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美術手帖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美術手帖
ジャンル 美術誌
刊行頻度 季刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 美術出版社
刊行期間 1948年 -
ウェブサイト https://bijutsutecho.com/
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美術手帖』(びじゅつてちょう)は、カルチュア・コンビニエンス・クラブが編集・発行[1]美術出版社が発売している季刊(年4回発行)の美術誌[注釈 1]。愛称は『BT』。A5サイズ。1948年創刊。

近現代美術を中心に、内外の美術動向を紹介する雑誌である。各号ごとの特集のほか、海外ニュース、展覧会ガイドなどを掲載する。

増刊として、年1回『美術手帖年鑑(BT年鑑)』が1957年から刊行されていたが、個人情報保護法の問題もあり、『BT年鑑2006』で休刊した。

2017年にウェブ版を公開している。

歴代編集長

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  • 愛甲健児(1931年生まれ)(?~1967年)
  • 宮澤壯佳(1933年生まれ)(1968年~1971年):「編集人」名義
  • 福住治夫(1971年~1973年)別名・高島平吾:「編集人」名義[4]
  • 川合昭三(1928年生まれ)(1974年):「編集人」名義
  • 田中為芳(1975年~1978年):「編集人」名義
  • 木村要一(1944年生まれ)(1979年~1985年):「編集人」名義
  • 大橋紀生(1943年生まれ)(1986年~1989年)副編集長:三上豊
  • 伊藤憲夫(1952年生まれ)(1990年~1992年)
  • 椎名節(1993年~1995年) :「編集主幹」という役職名。その部下に位置する同時期の「編集長」は篠田孝敏
  • 真壁佳織(1996年~1997年)
  • 伊藤憲夫(1952年生まれ)(1997年~2001年)(再任)
  • 楠見清(1963年生まれ)(2001年~2004年)
  • 押金純士(1969年生まれ)(2004年~2008年)
  • 岩渕貞哉(1975年生まれ)(2008年~2019年)2019年より「総編集長」
  • 橋爪勇介(1983年生まれ)(2019年~)ウェブ版編集長

別冊・増刊など

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  • みづゑ(2001-2007のものは「別冊美術手帖」という位置づけ)
  • デザインの現場
  • マンガ・テクニック(別冊美術手帖)
  • コミッカーズ(別冊美術手帖)

芸術評論募集

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美術手帖の主催で、不定期に「芸術評論募集」が開催されている。第1回は1954年で(ただし、月刊『美術批評』の「新人評論募集」という位置づけ)、最新のものは、2019年に募集された「第16回」。

第1回(1954年)

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第2回(1955年)

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第3回(1958年)

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  • [第一席] 織田達朗「「原爆の図」とその周辺」
  • [次席] 松本俊夫 ※掲載が予告されながらも掲載されず。

第4回(1963年)

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審査員:瀧口修造浜口隆一針生一郎

第5回(1965年)

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審査員:瀧口修造、浜口隆一、針生一郎

第6回(1969年)

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第7回(1972年)

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『みつゑ』800号として。

  • [第一席] 谷新「芸術における〈制度〉の問題」
  • [佳作] 伏久田喬行「何故〈表現〉なのか--前提としての〈存在〉概念の素描」
  • [佳作] 小林康夫「劇(ドラマ) 読むことについて」

審査員:針生一郎、中原佑介宮川淳

第8回(1979年)

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『美術手帖』創刊30周年記念

  • [入選] 秋田由利「美術における終焉と自由 − 構造主義以降の一地平から」
  • [入選] 西嶋憲生「時代・仕事・アイデンティティーデラシネからの再生のために」
  • [佳作] 那賀裕子 + 貞彦「発生的絵画の発生」
  • [佳作] 高橋誠「P・セザンヌD・H・ロレンス − 現象学的考察」

審査員:針生一郎、多木浩二藤枝晃雄

第9回(1983年)

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創刊500号記念

審査員:高階秀爾東野芳明、中原佑介

第10回(1986年)

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  • [第一席] 倉林靖「「ポスト・モダン」あるいはイメージのアナーキズムについて」
  • [第一席] 石津隆志「絵画の場所」
  • [佳作] 清水哲朗「器官〈オルガヌ〉からの逃避」
  • [佳作] 飯島洋一「挑発する頂部」

審査員:多木浩二、東野芳明、中原佑介

第11回(1993年)

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  • [第一席] 伊藤制子「水のオマージュとしての音楽 − 武満徹論」
  • [佳作] 西村智弘「ウォーホル/映画のミニマリズム」
  • [佳作] 菅章「アンチ・ミメーシスの文脈 − 川俣正におけるコンテクストの意味」

審査員:多木浩二、中原佑介、酒井忠康

第12回(2003年)

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審査員による座談会「新しい批評の時代のために」が掲載。

  • [佳作] 木村覚「踊ることと見えること-土方巽の舞踏論をめぐって」
  • [佳作] 土屋誠一「失くしたものの在処をめぐって-斎藤義重、1973年、再制作」
  • [佳作] 福住廉「alternative reality アマチュア・ストリート・クリティカル」

審査員:谷川渥小林康夫椹木野衣

第13回(2005年)

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審査員:谷川渥、椹木野衣、中村英樹

第14回(2009年)

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「『美術手帖』創刊60年記念」と銘打たれている。

審査員:谷川渥、椹木野衣、松井みどり[5]

第15回(2014年)

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『美術手帖』通巻1000号を記念して開催。

審査員:谷川渥、椹木野衣、松井みどり[6]

第16回(2019年)

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『美術手帖』創刊70周年を記念して開催。112件の応募。第1席該当者なし。

審査員:椹木野衣、清水穣星野太

脚注

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注釈

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  1. ^ 当初は月刊だったが、2018年6月号(5月7日発売)より隔月刊化[2]。2022年4月号(3月7日発売)より季刊化[3]

出典

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  1. ^ 美術手帖2021年6月号 「松山智一」特集 「Editor’s note」”. 美術手帖. 2021年8月12日閲覧。
  2. ^ 70周年を迎える『美術手帖』(1948年創刊)。 1年を通じて様々なスペシャル企画を展開します。”. 美術出版社 (2018年3月16日). 2022年8月27日閲覧。
  3. ^ 美術手帖が季刊発行に、より専門性の高い内容に刷新”. FASHIONSNAP.COM (2022年3月2日). 2022年8月27日閲覧。
  4. ^ 福住治夫さん死去”. 朝日新聞デジタル (2024年1月9日). 2024年1月9日閲覧。
  5. ^ 『美術手帖』創刊60年記念 第14回 芸術評論募集 入選作発表”. 2016年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月8日閲覧。
  6. ^ 第15回 『美術手帖』芸術評論募集”. 2016年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月8日閲覧。

外部リンク

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