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更岸駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
更岸駅
さらきし
Sarakishi
丸松 (7.6 km)
(2.6 km) 干拓仮乗降場
所在地 北海道天塩郡天塩町字南更岸
北緯44度49分58秒 東経141度46分5秒 / 北緯44.83278度 東経141.76806度 / 44.83278; 141.76806
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 116.0 km(留萠起点)
電報略号 サシ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1936年昭和11年)10月23日[1]
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月30日[1]
備考 羽幌線廃線に伴い廃駅[1]
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1977年の更岸駅と周囲約500m範囲。上が幌延方面。幌延側へずれた位置に設置された単式ホームを持つ。羽幌側に貨物ホームと引込み線を持っていた痕跡が残っている。更岸地区の海岸寄り、浜更岸と呼ばれる地域にあり、丸松駅と同様に周囲は酪農地帯で、駅前に僅かばかり民家が集まっている。右に並行して北上する道は、整備前の国道232号。なお、1948年の米軍撮影航空写真では駅舎横北側に多くの木材が野積みされているのが確認できる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

更岸駅(さらきしえき)は、かつて北海道天塩郡天塩町字南更岸に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線廃駅)である。電報略号サシ事務管理コードは▲121627[2]

一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、上下各1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車)[3])。

歴史

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駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語に由来するが諸説あり、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では「サㇽキウㇱト(sarki-us-to)」(ヨシ・群生する・沼)が由来としている[7]。また、本田貢『北海道 地名漢字解』(1995年)では「サㇽケㇱ(sar-kes)」(湿地の・末端)からという説を紹介している[8]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した。

無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、力昼駅とほぼ同型の[9]カプセル駅舎となっていた[6]。駅舎は構内の南側に位置し、ホーム南側とを結ぶ通路で連絡した[6]

駅周辺

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1970年(昭和45年)の時点では駅前に雑貨店があり、切符の販売などの業務委託を受けていた。既にこの時点で乗降客は激減しており、1日に切符を買う乗客は僅か4-5人となっていた[10]

駅跡

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駅舎や駅構内施設は既に撤去され、2001年(平成13年)時点では、駅前へ続く道路だけが残っている[11]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[12]。駅の遺構は何も残っておらず[9]、駅跡地は草むらになっている。

なお、駅名標は干拓仮乗降場のものとともに、更岸小学校跡に設置されている[13]

隣の駅

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日本国有鉄道
羽幌線
丸松駅 - 更岸駅 - <干拓仮乗降場> - 天塩駅
かつて丸松駅と当駅との間に北里仮乗降場が存在した(1956年(昭和31年)5月1日開業、1970年(昭和45年)9月7日廃止)。

参考文献

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  • 国土地理院25000分の1地形図

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、873頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社1987年4月発行)JRニュース13ページより。
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第358号」『官報』1970年9月7日。
  5. ^ 「通報 ●羽幌線天塩有明ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月7日、2面。
  6. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)203ページより。
  7. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY 
  8. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 74. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月16日閲覧。 
  9. ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月行)220ページより。
  10. ^ カメラ追跡 国鉄合理化の周辺 北海道羽幌線の無人駅に見る『朝日新聞』1970年(昭和45年)9月21日朝刊 10版 9面
  11. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)38ページより。
  12. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)45-46ページより。
  13. ^ 昭和の北海道を旅する 羽幌線跡まとめ②羽幌―幌延”. 2024年5月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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