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中判田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中判田駅
駅舎(2006年8月)
なかはんだ
Naka-Handa
大分大学前 (2.5 km)
(5.5 km) 竹中
地図
所在地 大分県大分市大字中判田871-76[1]
北緯33度9分52.09秒 東経131度38分20.28秒 / 北緯33.1644694度 東経131.6389667度 / 33.1644694; 131.6389667座標: 北緯33度9分52.09秒 東経131度38分20.28秒 / 北緯33.1644694度 東経131.6389667度 / 33.1644694; 131.6389667
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 豊肥本線
キロ程 11.7 km(大分起点)
電報略号 ナハ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
728人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1914年大正3年)4月1日[2][3]
備考 無人駅
駅集中管理システム(Smart Support Station)導入駅[4]
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中判田駅(なかはんだえき)は、大分県大分市大字中判田にある、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線である[1]

歴史

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駅名の「中判田」は1875年明治8年)に成立した中判田村に由来するものである。古くは承平年間(931-938年)に編纂された『和名抄』に「判太郷」という地名が見えるが、判太郷の所在地は不明であり、現行地名との関係には諸説がある。唐橋君山の『豊後国志』及び『箋釈豊後風土記』では現在の判田を判太郷に比定しているが、井上通泰は『豊後風土記新考』において中判田村という村名は判太郷に因んで新しく付けられたものであるとしている[5]

1954年(昭和29年)頃には、蒸気機関車が一日に14本止まり、利用者は約3,000人に上った。駅周辺には映画館や商店が並んでいたという[6]

年表

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駅構造

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島式ホーム1面2線を有する地上駅である[1]。駅舎とホームは跨線橋で連絡している[1]。大分駅から当駅止まりの列車が1時間に1本程度ある[1]。線路は駅付近で大きく曲がっており、これに沿ってホームもカーブしている。これは、当初の計画では大分方面から直進して大野川を越え、その右岸を通る予定であったが、反対運動によってコースを大野川左岸に変更したためとされる[16]

無人駅である。木造駅舎を有する。2023年6月30日まではJR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[4]、きっぷうりばが設置されていた[17]。ICカードSUGOCAは無記名式のみ発売している。SUGOCAは当駅より豊後竹田方面では肥後大津駅までは対象外となっているが、肥後大津駅まで途中下車しない限り、熊本方面へは特例として利用することができる[18]

当初は2018年3月17日に当駅 - 滝尾駅間に駅遠隔案内システム「ANSWER」を導入した上で当駅を無人化する予定であったが、当駅 - 敷戸駅間に関しては「ANSWER」導入は見送られた。JR九州は駅のバリアフリー工事の進展状況や「ANSWER」導入駅の利用状況を踏まえた上で、当駅にも「ANSWER」導入を検討[19][20][21]、2023年7月1日から導入された[13]

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1・2 豊肥本線 上り 豊後竹田熊本方面
下り 大分方面

利用状況

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2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員728人である[22]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000年 1,152
2001年 1,151
2002年 1,115
2003年 1,116
2004年 1,125
2005年 1,050
2006年 1,098
2007年 1,037
2008年 1,050
2009年 1,003
2010年 986
2011年 998
2012年 1,014
2013年 1,066
2014年 976
2015年 1,012
2016年 950
2017年 932
2018年 864
2019年 842
2020年 728

駅周辺

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駅の周囲は低層住宅が並ぶ住宅街である。駅からやや離れて国道10号の旧道が通っており、旧道沿いは古くからの地区の中心部で小規模な商店が立ち並んでいる。その先には現在の国道10号がほぼ並行して走り、近年は国道10号沿いに商業施設の集積が進んでいる。国道10号からは当駅の近くで大分南バイパスが分岐している。地区内の丘陵地には住宅団地が開発されており、人口増が著しい。

駅前

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
豊肥本線
普通
大分大学前駅 - 中判田駅 - 竹中駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 38号 大分駅・由布院駅・田主丸駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年5月12日、25頁。 
  2. ^ a b c d 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JRpublisher=朝日新聞出版』 27号・豊肥本線/久大本線、曽根悟(監修)〈週刊朝日百科〉、2010年1月24日、14-15頁。 
  3. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年10月、747頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b 大分駅事業所”. JR九州サービスサポート. 2022年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月12日閲覧。
  5. ^ 豊後風土記新考』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ a b 中判田駅100周年祝賀会にぎわう JR豊肥線」『読売新聞オンライン読売新聞東京本社、2014年4月2日。
  7. ^ a b 来月、中判田駅で開業100周年記念祝賀会」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2014年3月11日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。
  8. ^ 荘田啓介『豊肥線物語』大分合同新聞社、1987年2月、314頁。 
  9. ^ 「“無人駅”ついに過半数 県内 中判田、天津、豊前長洲・・・ 新たに11駅、11月から」『大分合同新聞』大分合同新聞社、1984年9月4日、朝刊、15面。
  10. ^ 「中判田駅ホーム完成」『交通新聞交通新聞社、1991年7月24日、3面。
  11. ^ 池田, 光雅 編『鉄道総合年表 1972-93』(1版)中央書院、1993年8月30日、204頁。ISBN 4-924420-82-4 
  12. ^ 『交通新聞』交通新聞社、2012年12月4日、1面。
  13. ^ a b 高城駅、鶴崎駅、大在駅、坂ノ市駅、中判田駅において、「スマートサポートステーション」のサービスを開始します。』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2023年5月19日。オリジナルの2023年7月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230702032740/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/05/19/20230519_smart_support_station.pdf2023年7月2日閲覧 
  14. ^ JR九州、大分市内4駅の無人化始まる 乗降客は事故や災害時の対応に不安も」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2023年7月1日。オリジナルの2023年7月1日時点におけるアーカイブ。2023年7月2日閲覧。
  15. ^ 大分の駅無人化さらに 7月からJR九州、5駅で遠隔案内」『読売新聞オンライン』読売新聞東京本社、2023年5月20日。オリジナルの2023年5月22日時点におけるアーカイブ。
  16. ^ 各駅停車・大分県歴史散歩 ふるさとの駅 (15) 滝尾・中判田 (PDF) 梅木秀徳、大分合同新聞社、2007年6月8日
  17. ^ 中判田駅”. 九州旅客鉄道. 2021年12月12日閲覧。
  18. ^ 「SUGOCA」のカード内残額利用乗車の場合”. 九州旅客鉄道. 2023年5月23日閲覧。
  19. ^ 大分市内の一部の駅が「Smart Support Station」に変わります』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2018年2月16日。オリジナルの2018年6月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180619040013/http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2018/02/16/180216NewsreleaseSSS.pdf2020年2月7日閲覧 
  20. ^ 大分市内、牧駅除く7駅は無人化先送り JR九州」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2018年2月15日。2018年3月6日閲覧。
  21. ^ 敷戸と大分大学前駅 無人化今秋にも」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2018年2月16日。2018年3月6日閲覧。
  22. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月16日閲覧。
  23. ^ 戸次川原古戦場跡 一般社団法人 大分市観光協会

関連項目

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外部リンク

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