青山七恵
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青山 七恵 (あおやま ななえ) | |
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誕生 |
1983年1月20日(41歳) 埼玉県大里郡妻沼町 (現・熊谷市) |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 筑波大学図書館情報専門学群 |
活動期間 | 2005年 - |
ジャンル |
純文学 恋愛小説 |
代表作 |
『ひとり日和』(2007年) 『かけら』(2009年) |
主な受賞歴 |
文藝賞(2005年) 芥川龍之介賞(2007年) 川端康成文学賞(2009年) |
デビュー作 | 『窓の灯』(2005年) |
ウィキポータル 文学 |
青山 七恵(あおやま ななえ、1983年1月20日 - )は、日本の小説家。埼玉県大里郡妻沼町(現・熊谷市)出身[1]。筑波大学図書館情報専門学群卒業[2]。2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞。
経歴・人物
[編集]埼玉県大里郡妻沼町(現熊谷市)に生まれる。小学生の頃にはアガサ・クリスティーの作品を読んでいた。中学生の頃には川端康成や吉本ばななの作品を読んでおり、また、図書館司書になることを目指すようになる[3]。
1998年4月、埼玉県立熊谷女子高等学校に入学。高校の時に、フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』を読み、小説を書きはじめるきっかけとなった[3]。2001年3月、同校卒業[4][5]。同年4月、図書館情報大学図書館情報学部図書館情報学科に入学。2005年3月、筑波大学図書館情報専門学群卒業[2][3][6]。東京都新宿区の旅行会社に入社(芥川賞受賞時も同社に勤務[7])。
同年、大学在学中に書いた「窓の灯」で第42回文藝賞受賞[8]。2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞(受賞時年齢23歳11か月)[9]。2009年、短編「かけら」で、第35回川端康成文学賞受賞(歴代最年少での受賞)[10]。2012年から2018年まで群像新人文学賞選考委員を務めていた。2021年から文學界新人賞選考委員。
著作
[編集]単行本
[編集]- 『窓の灯』(2005年11月 河出書房新社 / 2007年10月 河出文庫)
- 『ひとり日和』(2007年2月 河出書房新社 / 2010年3月 河出文庫)
- 【初出】「ひとり日和」(『文藝』2006年秋季号) / 「出発」(『文藝』2009年春季号)[12]
- 『やさしいため息』(2008年5月 河出書房新社 / 2011年4月 河出文庫)
- 【初出】やさしいため息(『文藝』2008年春季号) / 松かさ拾い(『文藝』2008年夏季号)
- 『かけら』(2009年9月 新潮社 / 2012年7月 新潮文庫)
- 【初出】かけら(『新潮』2008年11月号) / 欅の部屋(『すばる』2009年1月) / 山猫(『新潮』2009年8月)
- 『魔法使いクラブ』(2009年11月 幻冬舎 / 2012年4月 幻冬舎文庫)
- 書き下ろし
- 『お別れの音』(2010年9月 文藝春秋 / 2013年9月 文春文庫)
- 【初出】新しいビルディング(『文學界』2008年8月) / お上手(『文學界』2009年1月) / ニカウさんの近況(『文學界』2009年5月) / うちの娘(『新潮』2010年1月) / 役立たず(『文藝』2010年夏季号) / ファビアンの家の思い出(『文學界』2010年2月)
- 『わたしの彼氏』(2011年3月 講談社 / 2015年2月 講談社文庫)
- 【初出】『群像』2010年1月号 - 2010年12月号
- 『あかりの湖畔』(2011年11月 中央公論新社 / 2014年12月 中公文庫)
- 【初出】「読売新聞」夕刊 2010年7月 - 2011年4月
- 『花嫁』(2012年2月 幻冬舎 / 2015年4月 幻冬舎文庫)
- 【初出】『GINGER L.』2010 WINTER 01 - 2011 AUTUMN 04
- 『すみれ』(2012年6月 文藝春秋 / 2015年3月 文春文庫)
- 【初出】『文學界』2012年1月号
- 『快楽』(2013年5月 講談社 / 2015年7月 講談社文庫)
- 【初出】『群像』2013年3月号
- 『めぐり糸』(2013年12月 集英社 / 2017年1月 集英社文庫)
- 【初出】『すばる』2011年11月号 - 2013年6月号
- 『風』(2014年5月 河出書房新社 / 2017年4月 河出文庫)
- 『繭』(2015年8月 新潮社 / 2018年7月 新潮文庫)
- 【初出】『新潮』2014年3月号 - 2015年4月号
- 『鉢かづき (「現代版」絵本御伽草子) 』絵:庄野ナホコ(2015年12月 講談社)絵本、大型本
- 『わたし、お月さま』絵:刀根里衣(2016年11月 NHK出版)絵本、大型本
- 『ハッチとマーロウ』(2017年5月 小学館/2020年4月 小学館文庫)
- 『踊る星座』(2017年10月 中央公論新社/2020年7月 中公文庫)
- 『ブルーハワイ』(2018年7月 河出書房新社)
- 『私の家』(2019年10月 集英社/2022年12月 集英社文庫)
- 『みがわり』(2020年10月 幻冬舎/2023年1月 幻冬舎文庫)
- 『はぐれんぼう』(2022年9月 講談社)
- 『前の家族』(2023年7月 小学館)
単行本未収録作品
[編集]- 実習生豊子(『群像』2009年2月号)
- ダンス(『新潮』2013年1月号)
アンソロジー
[編集]「」内が収録されている青山七恵の作品
- 村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ(2014年5月 NHK出版)「ヨーの話」
- ラブソングに飽きたら(2015年2月 幻冬舎文庫)「山の上の春子」
対談・鼎談など
[編集]- 青山七恵×磯﨑憲一郎対談『これから小説を書く人たちへ』(『文藝』2009年冬号)
- 青山七恵×藤野可織対談『「おはなし」への恩返し』(『すばる』2014年3月号)[13]
- 青山七恵×野崎歓×綿矢りさ鼎談『文学と、たかが恋愛されど恋愛』(『群像』2012年9月号)[14]
脚注
[編集]- ^ 自立へのささやかな一歩描く 芥川賞受賞・青山七恵さんに聞く
- ^ a b 筑波大学 | お知らせ・情報 受賞・表彰:受賞表彰の記録
- ^ a b c 学群入試 筑波大学 ACアドミッションセンター (PDF)
- ^ “JBOOK:ひとり日和:青山 七恵:書籍”. 2021年3月9日閲覧。
- ^ “校長室より”. 埼玉県立熊谷女子高等学校. 2021年3月9日閲覧。
- ^ 2004年4月、国立大学法人化の法律により図書館情報大学が閉学、全ての在校生が筑波大学に移籍することになった
- ^ “第136回芥川賞に青山さんの『ひとり日和』”. www.afpbb.com. 2021年3月9日閲覧。
- ^ “文芸賞に15歳、中3の三並さん 史上最年少”. asahi.com. (2005年9月5日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ “芥川賞に23歳、青山七恵さん”. asahi.com. (2007年1月16日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ “本学卒業の青山七恵さんが第35回川端康成文学賞受賞”. 筑波大学. (2009年4月9日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「ムラサキさんのパリ」は文庫版にのみ収録。
- ^ 「出発」は文庫版にのみ収録。
- ^ subaru_henshubuのツイート(430978335460442112)
- ^ 〈鼎談〉野崎歓×青山七恵×綿矢りさ, 群像
関連項目
[編集]外部リンク
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