富士見駅
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富士見駅 | |
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駅舎(2022年8月) | |
ふじみ Fujimi | |
◄信濃境 (4.7 km) (3.2 km) すずらんの里► | |
長野県諏訪郡富士見町富士見4654-796[1][2] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■中央本線 |
キロ程 | 182.9 km(東京起点) |
電報略号 | フミ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
838人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)12月21日[1][3] |
備考 |
富士見駅(ふじみえき)は、長野県諏訪郡富士見町富士見にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1]。
特急「あずさ」の一部が停車する。
歴史
[編集]- 1904年(明治37年)12月21日:逓信省中央本線韮崎駅 - 当駅間開通時に開設[5]。旅客・貨物取扱開始[3]。
- 1905年(明治38年)11月25日:当駅 - 岡谷駅間が開通[5]。
- 1940年(昭和15年):森林鉄道(作業軌道)が開設(駅前 - 泉野村美濃戸)。1950年度全廃[6]
- 1946年(昭和21年)10月19日:夜明け頃、富士見分村民516人を乗せた列車が到着。駅前では帰還祝福パレードが行われた。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道に移管[7]。
- 1980年(昭和55年)8月31日:貨物取扱廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[3][8]。
- 2014年(平成26年)4月1日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[9]。東京近郊区間に編入される[9]。
駅構造
[編集]駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅。木造駅舎を備え。二つのホームは屋根付跨線橋で結ばれる。のりばは駅舎側から1・2・3番線である。
茅野駅が管理する業務委託駅で、ステーションビルMIDORIが受託している[4]。直営駅だった頃は、管理駅として信濃境駅・すずらんの里駅を管理していた。
駅舎は木造平屋建てで、三角屋根が特徴的である。内部には待合室、コンコースのほか出札口(みどりの窓口[1])、簡易Suica改札機、自動券売機、待合室及び駅舎外から利用が可能な駅そば屋[1](丸政)がある。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■中央本線 | 下り | 塩尻・松本方面 | 一部列車は2番線 |
2 | 待避・始発列車 | |||
上り | 甲府・新宿方面 | |||
3 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2021年6月)
-
ホーム(2021年10月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は838人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,095 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,094 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,073 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,033 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,015 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 997 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 978 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 980 | [1][利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 985 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 945 | [1][利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 955 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 936 | [利用客数 13][利用客数 14] |
2012年(平成24年) | 949 | [利用客数 15] |
2013年(平成25年) | 946 | [利用客数 16] |
2014年(平成26年) | 902 | [利用客数 17] |
2015年(平成27年) | 924 | [利用客数 18] |
2016年(平成28年) | 967 | [利用客数 19] |
2017年(平成29年) | 922 | [利用客数 20] |
2018年(平成30年) | 906 | [利用客数 21] |
2019年(令和元年) | 861 | [利用客数 22] |
2020年(令和 | 2年)732 | [利用客数 23] |
2021年(令和 | 3年)745 | [利用客数 24] |
2022年(令和 | 4年)786 | [利用客数 25] |
2023年(令和 | 5年)838 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]富士見町中心集落に位置する。駅前は広く広場がある。駅舎に向かって右側(甲府・新宿方)に南北自由通路がある。富士見町内にある3駅では最も利用者数が多く、街の中心となっている。
- 富士見町役場[1]
- 富士見町コミュニティプラザ
- 富士見町図書館
- 富士見高原のミュージアム
- 長野県富士見高等学校[1](標高967m、日本最高所にある高等学校)
- 富士見町立富士見中学校
- 富士見高原病院[1]
- 旧富士見高原療養所資料館
- 八十二銀行富士見支店(2022年7月4日に富士見町富士見から富士見町落合の町役場向かいの新店舗に移転[10])
- 諏訪信用金庫富士見支店、富士見東支店
- 国道20号
- 原村公共交通「富士見駅」停留所
- 西友富士見店
- エーコープ ファーマーズ 富士見店
その他
[編集]- 明治時代末期、伊藤左千夫や島木赤彦などアララギ派の歌人は富士見をたびたび訪れた[1]。伊藤左千夫が設計して完成した富士見公園内にはこれを記念してアララギ派歌人の歌碑が建てられ、当駅の駅舎ホーム側には『アララギ之里』と題された拓本が展示されている[1]。
- 当駅から東へすぐのところに旧線トンネルがある。
- 当駅の標高は標高955.2mで、JRの幹線の中で最も高い位置にある駅となっている[2](ただし、中央本線の最高地点は、西線鳥居トンネル(複線)内の970.6mである)。JR在来線特急停車駅としては日本で最も標高が高い[1]。
- 2014年9月28日、当駅の開業110周年を記念し、長野駅 - 当駅間で寝台車を用いた臨時列車「ブルートレイン信州」が運転された。
- 2019年3月まで発売されていた企画乗車券の信州特急料金回数券の利用エリアは当駅が南端であった。
- 2024年3月15日までは塩尻方面 - 当駅間の区間列車が少数ながら設定されていた。翌日のダイヤ改正日から区間が小淵沢まで延長された。これにより当駅止まり・始発の列車は消滅した。
隣の駅
[編集]※当駅に一部が停車する特急「あずさ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
脚注
[編集]記事本文
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、67頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c 富士見駅 - 東日本旅客鉄道株式会社 長野支社(駅の小さな物語)、2015年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、183頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “駅業務委託|駅ビジネス事業|事業紹介|生鮮市場JCなど運営 株式会社ステーションビルMIDORI”. ステーションビルMIDORI. 2022年4月1日閲覧。
- ^ a b 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、22頁
- ^ 矢部三雄編著『近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 中部編』信濃毎日新聞社、2015年、178頁
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、25頁
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、27頁
- ^ a b 『Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年11月29日。オリジナルの2019年2月14日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ “八十二銀行富士見支店が移転へ”. 信濃毎日新聞 (2022年5月21日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ 緯度経度付き全国沿線・駅データベース - 公益財団法人国土地理協会、2015年8月6日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ 長野県統計書(平成23年) Archived 2017年1月9日, at the Wayback Machine.
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月11日閲覧。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(富士見駅):JR東日本