2023年マイアミグランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 2023年シーズン第5戦 | ||
決勝開催日 | 5月7日 | ||
開催地 |
マイアミ・インターナショナル・オートドローム アメリカ合衆国・フロリダ州・マイアミガーデンズ市 | ||
コース長 | 5.412km | ||
レース距離 | 57周 (308.826km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:26.841 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | マックス・フェルスタッペン | ||
タイム | 1:29.708 | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2023年マイアミグランプリ(英: 2023 Miami Grand Prix)は、2023年のF1世界選手権の第5戦として、2023年5月7日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームにて開催。
正式名称は「Formula 1 Crypto.com Miami Grand Prix 2023」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
- DRS:3箇所[3]※( )内は検知ポイント
-
- DRS1:ターン9より105m先から(ターン8より90m先)
- DRS2:ターン16より525m先から(ターン16より70m先)
- DRS3:ターン19のエイペックスから(ターン17より15m先)
エントリーリスト
[編集]チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
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オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB19 | ホンダ・RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | SF-23 | フェラーリ 066/10 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W14 | メルセデス M14 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | A523 | ルノー E-Tech RE23 |
10 | ピエール・ガスリー | ||||
マクラーレンF1チーム | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | MCL60 | メルセデス M14 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
アルファロメオF1チーム・ステーク | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C43 | フェラーリ 066/10 |
24 | 周冠宇 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR23 | メルセデス M14 E Performance |
14 | フェルナンド・アロンソ | ||||
マネーグラム・ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-23 | フェラーリ 066/10 |
27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ | AT04 | ホンダ・RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW45 | メルセデス M14 E Performance |
2 | ローガン・サージェント | ||||
ソース: [4] |
フリー走行
[編集]トップはジョージ・ラッセル、2番手にルイス・ハミルトンとメルセデス勢が1-2とした。3番手はシャルル・ルクレール。セッション開始から30分を前に複数のドライバーがソフトタイヤで走行していたが、33分過ぎにニコ・ヒュルケンベルグがターン3でスピン。リヤからウォールにクラッシュし、赤旗中断となった。
トップはマックス・フェルスタッペン、2番手にカルロス・サインツ、3番手にルクレールが続いた。セッションが残り10分となったあたりで、ルクレールはターン7でクラッシュしたため赤旗中断となった。
トップはフェルスタッペン、2番手にルクレール、3番手にセルジオ・ペレス。セッションを重ねるたびに路面が改善したため、フェルスタッペンは1分27秒535を記録し2番手のルクレールに対し0.406秒の差をつけた。
予選
[編集]2023年5月6日 16:00 EDT(UTC-4)(文章の出典[8])
ポールはセルジオ・ペレスでシーズン2度目、通算3度目の獲得。2番手にフェルナンド・アロンソ、3番手にシャルル・ルクレールが続いた。
Q1ではセッションが進むにつれ路面が改善したことから、残り4分で各車が最後のタイム計測に向かう。Q1ではマクラーレン勢とアルファタウリ、アストンマーティン、ウィリアムズの1台ずつが脱落。Q2ではペレスがターン4のウォールにヒットする場面も見られたがダメージはなかった。最終アタックに間に合わなかったルイス・ハミルトンのほか4チームから1台ずつが脱落し、アルファロメオのバルテリ・ボッタスはシーズン初のQ3進出を果たした。Q3では残り4分30秒あたりからマックス・フェルスタッペンとボッタスを除く、各車が2度目のタイム計測に向かったが、ターン6でルクレールがクラッシュしたことにより、残り1分36秒で赤旗が掲示されセッションは終了した。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
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1 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-ホンダ・RBPT | 1:27.713 | 1:27.328 | 1:26.841 | 1 |
2 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:28.179 | 1:27.097 | 1:27.202 | 2 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:27.686 | 1:27.148 | 1:27.349 | 3 |
4 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:27.809 | 1:27.673 | 1:27.767 | 4 |
5 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ-ルノー | 1:28.061 | 1:27.612 | 1:27.786 | 5 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:28.086 | 1:27.743 | 1:27.804 | 6 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:27.713 | 1:26.964 | 1:27.861 | 7 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:27.872 | 1:27.444 | 1:27.935 | 8 |
9 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-ホンダ・RBPT | 1:27.363 | 1:26.814 | DNF | 9 |
10 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:27.864 | 1:27.564 | DNS | 10 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:28.234 | 1:27.795 | 11 | |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース-フェラーリ | 1:27.945 | 1:27.903 | 12 | |
13 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:27.846 | 1:27.975 | 13 | |
14 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:28.180 | 1:28.091 | 14 | |
15 | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 1:28.325 | 1:28.395 | 15 | |
16 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:28.394 | 16 | ||
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 1:28.429 | 17 | ||
18 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:28.476 | 18 | ||
19 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン-メルセデス | 1:28.484 | 19 | ||
20 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ-メルセデス | 1:28.577 | 20 | ||
107% time: 1:33.478 | |||||||
ソース:[9][10] |
決勝
[編集]2023年5月6日 15:30 EDT(UTC-4)(文章の出典[11])
優勝はマックス・フェルスタッペンでシーズン3勝目、通算38勝目。2位にセルジオ・ペレス、3位にフェルナンド・アロンソ。
スタートタイヤはマクラーレン勢のみソフト、その他がミディアムとハードに分かれた。予選後の夜間に雨が降ったものの、決勝開始までにはドライコンディションとなった。スタートでニック・デ・フリースがターン1で止まりきれずにランド・ノリスに追突し、最後尾まで後退した。9番手スタートのフェルスタッペンは2周目に8番手、8周目には5番手、14周目には3番手、15周目に2番手まで浮上したことで、レッドブル勢が1-2を形成。20周目にトップのペレスはピットイン。トップに立ったフェルスタッペンは31周目にファステストを記録、ペレスも35周目に記録するなど互いにプッシュを続けた。フェルスタッペンは45周目に2番手のペレスに対して、18.7秒の差をつけてピットイン。ペレスから1秒あまり後ろでコースへ復帰すると、47周目にはターン19からターン1にかけてペレスと並走し、トップに立った。48周目にはファステストを記録し、57周目にチェッカーを受け優勝を飾った。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-ホンダ・RBPT | 57 | 1:27:38.241 | 9 | 26FL |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-ホンダ・RBPT | 57 | +5.384 | 1 | 18 |
3 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 57 | +26.305 | 2 | 15 |
4 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 57 | +33.229 | 6 | 12 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 57 | +42.511 | 5 | 10 |
6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 57 | +51.249 | 13 | 8 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 57 | +52.988 | 7 | 6 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ-ルノー | 57 | +55.670 | 5 | 4 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 57 | +58.123 | 8 | 2 |
10 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 57 | +62.945 | 4 | 1 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 57 | +64.309 | 17 | |
12 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 57 | +64.754 | 18 | |
13 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +71.637 | 10 | |
14 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +72.861 | 11 | |
15 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース-フェラーリ | 57 | +74.950 | 12 | |
16 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +78.440 | 14 | |
17 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 57 | +87.717 | 16 | |
18 | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 57 | +88.949 | 15 | |
19 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン-メルセデス | 56 | +1 Lap | 19 | |
20 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ-メルセデス | 56 | +1 Lap | 20 | |
ソース:[12][13][10] |
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
達成された主な記録
[編集]- F1史上13回目の全車完走。
第5戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
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1 | マックス・フェルスタッペン | 2 | |
2 | セルジオ・ペレス | 1 | |
3 | ジョージ・ラッセル | 1 | |
4 | 周冠宇 | 1 | |
ソース:[15] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
出典
[編集]- ^ “Miami Grand Prix 2023 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2023年5月11日閲覧。
- ^ “ピレリF1、第4~6戦のタイヤコンパウンド選択を発表。特別フォーマットの予選を行うイモラではセット数を変更”. auto sport Web (2023年4月12日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “Event Notes - Circuit Map and Red Zone” (英語). FIA.com (2022年5月4日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “Entry List”. FIA.com (2023年5月28日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “F1マイアミGP FP1:DRSゾーンは2カ所短縮。終盤にソフトタイヤを投入したメルセデス勢が1-2”. auto sport Web (2023年5月6日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ “F1マイアミGP FP2:フェルスタッペンが初日最速。フェラーリは2-3番手に続くもルクレールがクラッシュ”. auto sport Web (2023年5月6日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ “フェルスタッペン最速。0.4秒差の2番手にルクレール【タイム結果】2023年F1第5戦マイアミGPフリー走行3回目”. auto sport Web (2023年5月7日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ “ルクレールのクラッシュで赤旗終了。ペレスがポール獲得。フェルスタッペンは9番手【予選レポート/F1第5戦】”. auto sport Web (2023年5月7日). 2023年5月25日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2023 - QUALIFYING”. Fomula1.com (2023年5月6日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2023 - STARTING GRID”. Fomula1.com (2023年5月6日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンがオーバーテイクショー炸裂で逆転優勝。角田裕毅はあと一歩届かず【決勝レポート/F1第5戦】”. auto sport Web (2023年5月8日). 2023年5月25日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2023 - RACE RESULT”. Fomula1.com (2023年5月7日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2023 - FASTEST LAPS”. Fomula1.com (2023年5月7日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2023 Miami Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2023年5月6日). 2023年5月11日閲覧。
- ^ “2023 DHL Fastest Lap Award”. Fomula1.com (2023年5月6日). 2023年5月11日閲覧。
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