外無双
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外無双(そとむそう)とは、相撲の日本相撲協会制定決まり手八十二手、捻り手のひとつである。自分の右(左)手で相手の右(左)脚の膝の外側を払いながら相手の差手を抱えて捻り倒す技[1]。10年に1度出るか出ないかといわれるが、旭鷲山がたまに決めていた。古くは二子岳が使っていた。
当決まり手は、次の事例以降、令和6年までは1度も出ていない。
相撲の決まり手や禁じ手を紹介する花相撲の定番演目である初切では、完全には決まらないが外無双を披露するシーンがある。
高無双
[編集]高無双(たかむそう)は当てる手が腿の高い位置である外無双。日本相撲協会制定決まり手八十二手には入ってない。
決まり手制定以前の取組において、「高無双」として報道・記録された取組は次の通り。[2]
レスリング・格闘技における外無双
[編集]立ち技での外無双は相撲と大差はないが、レスリングではお互いが膝立ち状態になり膠着する場面があり、これを打破するために膝立ちからの外無双が有効で、これで勝敗が決する場面もしばしば見られる。
柔道の背負落[3]や一本背負投[4]にも外無双を使った技がある。
脚注
[編集]- ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p76
- ^ 近世日本相撲史
- ^ 「柔道の投技の名称について」『柔道』第54巻第2号、講道館、1983年2月1日、22頁。「参考 新しい投技名称の候補として挙げられたけれども、採用されなかったもの」
- ^ 増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』新潮社、日本、2011年9月30日、160頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “外無双 - 決まり手八十二手”. 日本相撲協会公式ホームページ. 日本相撲協会. 2025年3月22日閲覧。