更岸駅
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更岸駅 | |
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さらきし Sarakishi | |
◄丸松 (7.6 km) (2.6 km) 干拓仮乗降場► | |
所在地 | 北海道天塩郡天塩町字南更岸 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 羽幌線 |
キロ程 | 116.0 km(留萠起点) |
電報略号 | サシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)10月23日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月30日[1] |
備考 | 羽幌線廃線に伴い廃駅[1] |
更岸駅(さらきしえき)は、かつて北海道天塩郡天塩町字南更岸に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。電報略号はサシ。事務管理コードは▲121627[2]。
一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、上下各1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車)[3])。
歴史
[編集]- 1936年(昭和11年)10月23日 - 鉄道省天塩線の天塩駅 - 遠別駅間延伸開通に伴い、開業[1]。一般駅[1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1958年(昭和33年)10月18日 - 天塩線を羽幌線に編入して羽幌線が全通、それに伴い同線の駅となる。
- 1970年(昭和45年)9月7日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止し[1][4]、同時に無人化[5](駅前の商店に簡易委託)[6]。ホームが一面一線となる。
- 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語に由来するが諸説あり、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では「サㇽキウㇱト(sarki-us-to)」(ヨシ・群生する・沼)が由来としている[7]。また、本田貢『北海道 地名漢字解』(1995年)では「サㇽケㇱ(sar-kes)」(湿地の・末端)からという説を紹介している[8]。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した。
無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、力昼駅とほぼ同型の[9]カプセル駅舎となっていた[6]。駅舎は構内の南側に位置し、ホーム南側とを結ぶ通路で連絡した[6]。
駅周辺
[編集]- 国道232号(天売国道/日本海オロロンライン)
1970年(昭和45年)の時点では駅前に雑貨店があり、切符の販売などの業務委託を受けていた。既にこの時点で乗降客は激減しており、1日に切符を買う乗客は僅か4-5人となっていた[10]。
駅跡
[編集]駅舎や駅構内施設は既に撤去され、2001年(平成13年)時点では、駅前へ続く道路だけが残っている[11]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[12]。駅の遺構は何も残っておらず[9]、駅跡地は草むらになっている。
なお、駅名標は干拓仮乗降場のものとともに、更岸小学校跡に設置されている[13]。
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 羽幌線
参考文献
[編集]- 国土地理院25000分の1地形図
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、873頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社、1987年4月発行)JRニュース13ページより。
- ^ 「日本国有鉄道公示第358号」『官報』1970年9月7日。
- ^ 「通報 ●羽幌線天塩有明ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月7日、2面。
- ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)203ページより。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 74. ISBN 4893637606. OCLC 40491505 2018年10月16日閲覧。
- ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月行)220ページより。
- ^ カメラ追跡 国鉄合理化の周辺 北海道羽幌線の無人駅に見る『朝日新聞』1970年(昭和45年)9月21日朝刊 10版 9面
- ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)38ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)45-46ページより。
- ^ “昭和の北海道を旅する 羽幌線跡まとめ②羽幌―幌延”. 2024年5月6日閲覧。