須川湖 (長野県)
| 須川湖 | |
|---|---|
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| 所在地 | 長野県上田市大字諏訪形字須川 |
| 面積 | 0.1 km2 |
| 周囲長 | 3 km |
| 最大水深 | 4.6 m |
| 水面の標高 | 700 m |
| 成因 | 人造湖 |
| 淡水・汽水 | 淡水 |
 プロジェクト 地形 | |
須川湖（すがわこ）は、長野県上田市大字諏訪形字須川[1]にある湖。江戸時代、もと沼だったところを改修して現在の姿になった[2]。
概要
[編集]上田市中心市街地から長野県道186号上田塩川線を丸子（旧・小県郡丸子町）方面に進むと須川湖に至る。小牧山の山中、標高およそ700メートルの地点にあり、面積10万平方メートル、周囲長3キロメートル、水深は最大で4.6メートルである[3]。周囲はカラマツが明るい森林をつくり、植物の種類も数多い[2]。北の山には源義仲（木曾義仲）の築いた城があったという[4]。
古くは北・東・南の三方を山で囲まれた小さな沼であったが、1654年（承応3年）から1657年（明暦3年）にかけて農業用水確保のため西側に土砂（粘土）を盛り立て、ため池として改修された。仙石氏が上田藩の藩主を務めていた時代のことである。こうして誕生した湖水は、周辺集落の自給自足生活を支える水源として利用された[1][2]。
冬になると湖面が結氷し、スケートリンクとしても利用された。当地を一躍有名にしたのが1953年（昭和28年）に当地で開催された第21回全日本スピードスケート選手権大会である。その後もオール信州スケート大会や上田市民スケート大会が開催されたほか、小・中学生のスケート教室としても利用された[3]。しかし、結氷期間はそれほど長いものではなく、人工スケートリンクの開設や暖冬の影響もあって衰退し、1975年（昭和50年）ごろスケートリンクが廃止された[5]。その後は釣りやボートなど夏のレジャー開発に力が入れられ、モーテルや別荘、テニスコート、ゴルフ場などが整備された[3]。
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![須川湖空撮[6]](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lake_Sugawako_1975.jpg/120px-Lake_Sugawako_1975.jpg)
須川湖空撮[6] -
秋の須川湖
![須川湖空撮[6]](/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Lake_Sugawako_1975.jpg)
伝承
[編集]須川湖の底には信濃国分寺の鐘が沈んでいるという伝説がある。むかし、盗賊が国分寺から鐘を盗み出し、須川湖付近で一休みしていると、鐘が「国分寺恋しや」とひとりでに動き出し、湖に落ちてしまった。湖の主の竜はこの鐘の化身であり、湖で溺れそうになったときは「国分寺へ行く」と唱えると助かるとか[7]、どんな日照りでも干上がることがないといった話もある[8]（水位が下がり鐘の竜頭が水面から顔をのぞかせると、その竜が雲を呼び雨を降らせるとされる）。また、湖に自生するヒシの実を指して、地元では「かねつき」と呼んでいたという[9]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 赤木秀雄編著『長野県の湖沼』新井大正堂、1987年。
- 上田市誌編さん委員会編『上田市誌 近現代編 (4) 変わる人や物の流れ』上田市刊行会、2003年。
- 信濃毎日新聞社開発局出版部編『長野県百科事典』信濃毎日新聞社、1974年。
- 酒井松堂『信濃の伝説』信濃研究会、1925年。
- 藤沢衛彦『日本伝説叢書 信濃の巻』日本伝説叢書刊行会、1917年。
- 長野県『長野県史 民俗編 第一巻（三） 東信地方 ことばと伝承』長野県史刊行会、1987年。
関連項目
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外部リンク
[編集]- 須川公園 - 上田市