小林駅 (宮崎県)
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小林駅* | |
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2015年3月から使用されている南側の新駅舎(2015年11月) | |
こばやし Kobayashi | |
◄西小林 (6.2 km) (4.0 km) 広原► | |
所在地 | 宮崎県小林市細野1836 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■吉都線[1] |
キロ程 | 26.8 km(吉松起点) |
電報略号 | コハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
373人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)10月1日[2] |
備考 | 直営駅 |
小林駅(こばやしえき)は、宮崎県小林市細野にある、九州旅客鉄道(JR九州)吉都線の駅である。
小林市の中心駅で、吉都線内の途中駅では唯一の有人駅である。
歴史
[編集]- 1912年(大正元年)10月1日:小林町駅(こばやしまちえき)として開業[2]。
- 1913年(大正2年)4月22日:福川林業株式会社[4]が同社工場までの専用線(3.04哩、軌間2 ft)の敷設免許を取得する[5][6]。
- 1951年(昭和26年)3月1日:小林駅に改称[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道に承継[2]。
- 2015年(平成27年)3月15日:新駅舎と南北自由通路の供用を開始[1][7]。
- 2023年(令和5年)10月1日:JR九州サービスサポートによる業務委託を終了し、JR九州本体による直轄駅となる。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地上駅。乗り場につけられた番号は北側駅舎側から1番線、2番線の順で、ホームと駅舎は構内踏切で連絡する。JR九州本体の直営駅だが、駅長の配置はなく、駅収受業務係員が業務を行う。きっぷうりばが設置されている[8]。なお、きっぷうりばは平日のみの営業であり[8]、土曜・日曜・祝日は終日休業となる[8]。
2014年度から駅周辺整備事業を進めており、2015年3月15日、駅構内西側に南北に横断する自由通路を設置し、島式ホームの横(1番線と2番線の間)に南側駅舎を新設した[9]。駅の北側にあった木造の旧駅舎はその後解体され、跡地には小林市地域・観光交流センター「KITTO小林」が建設され、2017年7月31日にオープンした[10]。解体された旧駅舎には小林市観光案内所が入っていた。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■吉都線 | 下り | 都城方面[11] |
2 | 上り | 吉松方面[11] |
利用状況
[編集]2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は373人である[12]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1996年 | 868 |
1997年 | 833 |
1998年 | 859 |
1999年 | 839 |
2000年 | 844 |
2001年 | 784 |
2002年 | 705 |
2003年 | 677 |
2004年 | 657 |
2005年 | 628 |
2006年 | 608 |
2007年 | 584 |
2008年 | 604 |
2009年 | 585 |
2010年 | 579 |
2011年 | 549 |
2012年 | 591 |
2013年 | 546 |
2014年 | 488 |
2015年 | 447 |
2016年 | [13]458 |
2017年 | [14]468 |
2018年 | [15]424 |
2019年 | [16]393 |
2020年 | [17]366 |
2021年 | [18]344 |
2022年 | [19]354 |
2023年 | [12]373 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]宮崎交通の路線バスと小林市コミュニティバスが、駅前の小林駅バス停に乗り入れている。前述の「KITTO小林」がオープンした2017年8月1日以降、宮崎交通の小林市内の路線網の拠点は従来の小林バスセンターから小林駅に改められ、宮崎交通の発券窓口と旅行代理店も「KITTO小林」に移された[20]。
- 1番のりば
- 生駒高原・えびの高原
- 小林市コミュニティバス - 市内各地
- 2番のりば
その他
[編集]- かつてはJR九州バス(宮林線:小林駅 - 宮崎駅)が運行されていた。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)にある同名の駅と区別するため、乗車券類の券面には(吉)小林と表示される。
- 福川林業は夷守岳北東側斜面の山林を伐採し自社工場で製材するために軌道を敷設した。この活動期間は1913年から1917年頃で終わり、その廃線敷は巣之浦森林鉄道として使用されることとなった。内燃機関車を使用し、1953年頃まで支線の敷設進め、巣之浦線16.8 km、大幡線12.0 kmとなった。運行停止は1965年頃である[21]。
- ダンプ松本は引退前の巡業で宮崎県を訪れた際、当駅で1日駅長を務めた。後日、この時に撮影された写真を使ったオレンジカードがJR九州鹿児島支店から発売された[注釈 1]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “JR小林駅、南北つなぐ通路開通”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2015年3月17日)
- ^ a b c 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「肥薩線・吉都線・三角線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第2号、朝日新聞出版、2009年7月19日、23頁。
- ^ a b 「日本国有鉄道公示第39号」『官報』1951年2月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『日本全国諸会社役員録. 第25回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “『鉄道院年報. 大正3年度』”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 国立国会図書館. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “「宮崎県物資集散状況」『福岡日日新聞』1912年6月7日”. 神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ. 神戸大学附属図書館. 2024年7月22日閲覧。
- ^ 「小林駅南北通路が完成 市街地の回遊性向上へ」『宮崎日日新聞』2015年3月15日。オリジナルの2021年8月25日時点におけるアーカイブ。2021年8月25日閲覧。
- ^ a b c “小林駅(駅情報)”. 九州旅客鉄道. 2024年7月19日閲覧。
- ^ “推薦 繋がる壁、繋げる壁:小林駅改築”. 鉄道建築協会. 2016年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月19日閲覧。
- ^ “『KITTO小林』7月31日オープン!”. お知らせ. 小林看護医療専門学校. 2024年7月19日閲覧。
- ^ a b “小林駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2024年7月19日閲覧。
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2023年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月31日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月26日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
- ^ “8月1日(火)から、小林駅が路線バス・小林市コミュニティバスの発着地となり、小林バスセンター及び小林支店窓口が移転します。”. 宮崎交通 (2017年7月5日). 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月19日閲覧。
- ^ 西裕之『特撰森林鉄道情景』講談社、2014年、114-117頁
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 小林駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 小林駅 | のんびり鉄道宮崎:宮崎県鉄道整備促進期成同盟会事務局