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武満徹の作品一覧 では、武満徹 の音楽作品に関するリストを示す。著作については、武満徹の記事内にある著作の項 を参照。
本リストにおいて「編曲」は同一の作品で異なる編成の曲、「改作」は一部を変更した曲を表す。
年代順
作品タイトル(日本語)
作品タイトル(欧文)
作曲年
編成
備考
弦楽のためのレクイエム
Requiem for Strings
1957
弦楽
黒い絵画 レオノーレ・フィニによせて
Tableau noire
1958
Orch
林光 、入野義朗 との共作作品「言葉と音楽のための3つの形象」のために書かれた[ 1] 。この作品は、秋山邦晴 の詞による朗読と室内オーケストラのための作品で、第1部が武満の手による「黒い絵画」である[ 1] 。第2部、第3部はそれぞれ林光、入野義朗が作曲した[ 1] 。7分程度の短い曲で、室内オーケストラの編成は、ヴァイオリン 独奏、バス・フルート 、イングリッシュ・ホルン 、バス・クラリネット 、オルガン 、クラヴィオリン というかなり変わったものである[ 1] 。1958年7月にNHK から放送初演された。「言葉と音楽のための3つの形象」はイタリア賞 を受賞した[ 1] 。
ソリチュード・ソノール
Solitude Sonore
1958
Orch
3管編成にギター を加えた大規模なオーケストラのための作品[ 2] 。NHKの委嘱により作曲された[ 1] 。芸術祭 参加作品で、個人奨励賞を受賞[ 3] 、黛敏郎 に献呈された[ 2] 。しかし、「ほとんど「レクイエム」の焼き直しみたいなもので、新しいものがなにもない」との理由で、後で楽譜を捨ててしまっており、少なくとも自筆譜は現存しない[ 3] 。
樹の曲
Music of Trees
1961
Orch
環礁
Coral Island
1962
S,Orch
大岡信 詞、ピアノ伴奏の編曲版あり
弦楽器のためのコロナII
Corona II
1962
弦楽
図形楽譜。22人の弦楽奏者のための作品[ 4] 。
地平線のドーリア
The Dorian Horizon
1966
Orch
グリーン
Green
1967
Orch
当初『ノヴェンバー・ステップス第2番』と題したが後に改題
冬 ( ウィンター )
Winter
1971
Orch
1972年 の札幌冬季オリンピック のために委嘱された[ 5] 。初演は1971年10月29日パリ、市立劇場、「現代音楽の日々」〈武満徹の夕べ〉において、若杉弘 指揮、読売日本交響楽団 [ 6] [ 7] 。
マージナリア
Marginalia
1976
Orch
鳥は星形の庭に降りる
A Flock Descends into the Pentagonal Garden
1977
Orch
ア・ウェイ・ア・ローンII
A Way a Lone II
1981
弦楽
弦楽四重奏『ア・ウェイ・ア・ローン』からの編曲
夢の時
Dreamtime
1981
Orch
雨ぞふる
Rain Coming
1982
Orch
星・島(スター・アイル)
Star-Isle
1982
Orch
ラクリマ
Lacrima for string orchestra
1983
string orch
映画『予言』の音楽を演奏会用に編曲[ 8] 。
夢窓
Dream/Window
1985
Orch
トゥイル・バイ・トワイライト ―モートン・フェルドマンの追憶に―
Twill by Twilight: In Memory of Morton Feldman
1988
Orch
トゥリー・ライン
Tree Line
1988
Orch
発表当初の題名は『並木』
For Lenny's Birthday
1988
Orch
レナード・バーンスタイン の70歳記念として8人の作曲家に委嘱されたミュージカル『オン・ザ・タウン』 の中の「New York, New York」の旋律に基づく変奏曲の内の1曲。小澤征爾&ボストン響により初演。
全17小節
ヴィジョンズ (I 神秘 II 閉じた眼)
Visions Mystère Les Yeux clos
1990
Orch
第2曲は『閉じた眼I』pf. の管弦楽編曲
マイ・ウェイ・オブ・ライフ ―マイケル・ヴァイナーの追憶に―
My way of Life - In memory of Michael Vyner
1990
Br,cho,Orch
田村隆一 詞
ハウ・スロー・ザ・ウィンド
How Slow the Wind
1991
Orch
系図 ―若い人たちのための音楽詩―
Family Tree: Musical Verses for Young People
1992
ナレーター,Orch
谷川俊太郎 詞
群島S.
Archipelago S.
1993
Orch
精霊の庭
Spirit Garden
1994
Orch
3つの映画音楽
Three Film Scores "José Torres" "Black Rain" "The Face of Another"
1994-5
弦楽
映画『ホゼー・トレス 』『黒い雨 』『他人の顔 』からの編曲
波の盆
Nami No Bon
1996
Orch
テレビドラマ『波の盆 』の音楽を演奏会用に編集したもの
組曲「太平洋ひとりぼっち」
Alone on the Pacific, Suite
1996
Orch
映画『太平洋ひとりぼっち』の音楽を演奏会用に編集
2つのシネ・パストラル
Two Ciné Pastrales
1996[ 8]
Orch
『はなれ瞽女おりん 』、『伊豆の踊子 』からの編曲。1曲目は「おりん」、2曲目は「薫」[ 8] 。
どですかでん
Dodes'ka-Den
1996
Orch
映画『どですかでん 』の音楽を演奏会用に編集したもの
死と再生
Death and Resurrection
1996
String orch
映画『黒い雨』の音楽を演奏会用に編集したもの
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
シーン
1959
vc,弦楽
弧(アーク)
1963-76
pf,Orch
2部各3曲計6曲からなる。第1部第3曲の弦楽器パートは『弦楽器のためのコロナII』の図形楽譜を使用
テクスチュアズ
1964
pf,Orch
『弧(アーク)』 第2部第1曲(全体の第4曲)に統合
ノヴェンバー・ステップス
1967
琵琶,尺八,Orch
カデンツァは図形楽譜
アステリズム
1968
pf,Orch
クロッシング
1969
cho,gt,hp,vib,pf,Orch
『スタンザI 』をベースに、拡大して作られた。
ユーカリプスI
1970
fl,ob,hp,弦楽
独奏者3人パートを抽出して『ユーカリプスII』に改作
カシオペア
1971
perc,Orch
ジェモー
1971-86
ob,tbe,Orch
2人の指揮者、オケは2群
秋
1973
琵琶,尺八,Orch
ジティマルヤ
1974
mar,Orch
タイトルは、タゴールの詩からとられている[ 9] 。
カトレーン
1975
cl,vn,vc,pf,Orch
独奏者4人パートを抽出して『カトレーンII』に改作
遠い呼び声の彼方へ!
1980
vn,Orch
海へII
1981
A-fl,hp,弦楽
『海へ』と同曲で独奏者をハープにして弦楽付きの編曲
夢の縁へ
1983
gt,Orch
虹へ向かって、パルマ
1984
ob-d'amore,gt,Orch
オリオンとプレアデス (犂と昴)
1984
vc,Orch
『オリオン(犂)』に改作
リヴァラン
1984
pf,Orch
題名のリヴァラン (riverrun) は、ジョイス の『フィネガンズ・ウェイク 』の冒頭から採られている。
ウォーター・ドリーミング
1987
fl,Orch
ノスタルジア ―アンドレイ・タルコフスキーの追憶に―
1987
vn,弦楽
ア・ストリング・アラウンド・オータム
1989
va,Orch
細川俊夫 によるピアノ伴奏編曲版あり
フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム
1990
perc,Orch
ファンタズマ/カントス
1991
cl,Orch
夢の引用 ―Say sea,take me!―
1991
2pf,Orch
ドビュッシー の『海 』の引用を多く含む
セレモニアル ―An Autumn Ode―
1992
笙,Orch
ファンタズマ/カントスII
1994
tbe,Orch
ファンタズマ/カントスIとは別曲
スペクトラル・カンティクル
1995
vn,gt,Orch
ミロの彫刻のように
1995
fl,hp,Orch
冒頭数ページのみの未完作品
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
ガーデン・レイン
1974
金管
シグナルズ・フロム・ヘブン -Two Antiphonal Fanfares-
1987
金管
デイ・シグナル (Day signal) とナイト・シグナル (Night signal) の2曲から構成されている。
編成はデイ・シグナルが、ホルン (F管) 2、ピッコロ・トランペット 、トランペット (D管) 2、トロンボーン 4、テューバ 、ナイト・シグナルが、ホルン (F管) 4、コルネット (B♭管)、トロンボーン 3、テューバである[ 10] 。デイ・シグナルではジェモー で使われている動機が再利用されている。また、ナイト・シグナルはジェモーで使われている動機を変形したものが現れる。
作品タイトル
編成
作曲年
備考
蝕(エクリプス)
琵琶,尺八
1966
一部図形楽譜を使用。曲の途中には、独奏者にタゴール の詩を黙読させる指示がある[ 9] 。
ディスタンス
笙,ob
1972
笙は省略可
旅
3琵琶
1973
秋庭歌
雅楽
1973
17人編成
秋庭歌一具
雅楽
1979
29人編成、全6曲。『秋庭歌』を第4曲として前後の楽章を追加作曲
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
ランドスケープ
1960
SQ
ア・ウェイ・ア・ローン
1980
SQ
タイトルの「ア・ウェイ・ア・ローン (a way a lone)」は ジョイス の『フィネガンズ・ウェイク 』の最後の1文から採られている。海 (Sea) を音名に置き換えた動機 (E♭-E-A) がモットーのように用いられている。 後に、弦楽合奏『ア・ウェイ・ア・ローンII』に編曲された。
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
ソリチュード・ソノール
不詳
fl
演奏された記録は残されているが、楽譜の所在等の詳細は不明[ 11] 。
マスク
1959-60
2fl
声
1971
fl
瀧口修造 の詩「手作り諺」のフランス語訳の引用を含む
巡り -イサム・ノグチの追憶に-
1989
fl
エア
1995
fl
完成させた最後の作品
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
フォリオス
1974
gt
ヒロシマという名の少年
1984
2gt
同名の映画による
オール・イン・トワイライト – ギターのための四つの小品 –
1987
gt
全4曲
ギターのための小品 -シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に-
1991
gt
不良少年
1992
2gt
同名の映画による
エキノクス
1993
gt
森のなかで
1995
gt
全3曲
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
ムナーリ・バイ・ムナーリ
1967-71
perc
図形楽譜。イタリアの美術家ブルーノ・ムナーリ から送られたオブジェ作品を元に書かれた。
四季
1970
4perc
図形楽譜
雨の樹
1981
3perc
題名は大江健三郎 の小説『頭のいい「雨の木」』(『「雨の木」を聴く女たち 』の第1編に収録)に基づく
クロス・ハッチ
1982
mar,vib
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
妖精の距離
1951
vn,pf
題名は瀧口修造 の同名の詩に基づく。メシアン 『前奏曲集 』第3曲『軽やかな数』の引用を含む
室内協奏曲
1955
13 instruments
ソン・カリグラフィI
1958
4vn,2va,2vc
フランス語の定冠詞le(ル)を冒頭につけた記述も見られる
ソン・カリグラフィII
1958
4vn,2va,2vc
ソン・カリグラフィIII
1960
4vn,2va,2vc
環(リング) 3人の奏者のための
1961
fl,lute, テルツ・ギター
全4楽章、各楽章はR, I, N, Gと名付けられ、演奏順序は自由。各楽章間に各奏者ごとの図形楽譜による即興を挟む
サクリファイス
1962
fl,lute,vib
一柳慧のためのブルー・オーロラ
1964
任意
図形楽譜
ヴァレリア
1969
picc,ハモンドorg,gt,vn,vc
『ソナント』vn, vc, guit, 2 bandoneons, 2 fl (1965)を改題、改作
悲歌(ヒカ)
1966
vn,pf
クロス・トーク -サム・フランシスのための-
1968
2バンドネオン
スタンザI
1969
女声合唱,vib,gt,hp,pf,celesta
ユーカリプスII
1971
fl,ob,va
『ユーカリプスI』の独奏者3人パートを抽出した曲
スタンザII
1971
Hp,テープ
スタンザIとは別曲。テープの代わりにリングモジュレータ を用いたライブエレクトロニクス による演奏も可能
ブライス
1976
fl,2hp,2perc
波(ウェイブス)
1976
cl,hr,2tbe,B.D.
hr, trb奏者は小型のタムタム の使用を伴う
カトレーンII
1977
cl,pf,vn,vc
『カトレーン』の独奏者4人パートを抽出した曲
ウォーターウェイズ
1978
2hp,2vib
海へ
1981
A-fl,gt
『海へII』『海へIII』に編曲
雨の呪文
1982
fl,cl,,vib,hp,pf
十一月の霧と菊の彼方から
1983
vn,pf
揺れる鏡の夜明け
1983
2vn
オリオン(犂)
1984
vc,pf
『オリオンとプレイアデス』からの改作
夢見る雨
1986
cemb
アントゥル=タン
1986
ob,SQ
海へIII
1988
A-fl.hp
『海へ』A-fl. guit. と同曲で独奏者をハープに編曲
そして、それが風であることを知った
1992
fl,hp,va
「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」と同様に、エミリー・ディキンソン の詩のタイトルからとられている[ 12] 。「そして、それが風であることを知った」は「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」、「群島S.」と共通の音型を使用している[ 12] 。また、これら3作品は共通の音型に基づいた作品群で、一種の姉妹関係にある[ 12] 。「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」の詩句は「ハウ・スロー・ザ・シー (how slow the sea)」と続いており、1980年代初頭に作られた「海」をモティーフにしたシリーズに連なる作品群だと言える[ 13] 。編成から明らかなようにドビュッシー の「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ 」を意識した作品で、ごく一部に過ぎないが、実際にヴィオラ のパートにこの曲が引用されている[ 13] 。ただし、楽譜の脚注を読まない限りそれとわからないように巧みに隠されており、音楽を聴いただけでは知覚できない[ 13] 。曲を聴いてすぐに認識できるのは、「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」、「群島S.」の音型だけである。「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」と同様に変ニ長調で終わる[ 14] 。
ビトゥイーン・タイズ
1993
vn,vc,pf
径 -ヴィトルド・ルトスワフスキの追憶に-
1994
tp
鳥が道に降りてきた
1994
va,pf
『鳥は星形の庭に降りる』orch. の冒頭旋律を引用
年代順
作品タイトル
作曲年
編成
備考
筧
1948年頃
pf
未完
箏歌
1948年頃
pf
未完
クラヴサンのために
1948年頃
pf
タイトルは『クラヴサンのために』だが、ピアノ作品[ 15]
2つのメロディ
1948
pf
第1曲 アンダンテ、第2曲 アンダンテ (タイトルのみで未完)[ 15] 。2004年に発見された[ 16] 。録音初演は、2004年 1月30日、三鷹市芸術文化センターにおいて、高橋悠治による[ 16] 。録音は『武満徹全集』第5巻 (小学館) に所収[ 16] 。
2つの小品
1949
pf
第1曲 アレグロ・ノン・トロッポ、第2曲 アダージョ (未完)[ 17]
2つの小品
1949
pf
タイトルは「2つの小品」だが、3曲からなっている。第1曲 アレグロ・ノン・タント、第2曲 アレグロ・アッサイ (未完)、第3曲 アンダンテ[ 17]
ロマンス
1948-1949
pf
没後に武満の遺稿の中から発見された[ 18] 。1948年に作曲、翌年の1949年にごくわずかだが改訂されている[ 18] 。清瀬保二 に献呈された[ 18] 。現在ショット・ミュージック社から出版されている楽譜は、ピアニストのポール・クロスリー が1948年と1949年の自筆譜をもとにして校訂したものである[ 18] 。冒頭の演奏指示は、Adagio sostenuto, nobile e funebre[ 18] 。1998年に開催されたコンサート・シリーズ「日本の作曲 21世紀へのあゆみ」において初演された[ 19] 。クロスリー[ 18] 他によるCD録音がある。
2つのレント
1950
pf
公式なデビュー作、1989年に『リタニ』として改作。2024年現在未出版。
サーカスにて
1952
pf
2024年現在未出版。一部だが、楽譜が『美術手帖 』に掲載されている[ 20] 。
遮られない休息 1
1952
pf
遮られない休息 2
1959
pf
遮られない休息 3
1959
pf
出版は、第一曲から第三曲をまとめて1962年にサラベール社が音楽之友社から版権を買収して再出版した。印字は音楽之友社刊のままである。「I」とローマ数字で紹介される場合もあり。
ピアノ・ディスタンス
1961
pf
サラベール社が音楽之友社から版権を買収して再出版した。
ピアニストのためのコロナ
1962
pf
図形楽譜。サラベール社が音楽之友社から版権を買収して再出版した。
ピアニストのためのクロッシング
1970
pf
図形楽譜。この作品の楽譜は現在行方が分かっていないため、新規の録音が一切行えなくなっており、小学館の武満徹全集でも新規録音は見送られた。1980年代ではサラベール社から貸与できたようで、筑摩書房 から出版された高校生のための文章読本 ISBN 4-480-91704-7 の冒頭1ページに抜粋が収録されている。
フォー・アウェイ
1973
pf
サラベール社より出版。
こどものためのピアノ小品
1978
pf
1.微風 2.雲 テレビ番組ピアノのおけいこ のための書下ろし作品。作曲当時サラベール社時代であったが、社に手渡してなかったことを理由に、現在の版権はショット・ミュージック株式会社。
閉じた眼 -瀧口修造の追憶に-
1979
pf
サラベール社より出版。『ヴィジョンズ』orch. 第2曲は、この曲の管弦楽用の編曲。『閉じた眼II』とは別曲。前曲に「I」が附されて紹介される場合がある。
雨の樹 素描
1982
pf
『雨の樹』とは別曲だが一部モチーフを含む。『雨の樹 素描II』とは別曲。この曲以降のすべてのピアノ曲の版権はショット・ミュージック株式会社。
閉じた眼 II
1988
pf
『閉じた眼』とは別曲。前曲に「I」が附されて紹介される場合がある。
リタニ -マイケル・ヴァイナー の追憶に-
1989
pf
『2つのレント 』を改作。
雨の樹 素描 II -オリヴィエ・メシアン の追憶に-
1992
pf
『雨の樹』『雨の樹 素描』とは別曲。 前曲に「I」が附されて紹介される場合がある。
作品タイトル
作曲年
編成
備考
合唱曲『風の馬』
1961-6
cho
合唱曲集『うた』
1979-92
cho
全12曲
合唱曲『芝生』
1982
cho
谷川俊太郎 詞
合唱曲集『手づくり諺』
1987
cho
全4曲、瀧口修造 詞
うた(Songs )
「さようなら」(Sayonara , 1954年 )
「小さな部屋で」(In a Small Room , 1955年 )
「うたうだけ」(I Just Sing , 1958年 )
「恋のかくれんぼ」(The Game of Love , 1961年 )
「○と△の歌」(A Song of ○'s(circles) and △'s(Triangles) , 1961年 ) - 映画『不良少年』の劇中歌からの編曲
「小さな空」(Small Sky , 1962年 )
「雪」(La Neige , 1963年 )
「雲に向かって起つ」(Take Off for the Clouds , 1963年 )
「見えないこども」(Unseen Child , 1963年 )
「素晴らしい悪女」(A Marvelous Kid , 1963年 )
「三月のうた」(In the Month of March , 1965年 )
「死んだ男の残したものは 」(All that the Man Left Behind When He Died , 1965年 )
「ワルツ」(Waltz , 1966年 )
「めぐりあい」(The Encounter , 1968年 )
「燃える秋」(Glowing Autumn , 1978年 ) - 同名映画の主題歌 からの編曲
「翼」(Wings , 1982年 )
「島へ」(To the Island , 1983年 )
「明日ハ晴レカナ曇リカナ」(Will Tomorrow, I Wonder, Be Cloudy or Clear? , 1985年 )
「ぽつねん」(All Alone , 1995年 )
「昨日のしみ」(Yesterday's Spot , 1995年 )
「MI・YO・TA」(1950年代 /1996年 )- 武満が若い頃に作ったものの使われずに終わった映画音楽を、彼の死後、黛敏郎 が旋律を口ずさむかたちで公表。そのメロディーに谷川俊太郎 が作詞した。
作品タイトル
作曲年
備考
ルリエフ・スタティク
1955
ラジオ番組『炎』の音楽を再構成したもの[ 21] 。1955年12月16日、文化放送ラジオ放送にて放送[ 21] 。
ヴォーカリズムA・I
1956
1956年2月25日、新日本放送のラジオ番組『夢のしらべ』にて放送[ 21] 。1958年にアメリカの実験作曲家グループ「ヴォルテックス」の演奏会で上映された[ 21] 。
木・空・鳥
1956
1956年2月25日、新日本放送のラジオ番組『夢のしらべ』にて放送[ 21] 。
クラップ・ヴォーカリズム
1956
1956年2月25日、新日本放送のラジオ番組『夢のしらべ』にて放送[ 21] 。
ユリディスの死
1956
演劇『愛の条件―オルフェとユリディス』の音楽を再編集したもの[ 21] 。1956年8月6日、実験工房メンバーによる『新しい視覚と空間を楽しむ夏のエキシビジョン』にて初演[ 21] 。
空、馬、そして死
1958
1958年のラジオ『男の死』(NHK第1) の音楽を1部使って再構成したもの[ 22] 。1958年7月26日、電子音楽とミュジックコンクレートのオーディションで初演[ 22] 。
クワイエット・デザイン
1960
1960年1月5日、国立近代美術館「ブルーノ・ムナーリのダイレクト・プロジェクション」展で初演[ 23] 。
水の曲
1960
観世寿夫 からの依頼で制作された[ 24] 。1960年4月28日、作曲家集団4月の会・武満徹の個展で初演[ 23] 。
怪談
1966
映画『怪談』の音楽を再構成したもの[ 25] 。1966年8月、LPレコード「武満徹の音楽」に録音[ 25] 。
トゥワード
1971
1970年作曲の『四季』をもとに構成[ 26] 。1971年11月16日初演[ 26] 。
ウェイヴレングス【波長】
1984
1984年6月3日、第12回今日の音楽「デュオ・マルティプル」で初演[ 27] 。
WAVE開閉館の音楽
1984
「WAVE 」で流された、宇佐美圭司 の展覧会のための音楽[ 28] 。
朝・波
1984
「WAVE」で流された、宇佐美圭司の展覧会のための音楽[ 28] 。
ミネアポリスの庭
1986
勅使河原プロダクションによる委嘱作品[ 28] 。1986年3月22日、ミネアポリス のデイトン・デパートで開催された「形と花・勅使河原宏の庭」で初演[ 28] 。
静寂の海
1986
ジョン・ケージ およびTHEとのコラボレーション企画「ヴィス・ア・ヴィス」として作られた[ 28] 。1986年4月29日、ザ・パシフィック・リング・フェスティバルのコラボレーション・コンサートで初演[ 28] 。
ウェイヴレングス【波長】Ⅱ
1987
1987年7月4日、堂本尚郎企画構成の玉川高島屋のサウンド・インスタレーションで初演[ 29] 。
「七つの丘の出来事」(1966年 ) 靉嘔 に献呈。楽譜のカラー写真は自著『夢と数』の初版のリブロポート社出版分に掲載された。(『夢と数』の本文内容と、和音表などの説明に必要最低限な図録は『武満徹著作集第5巻』に収録されているが、この楽譜を含む図版は収録されていない)
題名
放送局
放送年
備考
家なき子
NHK
1955
あざのある女
ラジオ東京
1959
ムックリを吹く女
北海道放送
1961
日本の文様
NHK
1961
祭
北海道放送
1962
雲に向かって起つ
NET
1963
正塚の婆さん
TBS
1963
青春の碑
日本テレビ
1964
目撃者
RKB毎日放送
1964
ある女の影
TBS
1965
源氏物語
毎日放送
1965-6
源義経
NHK
1966
NHK大河ドラマ
楠木正成
毎日放送
1966
足利尊氏
毎日放送
1966
あなたは…
TBS
1966
剣
日本テレビ
1967-8
恩讐の彼方に
NHK
1968
悪一代
朝日放送
1969
天皇の世紀
朝日放送
1971
イン・モーション
NHK
1972
わが愛
TBS
1973
私という他人
TBS
1974
未来への遺産
NHK
1974
冬の虹
NET
1976-7
命もいらず名もいらず・西郷隆盛伝
TBS
1977
赤穂浪士
テレビ朝日
1979
血族
NHK
1980
夢千代日記
NHK
1981
続・夢千代日記
NHK
1982
NHK市民大学
NHK
1982
ジョバンニの銀河・1983
NHK
1983
まあええわいな
NHK
1983
話すことはない
NHK
1983
波の盆
日本テレビ
1983
新・夢千代日記
NHK
1984
21世紀は警告する
NHK
1984-5
おさんの恋
NHK
1985
谷崎・その愛、我という人の心は
NHK
1985
禅の世界
NHK
1986
今朝の秋
NHK
1987
山頭火-何でこんなに淋しい風ふく
NHK
1989
幻 源氏物語絵巻
NHK
1993
題名
放送局
放送年
備考
音の四季
NHK
1955
海の幻想
NHK
1955
炎
新日本放送
1955
Kの死
朝日放送
1956
秋の蝶
文化放送
1956
男の死
NHK
1957
顔またはドン・ファンの死
ラジオ九州
1958
心中天の網島
毎日放送
1958
ポジション
NHK
1959
白い恐怖
朝日放送
1960
瘋癲老人日記
朝日放送,TBS
1962
チャンピオン
ラジオ九州
1963
津の国人
TBS
1981
かたちもなく寂し
NHK
1983
上海幻影路
TBS
1983
題名
演出
初演年
備考
夏と煙
鳴海四郎
1954
野性の女
浅利慶太
1955
アンフィトリオン38
浅利慶太
1955
せむしの聖女
浅利慶太
1956
トロイ戦争は起こらないだろう
浅利慶太
1957
国性爺
戌井市郎
1958
海賊
浅利慶太
1959
死せる女王
浅利慶太
1959
狼生きろ豚は死ね
浅利慶太
1960
お芝居はおしまい
浅利慶太
1960
黒の悲劇
関堂一
1962
一ノ谷物語-琴魂
武智鉄二
1964
カラマゾフの兄弟
浅利慶太
1966
祝典喜劇 ポセイドン仮面祭
浅利慶太
1974
シラノ・ド・ベルジュラック
浅利慶太
1975
子午線の祀り
木下順二 他
1979
ウイングス-翼-
恩地日出夫
1982
年代順
作品タイトル
編曲年
編成
備考
ゴールデン・スランバー
1992
pf
ビートルズ原曲
^ a b c d e f ピーター・バート『武満徹の音楽』音楽之友社、2006年、77頁。ISBN 4-276-13274-6 。
^ a b バート『武満』p.78.
^ a b 立花隆 『武満徹・音楽創造への旅』文藝春秋 、2016年2月20日、271頁。ISBN 978-4-16-390409-2 。
^ バート『武満』武満徹作品リストp.305.
^ バート『武満』p.178.
^ 木村重雄『現代日本のオーケストラ:歴史と作品』日本交響楽振興財団, 1985, p292
^ “〈パリ現代音楽の日々〉現代音楽祭の武満徹”. 芸術新潮 23 (1): 147. (1972-01). doi :10.11501/6048516 .
^ a b c バート『武満』武満徹作品リストp.303.
^ a b バート『武満』p.180.
^ バート『武満』p.305.
^ バート『武満』武満徹作品リストp.306.
^ a b c バート『武満』p.258.
^ a b c バート『武満』p.259.
^ バート『武満』p.255.
^ a b バート『武満』p.305.
^ a b c 『谷川俊太郎が聞く武満徹の素顔』谷川俊太郎 ・高橋悠治 、小学館 、2006年11月20日、67頁。ISBN 4-09-387657-6 。
^ a b バート『武満』p.306.
^ a b c d e f Toru Takemitsu Complete Works for solo piano CRD 3526(CRD Records Ltd., 2009, 演奏はポール・クロスリー) ライナーノーツ
^ 楢崎洋子 『武満徹』音楽之友社 〈作曲家◎人と作品〉、2005年9月10日、10頁。ISBN 4-276-22194-3 。
^ 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜6-7
^ a b c d e f g h 楢崎洋子 『武満徹』音楽之友社 〈作曲家◎人と作品〉、2005年9月10日、武満徹作品表・年譜8-9頁。ISBN 4-276-22194-3 。
^ a b 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜10-11.
^ a b 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜12-13
^ 武満徹 水の風景、BMGビクター BVCCC-2523、ライナーノーツ
^ a b 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜20-21.
^ a b 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜24-25.
^ 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜36-37
^ a b c d e f 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜38-39
^ 楢崎『武満徹』武満徹作品表・年譜40-41
^ a b c 小林淳『日本映画音楽の巨星たちⅠ 早坂文雄・佐藤勝・武満徹・古関裕而 武満徹映画音楽作品リスト』ワイズ出版、2001年、17頁。
^ 小林『巨星たちⅠ』p.150.
^ a b c ピーター・バート『武満徹の音楽』音楽之友社、2006年、115頁。ISBN 4-276-13274-6 。
^ オリジナルサウンドトラックによる武満徹映画音楽 第4巻 勅使河原宏 監督作品篇 日本ビクター、VICG-60596 ライナーノーツ
^ 小林『巨星たちⅠ 武満徹映画音楽作品リスト』p.18.
^ a b 谷川俊太郎他 『谷川俊太郎が聞く 武満徹の素顔』小学館 、2006年11月20日、117頁。ISBN 4-09-387657-6 。
^ 小林『巨星たちⅠ 武満徹映画音楽作品リスト』p.19.
参考文献を兼ねる。