芥川賞の受賞者一覧
芥川賞の受賞者一覧(あくたがわしょうのじゅしょうしゃいちらん)では、芥川賞各回の受賞者、候補者、選考委員を含めた詳細な一覧を掲載する。簡易な一覧は芥川龍之介賞#受賞者一覧を参照。
- 上半期は各年7月、下半期は翌年1月に受賞作が発表される。
- 受賞者・候補者の末尾の数字はその時点で候補になった回数を示している。(初)は初候補。予備候補など最終候補以外のものは考慮していない。
- 作品が文学界新人賞や群像新人文学賞などの公募新人賞を受賞している場合は初出誌にその旨を併記。野間文芸新人賞や三島由紀夫賞など、他の非公募の文学賞を受賞した場合は備考欄に記す。
1930年代
[編集]第1回(1935年上半期)
- 受賞:石川達三 「蒼氓」(『星座』1935年4月号)
- 候補(受賞者、予備候補者を除く。以下同じ)
- 備考:第1回はブラジル移民を題材にした石川達三「蒼氓」が受賞。借金などのため受賞を熱望していた太宰治は落選をうらみ、選考委員の川端康成(選考会には欠席)の評に対し雑誌上で反駁している(芥川龍之介賞#太宰治の落選について参照)。
選考委員: 川端康成(欠席)、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一
第2回(1935年下半期)
- 受賞:なし(二・二六事件のため審査中止)
- 候補:
- 備考:第2回からしばらく「一度候補に挙がった者は候補にならない」規定のもとに選考される。
選考委員: 川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一(欠席)
第3回(1936年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄(電文回答)、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星(書面回答)、山本有三(欠席)、横光利一(欠席)
第4回(1936年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一
第5回(1937年上半期)
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一
第6回(1937年下半期)
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作(欠席)、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星(欠席)、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第7回(1938年上半期)
- 受賞:中山義秀 「厚物咲」(『文學界』1938年4月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一、宇野浩二
第8回(1938年下半期)
- 受賞:中里恒子 「乗合馬車」(『文學界』1938年9月号)「日光室」(『新潮』1938年11月号)(初)
- 候補:
- 備考:中里は初の女性受賞者。
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一、宇野浩二
第9回(1939年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成(書面回答)、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星(書面回答)、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二(欠席)
第10回(1939年下半期)
- 受賞: 寒川光太郎 「密猟者」(『創作』1号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
1940年代
[編集]第11回(1940年上半期)
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二(欠席)
第12回(1940年下半期)
- 受賞:櫻田常久 「平賀源内」(『作家精神』1940年10月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第13回(1941年上半期)
選考委員:川端康成(欠席)、菊池寛(欠席)、久米正雄(電文回答)、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第14回(1941年下半期)
選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第15回(1942年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、菊池寛(欠席)、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第16回(1942年下半期)
- 受賞:倉光俊夫 「連絡員」(『正統』1942年11月号)(初)
- 候補:
選考委員:選考委員:川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎(欠席)、室生犀星、山本有三(欠席)、横光利一、宇野浩二
第17回(1943年上半期)
- 受賞:石塚喜久三 「纏足の頃」(『蒙疆文學』1943年1月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵(書面回答)、河上徹太郎、岸田國士(電文回答)
第18回(1943年下半期)
- 受賞:東野邊薫 「和紙」(『東北文學』1943年4月)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵、河上徹太郎、岸田國士(書面回答)、火野葦平
第19回(1944年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵、河上徹太郎、岸田國士、火野葦平(欠席)
第20回(1944年下半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵(欠席)、河上徹太郎、岸田國士(書面回答)、火野葦平
第21回(1949年上半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:終戦後の復活第1回。
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第22回(1949年下半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士(欠席)、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄(欠席)、舟橋聖一
1950年代
[編集]第23回(1950年上半期)
- 受賞:辻亮一 「異邦人」(『新小説』1950年2月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士(欠席)、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第24回(1950年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成(欠席)、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三(欠席)、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第25回(1951年上半期)
- 受賞:
- 石川利光 「春の草」他(『文學界』1951年6月号)(2)
- 安部公房 「壁―S・カルマ氏の犯罪」(『近代文學』1951年2月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士(欠席)、石川達三(欠席)、坂口安吾(欠席)、丹羽文雄、舟橋聖一
第26回(1951年下半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾(欠席)、丹羽文雄(欠席)、舟橋聖一
第27回(1952年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 三浦朱門 「斧と馬丁」(『文學界』1952年2月号)(初)
- 小田仁二郎 「昆虫系」(『早稲田文學』1952年1月号)(初)
- 吉行淳之介 「谷間」(『三田文學』1952年6月号)(2)
- 小山清 「小さな町」(『文學界』1952年2月号)(2)
- 安岡章太郎 「宿題」(『文學界』1952年2月号)(2)
- 武田繁太郎 「朝来川」(『文學界』1952年2月号)(3)
- 直井潔 「淵」(『世界』1952年2月号、3月号)(初)
- 庄野誠一 「この世のある限り」(『文學界』1952年5月号、6月号)(初)
- 北川晃二 「奔流」(『午前』第二次創刊号)(初)
- 西野辰吉 「米系日人」(『新日本文學』1952年3月号)(初)
- 伊藤桂一 「雲と植物の世界」(『新表現』6号)(初)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士(欠席)、石川達三(欠席)、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第28回(1952年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:
- 松本は後に社会派推理作家に転身し国民的作家となる。
- 五味の受賞作「喪神」は、約30枚であり歴代の受賞作で最も短い。
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士(欠席)、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第29回(1953年上半期)
- 受賞:安岡章太郎 「悪い仲間」(『群像』1953年6月号)「陰気な愉しみ」(『新潮』1953年4月号)(4)
- 候補:
- 備考:安岡以後、吉行淳之介、小島信夫、庄野潤三、遠藤周作と「第三の新人」と呼ばれる作家の受賞が続く。
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第30回(1953年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 庄野潤三 「流木」(『群像』1953年12月号)(2)
- 小島信夫 「吃音学院」(『文學界』1953年8月号)(2)
- 竹田敏行 「スピノザの石」(『群像』1953年12月号)(初)
- 小山清 「をじさんの話」(『新潮』1953年7月号)(3)
- 塙英夫 「すべて世はこともなし」(『群像』1953年9月号)(2)
- 金達寿 「玄海灘」(『新日本文學』1953年7月号)(初)
- 広池秋子 「オンリー達」(『文學者』1953年11月号)(初)
- 森田雄蔵 「はがゆい男」(『一座』1953年12月)(初)
- 木野工 「粧はれた心」(『新潮』1953年12月号)(初)
- 富島健夫 「喪家の狗」(『新潮』1953年12月号)(初)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一
第31回(1954年上半期)
- 受賞:吉行淳之介 「驟雨」(『文學界』1954年2月号)「薔薇」(『新潮』1954年6月号)(4)
- 候補:
- 曾野綾子 「遠来の客たち」(『三田文學』1954年4月号)(初)
- 野口冨士男 「耳の中の風の声」(『文學界』1954年2月号)(初)
- 江口榛一 「近所合壁」(『新潮』1954年5月号)(初)
- 庄野潤三 「黒い牧師」(『新潮』1954年6月号)「桃李」(『文學界』1954年6月号)「団欒」(『文藝』1954年6月号(3)
- 小沼丹 「村のエトランジェ」(『文藝』1954年1月号)(初)
- 富士正晴 「競輪」(『新日本文學』1954年5月号)(2)
- 大田洋子 「半人間」(『世界』1954年3月号)(初)
- 小島信夫 「星」(『文學界』1954年4月号)「殉教」(『新潮』1954年6月号)(3)
- 鎌原正巳 「土佐日記」(『文學草紙』47号)(初)
- 曾田文子 「引越前後」(『作家』1954年4月号)(初)
- 松谷文吾 「たき女抄」(『南北』3号)(初)
- 川上宗薫 「その掟」(『新表現』15号)(初)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾(欠席)、丹羽文雄、舟橋聖一
第32回(1954年下半期)
- 受賞:
- 小島信夫 「アメリカン・スクール」(『文學界』1954年9月号)(4)
- 庄野潤三 「プールサイド小景」(『群像』1954年12月号)(4)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖
第33回(1955年上半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖
第34回(1955年下半期)
- 受賞:石原慎太郎 「太陽の季節」(『文學界』1955年7月号、文学界新人賞受賞作)(初)
- 候補:
- 備考:石原は受賞時23歳3か月で当時の最年少記録、また学生作家ということもあって大きな話題となった。ベストセラーとなった『太陽の季節』は「太陽族」という流行語も生むなど社会現象を起こし、以後の芥川賞の話題性を決定付けた。
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫
第35回(1956年上半期)
- 受賞:近藤啓太郎 「海人舟」(『文學界』1956年2月号)(4)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫
第36回(1956年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫
第37回(1957年上半期)
- 受賞:菊村到 「硫黄島」(『文學界』1957年6月号)(2)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫
第38回(1957年下半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二(欠席)、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫
第39回(1958年上半期)
- 受賞:大江健三郎 「飼育」(『文學界』1958年1月号)(2)
- 候補:
- 備考:後にノーベル文学賞を受賞する大江は2度目の候補での受賞。当時23歳5か月で石原慎太郎と並ぶ年少記録であり、石原、開高健とともに新世代の作家と目された。
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男
第40回(1958年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 吉村昭 「鉄橋」(『文學者』1958年7月号) (初)
- 山川方夫 「その一年」(『文學界』1958年8月号)「海の告発」(『文學界』1958年12月号)(2)
- 下江巌 「馬つかい」(『新日本文学』1958年9月号)(初)
- 庵原高子 「降誕祭の手紙」(『三田文學』1958年9月号)(初)
- 萩原一学 「煙突の男」(『新潮』1958年10月号)(初)
- 山下宏 「王国とその抒情」(『文學界』1958年11月号)(初)
- 池田得太郎 「家畜小屋」(『中央公論』1958年11月号)(初)
- 金達寿 「朴達の裁判」(『新日本文学』1958年11月号)(2)
- 林青梧 「ふりむくな奇蹟は」(『文芸日本』1958年12月号)(2)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男
第41回(1959年上半期)
- 受賞:斯波四郎 「山塔」(『早稲田文學』1959年5月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二(欠席)、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男
第42回(1959年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二(欠席)、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男
1960年代
[編集]第43回(1960年上半期)
選考委員:川端康成(欠席)、佐藤春夫(欠席)、瀧井孝作、宇野浩二(欠席)、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖(欠席)、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男
第44回(1960年下半期)
選考委員:川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男
第45回(1961年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成(欠席)、佐藤春夫、瀧井孝作(欠席)、宇野浩二(欠席)、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男
第46回(1961年下半期)
選考委員:川端康成(欠席)、佐藤春夫、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男
第47回(1962年上半期)
- 受賞:川村晃 「美談の出発」(『文學街』1962年3月号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順
第48回(1962年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順
第49回(1963年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順
第50回(1963年下半期)
選考委員:川端康成(欠席)、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順(書面回答)
第51回(1964年上半期)
- 受賞:柴田翔 「されどわれらが日々――」(『象』7号)(2)
- 候補:
- 備考:受賞作は学生運動を背景にした青春小説で当時ベストセラーとなった。
選考委員:川端康成(欠席)、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖(欠席)、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順(書面回答)
第52回(1964年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順(書面回答)
第53回(1965年上半期)
- 受賞:津村節子 「玩具」( 『文學界』1965年5月号)(2)
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳、高見順(書面回答)
第54回(1965年下半期)
- 受賞:高井有一 「北の河」(『犀』4号)(初)
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二(欠席)、永井龍男、石川淳
第55回(1966年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第56回(1966年下半期)
- 受賞:丸山健二 「夏の流れ」(『文學界』1966年11月号、文学界新人賞受賞作)(初)
- 候補:
- 阪田寛夫 「音楽入門」(『文學界』1966年7月号)(初)
- 古賀珠子 「落鳥」(『審美』3号)(初)
- 柏原兵三 「兎の結末」(『NEUE STIMME』5号)(初)
- 野呂邦暢 「壁の絵」(『文學界』1966年8月号)(初)
- 豊田穣 「伊吹山」(『作家』1966年9月号) (初)
- 甲洋子 「切符を買って」(『宴』30号)(初)
- 山崎柳子 「記憶」(『文學界』1966年10月号)(2)
- 竹内和夫 「孵化」(『VIKING』191号)(初)
- 宮原昭夫 「石のニンフ達」(『文學界』1966年11月号、文学界新人賞受賞作)(初)
- 秋山篤 「化石の見える崖」(『仙台文学』9号)(初)
- 斎藤せつ子 「健やかな日常」(『新潮』1966年12月号)(初)
- 備考:丸山は23歳0か月で、石原慎太郎を抜き最年少記録を更新。
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第57回(1967年上半期)
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖(欠席)、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第58回(1967年下半期)
- 受賞:柏原兵三 「徳山道助の帰郷」(『新潮』1967年7月号)(2)
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第59回(1968年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫(欠席)、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第60回(1968年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:阿部昭、黒井千次、後藤明生はいずれも「内向の世代」を代表する作家だが、芥川賞は取れずに終わっている。
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫
第61回(1969年上半期)
- 受賞:
- 庄司薫 「赤頭巾ちゃん気をつけて」(『中央公論』1969年5月号)(初)
- 田久保英夫 「深い河」(『新潮』1969年6月号)(4)
- 候補:
- 備考:
- 「赤頭巾ちゃん気をつけて」は、学生運動を背景にサリンジャー風の軽妙な文体で男子生徒の生活を描いた作品でベストセラーとなった。
- 阿部昭が6度落選しなだいなだの落選記録と並ぶ。
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳(欠席)、大岡昇平(欠席)、三島由紀夫
第62回(1969年下半期)
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳(欠席)、大岡昇平、三島由紀夫
1970年代
[編集]第63回(1970年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳(欠席)、大岡昇平、三島由紀夫
第64回(1970年下半期)
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男(欠席)、石川淳(欠席)、大岡昇平
第65回(1971年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳(欠席)、大岡昇平
第66回(1971年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:川端康成(欠席)、瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第67回(1972年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第68回(1972年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第69回(1973年上半期)
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第70回(1973年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:森は受賞時61歳11か月で当時歴代最年長での受賞。
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第71回(1974年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第72回(1974年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平(書面回答)、安岡章太郎、吉行淳之介
第73回(1975年上半期)
- 受賞:林京子 「祭りの場」(『群像』1975年6月号)(初)
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介
第74回(1975年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:中上は初の戦後生まれの受賞者。
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平(欠席)、安岡章太郎、吉行淳之介
第75回(1976年上半期)
- 受賞:村上龍 「限りなく透明に近いブルー」(『群像』1976年6月号、群像新人文学賞受賞作)(初)
- 候補:
- 備考:村上は24歳4か月の年少受賞。受賞作はセックスやドラッグといったセンセーショナルな内容も話題となりベストセラーとなった。
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介
第76回(1976年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎
第77回(1977年上半期)
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫(書面回答)、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎
第78回(1977年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄(書面回答)、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎
第79回(1978年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第80回(1978年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第81回(1979年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:瀧井孝作(書面回答)、丹羽文雄、井上靖、中村光夫(書面回答)、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第82回(1979年下半期)
- 受賞:森禮子 「モッキングバードのいる町」(『新潮』1979年8月号)(初)
- 候補:
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健(欠席)、丸谷才一
1980年代
[編集]第83回(1980年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:のち国際的な作家となる村上春樹は以後長編に移行し、今回を最後に候補に上らなくなる。
選考委員:瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第84回(1980年下半期)
選考委員:瀧井孝作(欠席)、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎(欠席)、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第85回(1981年上半期)
選考委員:瀧井孝作(欠席)、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第86回(1981年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:瀧井孝作(欠席)、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第87回(1982年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:2回続けて受賞者が出ないのは今回が初。
選考委員:丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第88回(1982年下半期)
選考委員:丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第89回(1983年上半期)
選考委員:丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第90回(1983年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:『海燕』掲載作からの受賞は初。
選考委員:丹羽文雄、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一
第91回(1984年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:島田は今回の候補作を含む『夢遊王国のための音楽』(福武書店)で同年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:丹羽文雄、中村光夫、安岡章太郎(書面回答)、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎(書面回答)、開高健(欠席)、丸谷才一、三浦哲郎
第92回(1984年下半期)
- 受賞:木崎さと子 「青桐」(『文學界』1984年11月号)(6)
- 候補:
- 史上唯一となる、初ノミネートがいない回。
選考委員:丹羽文雄、中村光夫、安岡章太郎(書面回答)、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、丸谷才一、三浦哲郎
第93回(1985年上半期)
- 受賞: なし
- 候補:
選考委員:中村光夫、安岡章太郎(書面回答)、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、丸谷才一、三浦哲郎
第94回(1985年下半期)
選考委員:中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉
第95回(1986年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:中村光夫(欠席)、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉
第96回(1986年下半期)
選考委員:安岡章太郎(欠席)、吉行淳之介、遠藤周作(欠席)、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉
第97回(1987年上半期)
選考委員:吉行淳之介、開高健(欠席)、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第98回(1987年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:
選考委員:吉行淳之介、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第99回(1988年上半期)
- 受賞:新井満 「尋ね人の時間」(『文學界』1988年6月号)(4)
- 候補:
選考委員:吉行淳之介、開高健(欠席)、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第100回(1988年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:
- 大岡玲は候補作「黄昏のストーム・シーディング」で1989年の三島由紀夫賞を受賞。
- 吉本ばななは前回の候補作「うたかた」と今回の候補「サンクチュアリ」を含む『うたかた/サンクチュアリ』(福武書店)で1989年芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。
選考委員:吉行淳之介、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第101回(1989年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:伊井直行「さして重要でない一日」は同年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:吉行淳之介、開高健(書面回答)、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉(欠席)、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第102回(1989年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:大岡玲は詩人大岡信の息子。
選考委員:吉行淳之介、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉(欠席)、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
1990年代
[編集]第103回(1990年上半期)
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎(再任)、三浦哲郎、丸谷才一(再任)、田久保英夫、古井由吉、水上勉(欠席)、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第104回(1990年下半期)
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第105回(1991年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第106回(1991年下半期)
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第107回(1992年上半期)
- 受賞:藤原智美 「運転士」(『群像』1992年5月号)(初)
- 候補:
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第108回(1992年下半期)
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第109回(1993年上半期)
- 受賞:吉目木晴彦 「寂寥郊野」(『群像』1993年1月号)(初)
- 候補:
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎(欠席)、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第110回(1993年下半期)
選考委員:吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第111回(1994年上半期)
- 受賞:
- 笙野頼子 「タイムスリップ・コンビナート」(『文學界』1994年6月号)(2)
- 室井光広 「おどるでく」(『群像』1994年4月号)(初)
- 候補:
- 備考:笙野はこの受賞で野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、芥川賞と主要新人賞三冠を初めて達成。
選考委員:吉行淳之介(欠席)、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第112回(1994年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第113回(1995年上半期)
選考委員:大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次
第114回(1995年下半期)
選考委員:石原慎太郎、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第115回(1996年上半期)
選考委員:石原慎太郎、大江健三郎(欠席)、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵、日野啓三子、大庭みな子(書面回答)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第116回(1996年下半期)
- 受賞:
- 候補
- 備考
- 柳は演劇出身、辻はミュージシャンでともに異業種から進出した作家。
- 町田康「くっすん大黒」は翌年にBunkamuraドゥマゴ文学賞(筒井康隆選考)と野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、大江健三郎(欠席)、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子(欠席)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第117回(1997年上半期)
- 受賞:目取真俊 「水滴」(『文學界』1997年4月号)(初)
- 候補:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(欠席)、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第118回(1997年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:阿部和重は候補作「トライアングルズ」を含む『無情の世界』(新潮社)で1999年度野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第119回(1998年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三(書面回答)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第120回(1998年下半期)
- 受賞:平野啓一郎 「日蝕」(『新潮』1998年8月号)(初)
- 候補:
- 備考:平野は受賞時23歳6か月の学生作家で、この時点で丸山健二、石原慎太郎、大江健三郎に次ぐ年少記録。「三島由紀夫の再来」と喧伝され、茶髪にピアスという作家らしからぬ風貌も話題となる。
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第121回(1999年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
第122回(1999年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:赤坂真理の候補作『ミューズ』(文藝春秋)は翌年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三(欠席)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹
2000年代
[編集]第123回(2000年上半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:
- 町田はパンクロッカー、松浦は大学教授で「異色の取り合わせ」として報道される。
- 岡崎祥久の候補作「楽天屋」は同年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、日野啓三(欠席)、宮本輝、池澤夏樹、村上龍
第124回(2000年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍
第125回(2001年上半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍
第126回(2001年下半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(書面回答)、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子
第127回(2002年上半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(書面回答)、古井由吉、河野多恵子、日野啓三(欠席)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹(書面回答)、村上龍、高樹のぶ子
第128回(2002年下半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子
第129回(2003年上半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第130回(2003年下半期)
- 受賞:
- 候補
- 備考:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第131回(2004年上半期)
- 受賞:モブ・ノリオ 「介護入門」(『文學界』2004年6月号、文学界新人賞受賞作)(初)
- 候補:
- 備考:覆面作家・舞城王太郎のノミネートが話題となるが、老人介護をラップ調の文体で描いたモブ・ノリオ「介護入門」が受賞。モブは記者会見で「どうも、舞城王太郎です」と挨拶し笑いを取る。
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(欠席)、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍(欠席)、高樹のぶ子、山田詠美
第132回(2004年下半期)
- 受賞:阿部和重 「グランド・フィナーレ」(『群像』2004年12月号)(4)
- 候補:
- 石黒達昌 「目をとじるまでの短かい間」(『文學界』2004年12月号)(3)
- 井村恭一 「不在の姉」(『文學界』2004年9月号)(初)
- 白岩玄 「野ブタ。をプロデュース」(『文藝』2004年冬号、文藝賞受賞作)(初)
- 田口賢司 「メロウ 1983」(『新潮』2004年8月号)(初)
- 中島たい子 「漢方小説」(『すばる』2004年11月号、すばる文学賞受賞作)(初)
- 山崎ナオコーラ 「人のセックスを笑うな」(『文藝』2004年冬号、文藝賞受賞作)(初)
- 備考:
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(書面回答)、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第133回(2005年上半期)
選考委員:石原慎太郎、三浦哲郎(欠席)、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第134回(2005年下半期)
選考委員:石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第135回(2006年上半期)
- 受賞:伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」(『文學界』2006年6月号)(3)
- 候補:
- 鹿島田真希 「ナンバーワン・コンストラクション」(『新潮』2006年1月号)(初)
- 島本理生 「大きな熊が来る前に、おやすみ。」(『新潮』2006年1月号)(3)
- 中原昌也 「点滅……」(『新潮』2006年2月号)(初)
- 本谷有希子 「生きてるだけで、愛。」(『新潮』2006年6月号)(初)
- 備考:一票も入らずに落選した中原昌也は『SPA!』誌上で選考委員全員を批判し意趣返しをした。落選作「点滅……」を含む『名も無き孤児たちの墓』(新潮社)は同年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍(書面回答)、高樹のぶ子、山田詠美
第136回(2006年下半期)
- 受賞:青山七恵 「ひとり日和」(『文藝』2006年秋号)(初)
- 候補
- 備考:
- 青山は23歳11か月の年少受賞(受賞時点で歴代7位)
- 柴崎友香の候補作「その街の今は」は2006年に織田作之助賞、2007年に芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美
第137回(2007年上半期)
- 受賞:諏訪哲史 「アサッテの人」(『群像』2007年6月号、群像新人文学賞受賞作)(初)
- 候補
- 備考:群像新人賞受賞作が芥川賞を取るのは村上龍「限りなく透明に近いブルー」以来31年ぶり。
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第138回(2007年下半期)
- 受賞:川上未映子 「乳と卵」(『文學界』2007年12月号)(2)
- 候補:
- 備考:
- 歌手としての経歴がある川上はメディアから注目された。
- 田中慎弥は候補作を含む『切れた鎖』(新潮社)で2008年三島由紀夫賞を受賞。
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第139回(2008年上半期)
選考委員:石原慎太郎(書面回答)、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第140回(2008年下半期)
選考委員:石原慎太郎(書面回答)、黒井千次、池澤夏樹、宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第141回(2009年上半期)
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第142回(2009年下半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考
- 大森兄弟は史上初の合作による候補者。
- 受賞作なしは10年ぶり。
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
2010年代
[編集]第143回(2010年上半期)
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美
第144回(2010年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:親族に多数の文学者を持つ良家出身の朝吹と、中卒の元肉体労働者の西村との対比が注目された。
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦
第145回(2011年上半期)
- 受賞:なし
- 候補:
- 備考:
- 本谷有希子は候補作「ぬるい毒」で同年の野間文芸新人賞を受賞。
- 水原涼は芥川賞史上初となる平成生まれの候補。
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦
第146回(2011年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、村上龍(欠席)、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦
第147回(2012年上半期)
- 受賞:
- 鹿島田真希 「冥土めぐり」(『文藝』2012年春号)(4)
- 候補:
- 備考:鹿島田はこの受賞で、笙野頼子以来二人目の野間文芸新人賞・三島由紀夫賞・芥川賞の主要新人賞三冠を達成。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第148回(2012年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:75歳の黒田夏子は、記録が残っている上では芥川賞史上最高齢の候補・受賞者。また、初の横書きの受賞作でもある。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第149回(2013年上半期)
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第150回(2013年下半期)
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第151回(2014年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第152回(2014年下半期)
- 受賞:
- 小野正嗣 「九年前の祈り」(『群像』2014年9月号)(4)
- 候補:
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第153回(2015年上半期)
- 受賞:
- 羽田圭介 「スクラップ・アンド・ビルド」(『文學界』2015年3月号)(4)
- 又吉直樹 「火花」(『文學界』2015年2月号)(初)
- 候補:
- 備考:お笑い芸人でもある又吉直樹の『火花』は受賞前から大きな話題となり、累計250万部を突破。芥川賞史上最大のベストセラーとなった。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第154回(2015年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考:本谷はこの受賞で、三人目の野間文芸新人賞・三島由紀夫賞・芥川賞の主要新人賞三冠を達成。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第155回(2016年上半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸
第156回(2016年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考
- 第98回以来29年ぶりに候補作家が男性のみとなった。
- 宮内悠介は候補作を収録した『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を受賞。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第157回(2017年上半期)
- 受賞:
- 候補:
- 備考
- 今村夏子の候補作「星の子」は同年の野間文芸新人賞を受賞。
選考委員:宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第158回(2017年下半期)
- 受賞:
- 石井遊佳 「百年泥」(『新潮』2017年11月号、新潮新人賞受賞作)(初)
- 若竹千佐子 「おらおらでひとりいぐも」(『文藝』冬号、文藝賞受賞作)(初)
- 候補:
- 備考
選考委員:宮本輝、村上龍(欠席)、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第159回(2018年上半期)
- 受賞:
- 高橋弘希 「送り火」(『文學界』2018年5月号)(4)
- 候補:
選考委員:宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第160回(2018年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第161回(2019年上半期)
- 受賞 :
- 今村夏子 「むらさきのスカートの女」(『小説トリッパー』2019年春号)(3)
- 候補:
- 備考
- 『小説トリッパー』掲載作からの受賞は初。
- 今村はこの受賞で、五人目の野間文芸新人賞・三島由紀夫賞・芥川賞の主要新人賞三冠を達成。
選考委員:宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一
第162回(2019年下半期)
選考委員:宮本輝、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝
2020年代
[編集]第163回(2020年上半期)
- 受賞 :
- 候補:
- 備考
遠野遥は芥川賞史上初となる平成生まれの受賞者。
選考委員:山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎
第164回(2020年下半期)
- 受賞 :
- 候補:
- 備考
21歳8か月での受賞は、綿矢りさ(19歳11か月)、金原ひとみ(20歳5か月)に次いで歴代3位の若さである。また乗代雄介の候補作「旅する練習」は2021年の三島由紀夫賞と2022年の坪田譲治文学賞を受賞。
選考委員:山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎
第165回(2021年上半期)
- 候補:
選考委員:山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎
第166回(2021年下半期)
- 受賞:
- 砂川文次 「ブラックボックス」(『群像』2021年8月号)(3)
- 候補:
選考委員:山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎
第167回(2022年上半期)
- 受賞:
- 高瀬隼子 「おいしいごはんが食べられますように」(『群像』2022年1月号)(2)
- 候補:
- 備考
候補者が女性のみとなった初の回
選考委員:山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎
第168回(2022年下半期)
- 受賞:
- 候補:
- 安堂ホセ「ジャクソンひとり」(『文藝』冬季号、文藝賞受賞作)(初)
- グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」(『群像』11月号)(初)
- 鈴木涼美「グレイスレス」(『文學界』11月号)(2)
選考委員:小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
第169回(2023年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
第170回(2023年下半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
第171回(2024年上半期)
- 受賞:
- 候補:
選考委員:
第171回(2024年上半期)
- 候補:
選考委員:
参考資料
[編集]- 永井龍男ほか 『芥川賞の研究』 みき書房、1979年
- 永井龍男 『回想の芥川・直木賞』 文藝春秋、1979年
- 『芥川賞全集』 文藝春秋、1982年-
- 『ダカーポ』2006年7月19日号「特集・芥川賞、直木賞を徹底的に楽しむ」 マガジンハウス
- 芥川賞のすべて・のようなもの(非公式サイト)