コンテンツにスキップ

益子陶芸美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
益子陶芸美術館
Mashiko Museum of Ceramic Art
益子陶芸美術館の位置(栃木県内)
益子陶芸美術館
栃木県内の位置
施設情報
正式名称 益子陶芸美術館
前身 陶芸メッセ・益子 陶芸館[1]
専門分野
  • 陶芸
  • 益子焼
  • 民藝
  • 近代陶芸
事業主体 益子町
管理運営 益子町
開館
  • 1993年(平成5年)6月26日:「陶芸メッセ・益子」陶芸館としての開館日[1][2]
  • 2003年(平成15年)より「益子陶芸美術館」と改称[3]
所在地 321-4217
位置 北緯36度27分55秒 東経140度6分15秒 / 北緯36.46528度 東経140.10417度 / 36.46528; 140.10417
最寄駅 真岡鐵道益子駅
最寄バス停 関東バス・陶芸メッセ益子入口
最寄IC 常磐自動車道桜川筑西IC
外部リンク 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

益子陶芸美術館(ましことうげいびじゅつかん)は、栃木県芳賀郡益子町にある[4]陶芸美術館である。

益子町に関係した益子焼陶芸、そして民藝も扱う[2]町立の複合施設である「陶芸メッセ・益子」の中心となっている美術館である[2]

1993年(平成5年)6月26日に「陶芸メッセ・益子 陶芸館」として開館した[2]後、2003年(平成15年)、「陶芸メッセ・益子」の博物館登録と共に「益子陶芸美術館」へと改称した[3]

概要

[編集]

濱田庄司島岡達三といった益子を代表する陶芸家や、濱田庄司にゆかりのある陶芸家の作品を収集し[5] 、展示している他、国内外の現代陶芸を中心に、年3~4回企画展を開催している[6]

施設

[編集]
1階:有料エリア
第1展示室・第2展示室
特別展が行われる1階の展示室。
常設展示室
濱田庄司島岡達三、そしてバーナード・リーチなど、益子焼に貢献した様々な先人たちの作品が常設展示されている。
2階:有料エリア
2階展示室
特別展と同時開催されている小企画展の展示室。
ギャラリー:土器・陶器でたどる益子の歴史
古墳時代から日用陶器製品隆盛時代、そしてに至るまでの「益子と益子焼の陶器の歴史」を綴る展示エリア[7]
無料エリア:美術館1階北側
第3展示室
入り口入って左奥にある、無料で観覧出来る展示室。
窯業技術支援センター伝習生・研究生の修了作品展や[8]、年に1回行われる益子町の小中学校、高校の陶芸展、[9]、そして「益子国際工芸交流事業」関連の展示など[10]、「益子町と陶芸」に関する様々な展示が行われている[11]
喫茶サロン・ミュージアムショップ
気に入った益子焼のカップでコーヒーや紅茶が楽しめる、ミュージアムショップ併設の喫茶サロン[12]
笹島喜平館:益子陶芸美術館と入場券共通
近代日本を代表する木版画家・棟方志功に学び、生涯にわたって白黒の版画を追求した益子町生まれの木版画家・笹島喜平の、独特の「拓刷り」の技法によって摺られた作品や、最初期の木版画を常設展示している[13][14]
入場券は益子陶芸美術館と共通であり、美術館が閉館の時は同時閉館となる。
「たわみ」:古郷秀一 作
「笹島喜平館」の庭にある、益子町出身の彫刻家である古郷秀一の初期作品「たわみ」[13][15]

所蔵陶芸家

[編集]

濱田庄司の他、主に益子焼陶芸家の作品を収蔵している。また濱田庄司に関係した陶芸家や、益子や「民藝」に関係していた陶芸家、また日本のみならず、バーナード・リーチの他、主に英国の外国陶芸家の作品も収蔵している。

常設展示

[編集]

1階常設展示室で常設展示されている。

益子焼の陶芸家

[編集]

益子や濱田庄司や民藝に縁がある作家

[編集]

英国の陶芸家

[編集]

その他の陶芸家

[編集]

参考文献

[編集]
  • 小林真理『至高の名陶を訪ねる 陶芸の美』株式会社芸術新聞社、2022年8月14日、190頁。ISBN 9784875866503 

関連文献

[編集]

益子陶芸美術館の収蔵品が記載されている文献

[編集]
  • 陶工房編集部 編『やきものの教科書 基礎知識から陶芸技法・全国産地情報まで』誠文堂新光社〈陶工房BOOKS〉、2020年4月24日、125頁。ISBN 9784416620069 

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2階「土器・陶器でたどる益子の歴史」展示エリアで常設展示されている[7]

出典

[編集]
  1. ^ a b 「下野新聞」1993年(平成5年)6月26日付 12 - 13面「「陶芸メッセ・益子」オープン」「見て 作って 焼き物体験」「オープニングイベント 3日間は無料開放」「商工会の物産市も」
  2. ^ a b c d 『地方議会人 議員研修誌』24(5)「町村トピックニュース」「浜田庄司作品など展示」「陶芸メッセ・益子がオープン -栃木県益子町-」P65 - 国立国会図書館デジタルコレクション 2023年8月29日、国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料個人送信サービスにて閲覧。
  3. ^ a b 「下野新聞」2003年(平成15年)2月2日付 9面「陶芸メッセ・益子 内容充実へ博物館登録」
  4. ^ 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m コレクション”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年8月27日閲覧。
  6. ^ 過去の企画展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年8月27日閲覧。
  7. ^ a b 土器・陶器でたどる益子の歴史”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年8月27日閲覧。
  8. ^ 窯業技術支援センター第51期伝習生・研究生修了作品展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年9月2日閲覧。
  9. ^ 第13回益子町小中学校・高校陶芸展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年9月2日閲覧。
  10. ^ 益子国際工芸交流事業 アーティスト・イン・レジデンス in 益子 5年間展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年9月2日閲覧。
  11. ^ 東工大 POTTERY CAMP 2017*2018 成果報告展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2018年). 2023年9月2日閲覧。
  12. ^ サロン・ミニギャラリー”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年9月2日閲覧。
  13. ^ a b 施設詳細”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年5月11日閲覧。
  14. ^ 笹島喜平館”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子. 2023年9月2日閲覧。
  15. ^ 「たわみ」(1981年 古郷秀一 作)- Googleマップ
  16. ^ a b c d e f g 企画展 新収蔵品展 ―益子を中心に―”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2015年). 2023年8月27日閲覧。
  17. ^ 企画展 濱田庄司の欧米紀行”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2015年). 2023年8月27日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h コレクションでたどる 益子の近現代陶芸”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2017年). 2023年8月27日閲覧。
  19. ^ 企画展 濱田庄司 意匠の遊び”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2017年). 2023年8月27日閲覧。
  20. ^ 企画展 小森忍・河井寬次郎・濱田庄司  ―陶磁器研究とそれぞれの開花―”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2020年). 2023年8月27日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 企画展 益子を彩る陶芸家たち 〜コレクションにみる個人作家の系譜〜”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2020年). 2023年8月27日閲覧。
  22. ^ a b 藍より青く 栃木県文化功労者受章記念 日下田正展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2021年). 2023年8月27日閲覧。
  23. ^ a b c d 企画展 英国で始まり ―濱田・リーチ 二つの道―”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2020年). 2023年8月27日閲覧。
  24. ^ 企画展 ─ 生誕100年記念 ─ 島岡達三の仕事”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2019年). 2023年8月27日閲覧。
  25. ^ a b c d 企画展 ー曲線彫文 赤と黒ー 加守田章二と益子の現代陶芸”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2016年). 2023年8月27日閲覧。
  26. ^ 企画展 加守田章二 天極をさす”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2021年). 2023年8月27日閲覧。
  27. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 企画展 開館30周年記念 1958~ 益子個人陶芸の夜明け”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2022年). 2023年8月28日閲覧。
  28. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「1958~ 益子個人陶芸の夜明け」作品展示目録|益子陶芸美術館 2023年(令和5年)配布
  29. ^ a b c d e f g h i j k 益子陶芸美術館 1階常設展示室 作品目録|益子陶芸美術館 2023年(令和5年)配布
  30. ^ 誠文堂新光社,やきものの教科書 2020, p. 125.
  31. ^ 「下野新聞」1988年(昭和63年)2月1日付 14面「新・陶源境 とちぎの陶工たち 3」「香取 甫(益子)」「〝地球削り〟自己を追究」
  32. ^ 肥沼美智雄とその時代”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2022年). 2023年8月28日閲覧。
  33. ^ a b c d e f g h 2021年度新収蔵品展”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2022年). 2023年8月28日閲覧。
  34. ^ 企画展 Reborn 長倉翠子の世界”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2018年). 2023年8月27日閲覧。
  35. ^ a b 企画展 英国、セントアイヴスの風 ―リーチポタリーで学んだ日本人陶芸家―”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2016年). 2023年8月27日閲覧。
  36. ^ 黒田泰蔵 白磁の道”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2021年). 2023年8月27日閲覧。
  37. ^ 企画展 瀧田項一の歩み 作陶七十年のかたち”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2017年). 2023年8月27日閲覧。
  38. ^ a b c 企画展 バーナード・リーチ ー100年の奇跡ー”. 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 (2021年). 2023年8月27日閲覧。
  39. ^ a b 東西陶工の縁、百年越え 京都・宇治の一族、リーチ工房に”. Denmira.jp (2015年6月27日). 2023年8月27日閲覧。
  40. ^ 2階展示室 スポットライト 峯岸勢晃 展示目録|益子陶芸美術館 2023年(令和5年)配布
  41. ^ 陶歴”. 峯岸勢晃の青瓷. 2023年8月31日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]

公式サイト

[編集]

公式SNS

[編集]

陶芸メッセ・益子」の情報も含め、ほぼ同一内容を告知している。

案内サイト

[編集]

陶芸メッセ・益子の情報も併記している。