2022年マイアミグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2022年シーズン第5戦 | ||
決勝開催日 | 5月8日 | ||
開催地 |
マイアミ・インターナショナル・オートドローム アメリカ合衆国・フロリダ州・マイアミガーデンズ市 | ||
コース長 | 5.410km | ||
レース距離 | 57周 (308.826km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:28.796 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | マックス・フェルスタッペン | ||
タイム | 1:31.361(54周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
2022年マイアミグランプリ(英: 2022 Miami Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第5戦として、2022年5月8日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームにて開催。同サーキットでは初開催となった。
正式名称は「Formula 1 Crypto.com Miami Grand Prix 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の中間の組み合わせ。提供されたセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
ソース: [4] |
フリー走行
[編集]- FP1[5]
- 2022年5月6日 14:30 EDT(UTC-4)
- トップはシャルル・ルクレール。気温33℃、路面温度48℃という非常に暑いコンディションで行われた。舗装されたばかりの路面のグリップは低く、各所でスピンする場面が見られた。また、残り25分を切ったあたりでバルテリ・ボッタスがクラッシュし、赤旗中断となった。
- FP2[6]
- 2022年5月6日 17:30 EDT(UTC-4)
- トップはジョージ・ラッセル。FP1に続き気温や路面温度が高いコンディションで行われた。開始20分あたりでカルロス・サインツがターン14でクラッシュし赤旗中断となった。FP1でクラッシュしたボッタスは修復が終わらず、マックス・フェルスタッペンはトラブルにより、このセッションを走行することが出来なかった。
- FP3[7]
- 2022年5月7日 13:00 EDT(UTC-4)
- トップはセルジオ・ペレス。厚い雲はあったものの雨が降ることはなかった。このセッションでも赤旗中断が発生し、エステバン・オコンがFP2のサインツと同様のクラッシュ。オコンが衝突したウォールがコンクリートだったため、モノコックまで損傷しており、後に行われた予選は欠場した。
予選
[編集]2022年5月7日 16:00 EDT(UTC-4)(文章の出典[8])
ポールはシャルル・ルクレールで今季3度目通算12回目の獲得。2番手にカルロス・サインツが続きフロントローをフェラーリが占め、3,4番手にはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが続いた。 オコンが予選を欠場したため19台で行われた。Q1では最終コーナー付近で発生したトラフィックによりタイム計測を断念するドライバーが見られ、Q2では8番手と13番手が0.218秒差という僅差だった。Q3では1度目のアタックでフェルスタッペンが暫定ポールとなるが、2度目のアタックでフェラーリ勢がそれを更新。一方のフェルスタッペンは早々にラインを外してしまいタイム計測を断念した。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:29.474 | 1:29.130 | 1:28.796 | 1 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:30.055 | 1:29.729 | 1:28.986 | 2 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:29.836 | 1:29.202 | 1:28.991 | 3 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:30.079 | 1:29.673 | 1:29.036 | 4 |
5 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:30.845 | 1:29.751 | 1:29.475 | 5 |
6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:30.388 | 1:29.797 | 1:29.625 | 6 |
7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:30.779 | 1:30.128 | 1:29.690 | 7 |
8 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:30.761 | 1:29.634 | 1:29.750 | 8 |
9 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:30.485 | 1:30.031 | 1:29.932 | 9 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:30.441 | 1:29.996 | 1:30.676 | 10 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:30.407 | 1:30.160 | 11 | |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:30.490 | 1:30.173 | 12 | |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:30.677 | 1:30.214 | 13 | |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:30.583 | 1:30.310 | 14 | |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:30.645 | 1:30.423 | 15 | |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:30.975 | 16 | ||
17 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:31.020 | 17 | ||
18 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:31.266 | 18 | ||
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:31.325 | 19 | ||
107% time: 1:35.737 | |||||||
NC | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | No Time | 201 | ||
ソース: [9][10] |
- 追記
決勝
[編集]2022年5月7日 15:30 EDT(UTC-4)(文章の出典[12])
レース結果
[編集]優勝はマックス・フェルスタッペン。2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツ。
アストンマーティン勢は燃料温度に問題が発生したため、ピットレーンからのスタート。スタートはフェルスタッペンがサインツに並びかけ2位へ浮上。後方で小さな接触はあったがスムーズなものとなった。フェルスタッペンは9周目にルクレールをかわしトップに立ち、その後は徐々に差を広げていく展開となった。25周目にルクレールはハードタイヤへ交換、サインツやレッドブル勢もそれに合わせハードタイヤへ交換した。レース終盤まではクリーンなレースが続いていたが、39周目にフェルナンド・アロンソとピエール・ガスリーが接触。さらに41周目にはガスリーとランド・ノリスが接触し共にリタイアした。ノリスのマシンやデブリ回収のためにバーチャル・セーフティカーを経てセーフティカーが導入された。ジョージ・ラッセルは、スタートからハードタイヤで走り続けていたためこのタイミングでピットイン、その後順位を上げ5位でゴールした。フェルスタッペンはSC解除後にルクレールに迫られたが最終的には3.786秒差をつけ、トップでチェッカーを受けた。
順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 57 | 1:34:24.258 | 3 | 26FL |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 57 | +3.786 | 1 | 18 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 57 | +8.229 | 2 | 15 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 57 | +10.638 | 4 | 12 |
5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 57 | +18.582 | 12 | 10 |
6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 57 | +21.368 | 6 | 8 |
7 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +25.073 | 5 | 6 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 57 | +28.386 | 20 | 4 |
9 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +32.365 | 18 | 2 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 57 | +37.026 | 10 | 1 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 57 | +37.12812 | 11 | |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 57 | +40.146 | 9 | |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 57 | +40.9022 | 14 | |
14 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +49.936 | 19 | |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 57 | +73.305 | 15 | |
163 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 56 | DNF1 | 16 | |
173 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 54 | DNF | 13 | |
Ret | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 45 | DNF | 7 | |
Ret | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 39 | DNF | 8 | |
Ret | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 6 | DNF | 17 | |
ソース:[13][14] |
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^1 - アロンソとマグヌッセンは他車との接触により5秒のタイムペナルティ[15][16]。
- ^2 - リカルドとアロンソはコース外走行によりアドバンテージを得たため5秒のタイムペナルティ[17][18]。
- ^3 - DNFだがレース距離の90%以上を走行したため規定により完走扱い
第5戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | シャルル・ルクレール | 3 | |
2 | マックス・フェルスタッペン | 2 | |
ソース:[20] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Miami Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年5月6日閲覧。
- ^ “F1、第4戦エミリア・ロマーニャから第7戦モナコまでのタイヤ選択”. Fomula1-Data (2022年4月13日). 2022年5月6日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Event Notes - Circuit Map v3.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月5日). 2022年5月6日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月6日). 2022年5月7日閲覧。
- ^ “ルクレール最速発進、メルセデス復活の兆し?フェルスタッペン3番手も過熱懸念 / F1マイアミGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月7日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “ラッセルが初日最速!フェルスタッペンは油圧トラブルで無計測 / F1マイアミGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月7日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “4回目の赤旗…ペレス最速でレッドブル1-3、メルセデスは一転後退 / F1マイアミGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月8日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “フェラーリ最前列!フェルスタッペン、ミスでPP逃すも決勝に向け「チャンスあり」F1マイアミGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年5月8日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2022 - QUALIFYING”. Formula 1 (2022年5月7日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2022 - STARTING GRID”. Formula 1 (2022年5月10日). 2022年5月7日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Decision - Car 31 - Permission to start the Race.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月7日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンが逆転今季3勝「信じられない!」角田裕毅は後退…終盤に事故連発 / F1マイアミGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年5月9日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2022 - FASTEST LAPS”. Formula1.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Offence - Car 14 - Collision with car 10.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Offence - Car 20 - Collision with car 18 in turn 11.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Offence - Car 3 - Leaving the track and gaining an advantage.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “2022 Miami Grand Prix - Offence - Car 14 - Leaving the track and gaining an advantage.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Miami Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年5月8日). 2022年10月11日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年5月8日). 2022年5月10日閲覧。
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