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JR九州サービスサポート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR九州サービスサポート株式会社
JR Kyushu Service Support Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
812-0012
福岡県福岡市博多区博多駅中央街7番21号 紙与博多中央ビル8階
北緯33度35分16.6秒 東経130度25分10.9秒 / 北緯33.587944度 東経130.419694度 / 33.587944; 130.419694座標: 北緯33度35分16.6秒 東経130度25分10.9秒 / 北緯33.587944度 東経130.419694度 / 33.587944; 130.419694
設立 1988年(昭和63年)2月18日
(株式会社九州交通企画)
業種 サービス業
法人番号 1290801005366
事業内容 福岡市高速鉄道の駅業務受託
九州旅客鉄道所有の鉄道車両・施設の清掃業務
代表者 代表取締役 師村博
資本金 4,500万円
従業員数 約2,260人(2022年4月現在)
主要株主 九州旅客鉄道(株) 100%
外部リンク https://www.jrksp.co.jp/
特記事項:2018年7月1日、JR九州鉄道営業とJR九州メンテナンスの清掃部門が合併し、設立。
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JR九州サービスサポート株式会社(ジェイアールきゅうしゅうサービスサポート)は、JR九州所有の鉄道車両・駅ビル等の清掃業務及び福岡市高速鉄道(福岡市交通局)の委託駅駅務管理等の受託業務を行う九州旅客鉄道のグループ企業である。2018年7月1日にJR九州メンテナンスの清掃部門を存続会社として、JR九州鉄道営業を吸収合併し、設立された[1]

概要

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駅収受部門(旧JR九州鉄道営業)

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企業設立は1988年(昭和63年)2月18日である。国鉄分割民営化に伴い、日本国有鉄道(国鉄)時代に主に業務を受託していた日本交通観光社から、九州地区における業務(筑肥線及び大分地区を除く)の移譲を受け株式会社九州交通企画として設立した。九州旅客鉄道(JR九州)が100%出資する同社の子会社であった。

1998年4月1日付で、九鉄開発株式会社(当時の九州交通企画と同種の受託業務を行っていた企業。筑肥線の委託駅駅務、旧足立駅跡地の用地管理等を受託[2])と合併し、2012年4月1日付[3]で商号をJR九州鉄道営業株式会社に変更した。JR九州鉄道営業がJRの業務を受託していた各駅には、各駅に「駅長」が配属されていた。国鉄、JR退職者で当務駅長の資格を持つ者、助役、駅長経験者がJR九州鉄道営業に出向、もしくは再雇用されて「駅長」として営業業務に当たっていた。制服、制帽すべてJR九州のものに準じていた。

車掌業務においては、JR九州の車掌職社員の定年退職者を駅業務に限定せず車内改札要員としてJR九州鉄道営業が雇用し、優等列車自由席の車内改札を行っていた。

また、2015年3月14日より香椎線などに導入された「Smart Support Station」におけるANSWERシステムのオペレーターとサポートスタッフの業務を受託している。 なお、2017年3月4日より筑豊本線若松駅~直方駅間でも同システムが導入されているが若松駅、中間駅については朝の通勤、通学時間帯は駅員を配置していた。

JR九州サービスサポート後も、駅受託業務、車内改札業務、「ANSWERシステム」のオペレーターとサポートスタッフの業務を引き継いでいる。制服、制帽もJR九州に準じたものを引き続き使用している。

なお、JR九州鉄道営業では2011年より熊本県内で農業事業に参入していたが[4]、2015年にJRグループの農業事業をJR九州ファームで一本化するため、存続会社となるJR九州ファーム大分へ事業譲渡した[4]

2023年9月30日で駅業務のサービスサポートは本社直轄となったため、JR九州の駅業務受託は終了した。

清掃部門(旧JR九州メンテナンス)

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JR九州メンテナンスから継承した主な業務は以下のとおりである。

不祥事

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2019年福岡空港駅の駅員が、拾得した1日乗車券を融通しあい不正に利用した事案が発生している[5]

駅業務受託

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福岡市地下鉄の一部駅の業務を受託している。2023年10月までJR九州の以下の駅(一部のみ記載)を委託していた。

福岡県
門司駅小倉駅(1階改札口のみ受託)、西小倉駅九州工大前駅戸畑駅枝光駅スペースワールド駅八幡駅陣原駅水巻駅遠賀川駅海老津駅教育大前駅東郷駅東福間駅福間駅千鳥駅古賀駅ししぶ駅新宮中央駅福工大前駅九産大前駅香椎駅(2階改札を受託)、箱崎駅吉塚駅博多駅(北口出改札、博多シティ3階改札口・博多阪急改札口・アミュプラザ博多改札口及びハンズ改札口のみ受託)、竹下駅笹原駅春日駅大野城駅水城駅二日市駅原田駅荒木駅羽犬塚駅瀬高駅久留米大学前駅筑後吉井駅南小倉駅城野駅安部山公園駅下曽根駅朽網駅苅田駅小波瀬西工大前駅宇島駅田川伊田駅(出改札業務のみ受託)、直方駅飯塚駅桂川駅篠栗駅原町駅柚須駅下山門駅今宿駅九大学研都市駅周船寺駅波多江駅糸島高校前駅美咲が丘駅筑前深江駅
佐賀県
基山駅弥生が丘駅中原駅吉野ケ里公園駅神埼駅江北駅肥前鹿島駅有田駅小城駅唐津駅
長崎県
喜々津駅浦上駅長与駅大村駅竹松駅ハウステンボス駅早岐駅
熊本県
阿蘇駅肥後大津駅三里木駅光の森駅武蔵塚駅新水前寺駅南熊本駅平成駅荒尾駅玉名駅上熊本駅小川駅八代駅(出改札業務のみ受託)、三角駅
大分県
柳ケ浦駅宇佐駅杵築駅亀川駅別府大学駅西大分駅高城駅鶴崎駅大在駅坂ノ市駅臼杵駅津久見駅南大分駅向之原駅豊後森駅中判田駅三重町駅
宮崎県
南延岡駅日向市駅高鍋駅佐土原駅南宮崎駅都城駅宮崎空港駅小林駅
鹿児島県
霧島神宮駅国分駅加治木駅帖佐駅姶良駅上伊集院駅伊集院駅指宿駅

脚注

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  1. ^ 連結子会社の再編及び商号変更についてのお知らせ (PDF) - 九州旅客鉄道 2018年5月10日(2018年5月18日閲覧)
  2. ^ 弓削信夫 『福岡県JR全駅』 葦書房、1993年、29頁・33頁・123頁。
  3. ^ 平成23年度 決算公告 (PDF) - 九州旅客鉄道
  4. ^ a b JR九州ファーム株式会社”. JR九州ファーム株式会社. 2019年1月27日閲覧。
  5. ^ 福岡市地下鉄駅業務委託社員における1日乗車券の不正使用について』(プレスリリース)福岡市地下鉄 乗客サービス課、2019年2月8日。オリジナルの2019年2月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190209124523/https://subway.city.fukuoka.lg.jp/topics/detail.php?id=7582019年8月9日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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