岡山県第2区
岡山県第2区 | |
---|---|
行政区域 |
岡山市中区・東区・南区、玉野市、瀬戸内市 (2024年1月1日現在) |
比例区 | 中国ブロック |
設置年 |
1994年 (2022年区割変更) |
選出議員 | 山下貴司 |
有権者数 |
414,197人 1.827 倍(一票の格差・鳥取1区との比較) (総務省・2023年9月1日) |
岡山県第2区(おかやまけんだい2く)は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区。1994年(平成6年)の公職選挙法改正で設置。
区域
[編集]現在の区域
[編集]2022年(令和4年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。岡山市内では区の境界線により1区との間で調整は行われたほか、3区の一部を編入したため岡山市東区の分割は解消された。
2022年以前の区域
[編集]2013年(平成25年)公職選挙法改正から2022年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3][4][5]。
1994年(平成6年)公職選挙法改正から2013年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[6]。
- 岡山市(1区に属しない区域)
- 本庁管内の一部
- 赤坂台、赤坂本町、赤坂南新町、飽浦、赤田、阿津、網浜、今在家、今谷、江崎、江並、沖元、奥市、乙多見、御成町、雄町、門田文化町1〜3丁目、門田本町1〜4丁目、門田屋敷1〜5丁目、門田屋敷本町、兼基、北浦、旭東町1〜3丁目、祇園、国富、国富1〜4丁目、倉田、倉富、倉益、桑野、神下、後楽園、郡、国府市場、小串、小橋町1・2丁目、穝、穝東町1・2丁目、さくら住座、桜橋1〜4丁目、沢田、四御神、清水、清水1・2丁目、下、賞田、新京橋1〜3丁目、新築港、住吉町1・2丁目、関、高島1・2丁目、高島新屋敷、高屋、竹田、中納言町、土田、徳吉町1・2丁目、中井、中島、中原、長岡、長利、西川原、西川原1丁目、西中島町、浜、浜1〜3丁目、原尾島、原尾島1〜4丁目、東川原、東中島町、東山1〜4丁目、平井、平井1〜7丁目、福泊、藤崎、藤原、藤原西町1・2丁目、藤原光町1〜3丁目、古京町1・2丁目、円山、湊、宮浦、御幸町、海吉、牟佐、森下町、八幡、八幡東町、山崎、湯迫、米田[7]
- 西大寺・上道地域の各支所管内
- 本庁管内の一部
- 玉野市
- 邑久郡
- 児島郡
歴史
[編集]2005年の第44回衆議院議員総選挙では、前職の熊代昭彦が郵政民営化法案に反対票を投じたため自由民主党の公認を得られず、友人の萩原誠司岡山市長(当時)が自民党公認候補として出馬したため立候補を断念した。熊代は入れ替わりに岡山市長選に立候補したが、落選。
2009年の第45回衆議院議員総選挙では、小選挙区当選を目指した萩原、無所属で返り咲きを目指した熊代が共に立候補したが共倒れ、民主・津村が続けて議席を確保した。 2012年の第46回衆議院議員総選挙では民主党へ猛烈な逆風が吹き、自民党公認の新人の山下貴司が当選して9年ぶりに自民党が選挙区を奪回、津村は比例復活に回った。以降も山下が当選し、津村が比例復活を続けていたが、2021年の第49回衆議院議員総選挙では西日本で立憲民主党の支持が広がらなかった影響で津村は比例復活もならず落選した。2024年の第50回衆議院議員総選挙でも山下が当選したが、津村も3年ぶりに比例復活を果たした。
岡山市内でも新興住宅地などが多く、1区と比較しても無党派層が目立つ地域である。
小選挙区選出議員
[編集]選挙結果
[編集]時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:41万513人 最終投票率:50.20%(前回比:0.22%) (全国投票率:53.85%(2.08%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 山下貴司 | 59 | 自由民主党 | 前 | 95,452票 | 47.70% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
比当 | 津村啓介 | 53 | 立憲民主党 | 元 | 91,906票 | 45.93% | 96.29% | ○ | |
余江雪央 | 47 | 日本共産党 | 新 | 12,762票 | 6.38% | 13.37% |
時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:28万9071人 最終投票率:50.42%(前回比:0.58%) (全国投票率:55.93%(2.25%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 山下貴司 | 56 | 自由民主党 | 前 | 80,903票 | 56.39% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
津村啓介 | 50 | 立憲民主党 | 前 | 62,555票 | 43.61% | 77.32% | 社会民主党岡山県連合推薦 | ○ |
時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:29万3094人 最終投票率:49.84%(前回比:1.42%) (全国投票率:53.68%(1.02%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 山下貴司 | 52 | 自由民主党 | 前 | 73,150票 | 51.14% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
比当 | 津村啓介 | 45 | 希望の党 | 前 | 54,591票 | 38.16% | 74.63% | ○ | |
垣内京美 | 51 | 日本共産党 | 新 | 13,518票 | 9.45% | 18.48% | ○ | ||
田部雄治 | 41 | 幸福実現党 | 新 | 1,793票 | 1.25% | 2.45% |
時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:28万7815人 最終投票率:51.26% (全国投票率:52.66%(6.66%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 山下貴司 | 49 | 自由民主党 | 前 | 71,436票 | 49.59% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
比当 | 津村啓介 | 43 | 民主党 | 前 | 56,951票 | 39.54% | 79.72% | ○ | |
井上素子 | 67 | 日本共産党 | 新 | 15,652票 | 10.87% | 21.91% |
時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日 (全国投票率:59.32%(9.96%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 山下貴司 | 47 | 自由民主党 | 新 | 82,061票 | 52.80% | ―― | ○ | |
比当 | 津村啓介 | 41 | 民主党 | 前 | 57,573票 | 37.04% | 70.16% | 国民新党推薦 | ○ |
井上素子 | 65 | 日本共産党 | 新 | 15,789票 | 10.16% | 19.24% |
2013年3月26日、広島高等裁判所岡山支部は、第46回衆議院議員総選挙の区割りについて、1票の格差が最大2.43倍となり法の下の平等を定めた日本国憲法第14条に反するとして、岡山2区の選挙を違憲で無効とする判決を出した(無効の効力は判決確定後に限定)。被告の岡山県選挙管理委員会が上告した場合、最高裁判決が出るまで無効判決は確定しない[8][9]。その後同年11月20日に最高裁は同選挙を違憲状態としながらも選挙自体は有効という判決を下したため当選無効は免れた。
時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:{{{有権者}}}人 (全国投票率:69.28%(1.77%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 津村啓介 | 37 | 民主党 | 前 | 102,525票 | 52.89% | ―― | ○ | |
萩原誠司 | 53 | 自由民主党 | 前 | 64,349票 | 33.19% | 62.76% | ○ | ||
熊代昭彦 | 69 | 無所属 | 元 | 19,577票 | 10.10% | 19.09% | × | ||
赤松和隆 | 42 | 国民新党 | 新 | 6,026票 | 3.11% | 5.88% | ○ | ||
戸板道広 | 49 | 幸福実現党 | 新 | 1,384票 | 0.71% | 1.35% |
- 熊代は2011年岡山市議会議員選挙(中区)に立候補し、当選。
時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 (全国投票率:67.51%(7.65%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 津村啓介 | 33 | 民主党 | 前 | 88,277票 | 46.88% | ―― | ○ | |
比当 | 萩原誠司 | 49 | 自由民主党 | 新 | 86,035票 | 45.69% | 97.46% | ○ | |
尾崎宏子 | 48 | 日本共産党 | 新 | 13,999票 | 7.43% | 15.86% |
時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(2.63%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 熊代昭彦 | 63 | 自由民主党 | 前 | 78,643票 | 48.49% | ―― | ○ | |
比当 | 津村啓介 | 32 | 民主党 | 新 | 69,190票 | 42.66% | 87.98% | ○ | |
尾崎宏子 | 47 | 日本共産党 | 新 | 14,357票 | 8.85% | 18.26% |
時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(2.84%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 熊代昭彦 | 60 | 自由民主党 | 前 | 85,514票 | 51.30% | ―― | ○ | |
中桐伸五 | 57 | 民主党 | 前 | 50,187票 | 30.11% | 58.69% | ○ | ||
尾崎宏子 | 43 | 日本共産党 | 新 | 20,500票 | 12.30% | 23.97% | |||
松本安正 | 70 | 社会民主党 | 新 | 10,477票 | 6.29% | 12.25% | ○ |
時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(8.11%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 熊代昭彦 | 56 | 自由民主党 | 前 | 88,569票 | 54.82% | ―― | ○ | |
比当 | 中桐伸五 | 53 | 民主党 | 新 | 51,551票 | 31.91% | 58.20% | ○ | |
尾崎宏子 | 40 | 日本共産党 | 新 | 21,431票 | 13.27% | 24.20% |
脚注
[編集]- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第210回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第八十九号(令四・一一・二八)”. 衆議院 (2022年11月28日). 2023年2月23日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
- ^ “岡山県”. 総務省. 2023年1月10日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第183回国会 制定法律の一覧 >衆議院小選挙区選出議員の選挙区間における人口較差を緊急に是正するための公職選挙法及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律の一部を改正する法律 法律第六十八号(平二五・六・二八)”. 衆議院 (2013年6月28日). 2021年10月3日閲覧。地名は2013年(平成25年)当時のものである。
- ^ “岡山県”. 総務省. 2021年10月3日閲覧。
- ^ “衆議院議員選挙小選挙区図”. 岡山県. 2022年12月2日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月3日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。
- ^ “平成6年商業統計調査結果-統計表”. 岡山市 (2010年2月4日). 2021年10月3日閲覧。平成6年当時の町名一覧がある。
- ^ “一票の格差、また違憲・無効の判決 衆院岡山2区”. 朝日新聞. (2013年3月26日) 2013年3月26日閲覧。
- ^ “1票の格差:広島高裁岡山支部も衆院選無効判決”. 毎日新聞. (2013年3月26日) 2013年3月26日閲覧。