年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | AME | ARG | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GER | IND | CZE | GBR | RSM | ARA | JPN 12 |
AUS | MAL | VAL | 26位 | 4 |
2015年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | AME | ARG | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GER | IND | CZE | GBR | RSM | ARA | JPN 8 |
AUS | MAL | VAL | 23位 | 8 |
2016年 | MotoGP | ヤマハ | QAT | ARG | AME | SPA | FRA | ITA | CAT | NED | GER | AUT | CZE | GBR | RSM | ARA | JPN 11 |
AUS | MAL | VAL | 23位 | 5 |
その他
- 2015年 - 鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝(中須賀、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2016年 - 鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝(中須賀、ポル・エスパルガロ、アレックス・ロウズ)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2017年 - 鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝(中須賀、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マーク)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2018年 - 鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝(中須賀、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マーク)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
賞詞
[編集]参照
[編集]- ^ Yamaha team rider profile Retrieved 13 April 2012.
- ^ JSB1000 ライダープロフィール 中須賀克行 2020年9月1日閲覧。
- ^ a b 長野博 20th Centuryエンジン (2012年3月31日). “靴下と塩で縁担ぎ/JSB1000クラス中須賀克行選手を直撃”. 東京中日スポーツ 2015年7月29日閲覧。
- ^ 「決勝に出走しない中須賀を「チームだから大丈夫」と励ましたロウズ/ヤマハファクトリー鈴鹿8耐優勝会見」『AUTO SPORT web』2018年7月30日。2018年7月30日閲覧。
- ^ Katsuyuki Nakasuga to Replace Jorge Lorenzo for Malaysian Grand Prix - YAMAHA Racing・2011年10月19日
- ^ ナカスガサーン祭り 2012 Nakasuga-san Festival - Togetter
- ^ Katsuyuki Nakasuga to replace Ben Spies at Valencia - motoGP.com・2012年10月28日
- ^ Yamaha's Nakasuga steals the show in season finale at Valencia - motorsport.com・2012年11月12日
- ^ 『鈴鹿サーキットクイーン29期生決定!』(PDF)(プレスリリース)モビリティランド、2007年4月9日 。2015年7月29日閲覧。
- ^ 「コカコーラ ゼロ 鈴鹿サーキットクイーン」『ギャルズ・パラダイス「2007トップレースクイーン編」』、三栄書房、2007年9月27日、28頁、2015年7月29日閲覧。
- ^ a b “2011年はゼッケン1を取り戻す! 中須賀克行が地元で挙式”. 全日本ロードレース選手権公式サイト (2010年11月24日). 2015年7月29日閲覧。
- ^ motogp.com - ヤマハ:中須賀克行の負傷代役を発表
- ^ “中須賀克行がMotoGP最終戦バレンシアGPで2位に入賞!!”. livedoorニュース (ライブドア). (2012年11月14日) 2015年7月29日閲覧。
- ^ motogp.com - 中須賀克行が最高峰クラスで日本人16人目の表彰台獲得
- ^ “中須賀克行、2014年度モータースポーツ顕彰を授彰…ヤマハではノリック以来”. response.jp (2015年3月10日). 2015年7月29日閲覧。
外部リンク
[編集]タイトル | ||
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先代 レオン・ハスラム 高橋巧 マイケル・ファン・デル・マーク |
鈴鹿8時間耐久ロードレース 優勝 2015年・2016年・2017年 同職:ポル・エスパルガロ(2015・2016), ブラッドリー・スミス(2015),アレックス・ロウズ(2016),マイケル・ファン・デル・マーク(2017) |
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