コンテンツにスキップ

沖縄県第4区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗沖縄県第4区
行政区域 宮古島市石垣市糸満市豊見城市南城市島尻郡与那原町南風原町八重瀬町宮古郡八重山郡
(2024年1月1日現在)
比例区 九州ブロック
設置年 2002年
選出議員 西銘恒三郎
有権者数 298,085人
1.315 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2023年9月1日)
テンプレートを表示

沖縄県第4区(おきなわけんだいよんく)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区2002年平成14年)公職選挙法改正による区割りの変更で新設。

区域

[編集]

2013年(平成25年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]那覇市を除く本島南部と宮古列島八重山列島からなる選挙区である。

2002年(平成14年)公職選挙法改正から2013年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3]。宮古列島・八重山列島は1区から、本島南部は2区から分区・移動した。

歴史

[編集]

沖縄県は革新野党の勢力が強いとされるが、当区は比較的保守勢力が強いとされる選挙区である。自民党西銘恒三郎が地盤としている。しかし、2009年と2014年に非自民候補が勝利したことで与野党混戦の様相を呈している(なお、2014年に革新政党の推薦を受けて当選した仲里利信は元自民党県議であり、西銘の後援会長も務めていた)。

2021年第49回衆議院議員総選挙では、現役閣僚として臨んだ西銘が全ての市町村で立憲民主党公認の金城徹を上回る得票を得て勝利[4]。金城は比例復活も阻まれた。

2024年第50回衆議院議員総選挙も西銘と金城の一騎打ちになる予定だったが、日本維新の会は元豊見城市議の山川泰博、れいわ新選組は泰博の弟で元豊見城市長の山川仁を擁立するなど野党候補が乱立。その中で西銘が自民党の裏金問題による逆風の中で安定した選挙戦を見せつけて快勝した(山川仁も比例復活で初当選)。

小選挙区選出議員

[編集]
選挙名 当選者 党派
第43回衆議院議員総選挙 2003年 西銘恒三郎 自由民主党
第44回衆議院議員総選挙 2005年
第45回衆議院議員総選挙 2009年 瑞慶覧長敏 民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年 西銘恒三郎 自由民主党
第47回衆議院議員総選挙 2014年 仲里利信 無所属
第48回衆議院議員総選挙 2017年 西銘恒三郎 自由民主党
第49回衆議院議員総選挙 2021年
第50回衆議院議員総選挙 2024年

選挙結果

[編集]
第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日 沖縄県第4区

時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:29万8202人 最終投票率:48.39%(前回比:減少6.66%) (全国投票率:53.85%(減少2.08%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎70自由民主党61,289票
43.37%
――公明党推薦
金城徹71立憲民主党47,248票
33.44%
77.09%
比当山川仁50れいわ新選組20,284票
14.36%
33.10%
山川泰博54日本維新の会12,481票
8.83%
20.36%
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 沖縄県第4区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:29万5455人 最終投票率:55.05%(前回比:減少3.27%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎67自由民主党87,671票
54.90%
――公明党推薦
金城徹68立憲民主党72,031票
45.10%
82.16%
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 沖縄県第4区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:28万6648人 最終投票率:58.32%(前回比:増加7.15%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎63自由民主党82,199票
50.51%
――公明党推薦
仲里利信80無所属75,887票
46.63%
92.32%日本共産党自由党社会民主党沖縄社会大衆党支援×
富川泰全38幸福実現党4,650票
2.86%
5.66%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 沖縄県第4区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:27万3173人 最終投票率:51.17%(前回比:減少2.20%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
仲里利信77無所属71,227票
51.97%
――日本共産党・生活の党・社会民主党・沖縄社会大衆党支援×
比当西銘恒三郎60自由民主党65,838票
48.03%
92.43%公明党推薦
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 沖縄県第4区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:26万8344人 最終投票率:53.37%(前回比:減少10.96%) (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎58自由民主党72,912票
52.21%
――公明党推薦
瑞慶覧長敏54無所属33,791票
24.20%
46.34%沖縄社会大衆党推薦×
魚森豪太郎34日本維新の会12,918票
9.25%
17.72%
真栄里保56日本共産党11,825票
8.47%
16.22%
大城信彦45民主党8,193票
5.87%
11.24%
  • 瑞慶覧は2018年に南城市長選挙に立候補して当選。
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 沖縄県第4区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:25万9929人 最終投票率:64.33%(前回比:増加6.93%) (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
瑞慶覧長敏50民主党89,680票
54.71%
――国民新党・沖縄社会大衆党推薦
西銘恒三郎55自由民主党71,653票
43.71%
79.90%公明党推薦
富川満也34幸福実現党2,598票
1.58%
2.90%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 沖縄県第4区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:24万8584人 最終投票率:57.40%(前回比:増加4.74%) (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎51自由民主党68,419票
49.04%
――公明党推薦
宮国忠広43民主党41,532票
29.77%
60.70%沖縄社会大衆党推薦
真栄里保49日本共産党15,068票
10.80%
22.02%
金城浩57国民新党14,491票
10.39%
21.18%
  • 金城は自由連合所属だが、全国の他選挙区に同党公認候補がいないため国民新党との提携で国民新党から立候補した。第41回・第42回は2区から出馬も落選。
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 沖縄県第4区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:24万2602人 最終投票率:52.66% (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
西銘恒三郎49自由民主党67,752票
54.47%
――公明党推薦
宮国忠広41民主党38,550票
30.99%
56.90%社会民主党推薦・沖縄社会大衆党支持
宮里武志47日本共産党18,074票
14.53%
26.68%

脚注・出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]