JR貨物U49A形コンテナ
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JR貨物U49A形コンテナ(U49Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している31 ft私有コンテナである。
形式の数字部位「49」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積49 ㎥の算出は、厳密には端数四捨五入計算のために、内容積48.4〜49.4 ㎥の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位「A」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が「普通品の輸送」を表す記号として付与されている[2]。
番台毎の概要
[編集]38000番台
[編集]- 38001 - 38004(4個)[3]
- 全国通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量20.25 t = G )表記あり。
- ※国からの補助金により、CO2削減を目指して日通と共に開発した、『スーパーグリーン・シャトル』シリーズ統一カラー仕様。
- 38005 - 38008(4個)[3]
- 全国通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量20.25 t = G )表記あり。
- ※『スーパーグリーン・シャトル』表記なし。
- 38009(1個)
- 武州運輸倉庫所有。
U45A-38001/38002置き換え用。
-
U49A-38009 武州運輸倉庫所有。
- 38010(1個)
- スマイルライン所有。
U45A-38003/38004置き換え用。
-
U49A-38010 スマイルライン所有。
- 38011 - 38014(4個)[3]
- 全国通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量20.25 t = G )表記あり。
- ※国からの補助金により、CO2削減を目指して日通と共に開発した、『スーパーグリーン・シャトル』シリーズ統一カラー仕様。
- 38015 - 38022(8個)[3]
- 全国通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量20.25 t = G )表記あり。
- ※『スーパーグリーン・シャトル』表記なし。
- 38023 - 38042(20個)
- 全国通運所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
-
U49A-38034 全国通運所有。
- 38043 ・ 38044(2個)
- 静岡通運所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
- 38045 ・ 38046(2個)
- 東洋ガラス物流所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
- 38048 - 38050(3個)
- 合通所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
-
U49A-38049 合通所有。
- 38051(1個)[5]
- 全国通運所有、味の素物流借受。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。塗装は38047と同じだがハローマークの位置が異なる。
- 38052 ・ 38053(2個)
- 熊谷通運所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
- 38055 - 38064(10個)
- 九州センコーロジ所有。
- ※グローバルアポロマークと、『センコー』表記あり。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38065 ・ 38066(2個)
- 中央通運所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外ハローマーク( H ・ L ・ G )付き。
- 38067 - 38072(6個)
- 王子運送(東京福山通運)所有。片妻側一方観音開き、フルウィング両側面二枚折り仕様。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38073 - 38080(8個)
- 札幌通運所有。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38081 - 38110(30個)[6]
- 福山通運所有。(規格外ハローマーク = H L G 付き)、総重量20.25t。新たに一列車貸切となる『福山レールエクスプレス』のために新製。総合車両製作所が新しく開発した、三方コの字開き(パノラマボックス)を採用した。
- ※ただし、同時に大量に配備されている片妻側一方開きタイプと比べて、7t弱も重量が増えたために運用効率はよくない。
-
U49A-38094 福山通運所有。
- 38111 ・ 38112(2個)
- 熊谷通運所有。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38113 - 38117(5個)[7]
- 全国通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量20.25 t = G )表記あり。
- ※国からの補助金により、CO2削減を目指して日通と共に開発した、『スーパーグリーン・シャトル』シリーズ統一カラー仕様。
- 38118 ・ 38119(2個)
- 熊谷通運所有。仕様は38111/38112と同一。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38120 - 38127(8個)
- 日本通運所有。2017年以来、約6年振りとなる無印エコライナーの増備。また上部の帯も黄から白になった。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38128(1個)
- 大牟田運送所有。規格外(全高H:2620mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38129 • 38130(2個)
- SBS東芝ロジスティクス所有。東京~大阪間のエレベーター輸送に導入された。SBSロジコム所有のU51A形の製造が日本フルハーフだったがNX商事(一光)に製造が変更された。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38131(1個)
- スズキ所有。2023年4月より静岡県の湖西工場から福岡県の部品センターへの補修部品輸送をトラックから鉄道にモータブルシフトし導入された。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
- 38132 - 38161(30個)
- 福山通運所有。前回増備された38080 - 38110のパノラマボックス仕様と同じだが「瀬戸内ひろしま、宝しま」の表記の省略、前後表記の追加、パノラマボックスロゴの位置変更、上部キャスティングボックスの着色(黄色)、妻面非扉側の形式表記の縦2列書き等と変更が入った。
- 38162 • 38163(2個)
- 全国通運所有、日清物流借受。規格外(全高H:2605mm/全長L:9410mm/最大総重量G:20.25t)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p 449.
- ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p 448 - 449.
- ^ a b c d 新しい貨物列車の世界/スーパーレールカーゴ/2021-10発行 /交通新聞社/記載 p 21.
- ^ 『味の素物流、鉄道コンテナ私有化し往復共同輸送開始』、LogisticsToday(2016年2月29日)付。
- ^ 『味の素物流、九州まで鉄道ラウンド運行延伸』、LogisticsToday(2017年3月31日)付。
- ^ 新しい貨物列車の世界/スーパーレールカーゴ/2021-10発行 /交通新聞社/記載 p 15.
- ^ 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年、21頁。ISBN 978-4-330-05421-6。
参考文献
[編集]- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
- 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年。ISBN 978-4-330-05421-6。