ギ酸カルシウム
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ギ酸カルシウム Calcium formate[1] | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 544-17-2 |
ChemSpider | 10531 |
EC番号 | 208-863-7 |
E番号 | E238 (防腐剤) |
KEGG | C18586 |
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特性 | |
化学式 | Ca(HCOO)2 |
モル質量 | 130.113 g/mol |
外観 | 白色粉末 |
密度 | 2.02 g/cm3 |
融点 |
300 °C, 573 K, 572 °F (分解) |
水への溶解度 | 16.1 g/100 mL (0℃) 16.6 g/100 mL (20℃) 18.4 g/100 mL (100℃) |
溶解度 | エタノールに不溶 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1634 |
EU分類 | not listed |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 酢酸カルシウム |
その他の陽イオン | ギ酸ナトリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ギ酸カルシウム(英: calcium formate)はカルシウムのギ酸塩で、化学式Ca(HCOO)2で表される有機化合物である。
反応
[編集]一酸化炭素またはギ酸と、水酸化カルシウムとの反応により得られる[2]。
工業的には、ホルムアルデヒドと、水酸化カルシウムまたは過酸化カルシウムとの反応により製造される[3]。トリメチロールプロパンを初めとするポリオール類製造時の副産物としても生じる[4]。
用途
[編集]皮革製造時の中和剤[5]、セメントの硬化促進剤[6]、飼料添加物[7]などとして使用される。
安全性
[編集]不燃性であるが、加熱により分解し、水素及びシュウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウムなどを生じる。眼に対する刺激性がある[8]。
脚注
[編集]- ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 4–49, ISBN 0849305942
- ^ Ullmann's Enzyklopädie der Organischen Chemie
- ^ Process for preparing calcium formate (freepatentsonline)
- ^ Calciumformate (runyoutech.com)
- ^ 草加革職人会
- ^ セメント組成物とセメントペースト及びセメントモルタル(j-platpat)
- ^ 農林水産消費安全技術センター
- ^ 国際化学物質安全性カード
外部リンク
[編集]- 国際化学物質安全性カード ギ酸カルシウム (ICSC:1634) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版