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トヨタ・GDエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・GDエンジン
1GD-FTV
生産拠点 豊田自動織機[1]
製造期間 2015年4月 - 現在
タイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 2.4L
2.8L
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トヨタ・GDエンジンは、豊田自動織機が製造するトヨタ自動車水冷直列4気筒ディーゼルエンジンの系列である。

概要

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1GD-FTVの断面写真

2015年5月11日、ウィーン国際モーターシンポジウムにて発表[2]。同月21日発表の8代目ハイラックスに初搭載されると予告された。

GDエンジンファミリーは従来のKDエンジンファミリーにとって代わるものであるが、エンジンの開発は豊田自動織機がトヨタ自動車から委託を受けて行ったものである[3]。発表された2種類のエンジン(2.8 Lおよび2.4 L)はいずれも従来型(3.0 Lおよび2.5 L)に比べて小排気量化されている。

KDエンジンに引き続き動弁機構にDOHCが採用されているが、トヨタが自ら開発したDOHC機構を用いたディーゼルエンジンとしては初めて、カムシャフトの駆動用部品としてタイミングチェーンが採用された。

TSWIN (Thermo Swing Wall Insulation Technology) と呼ばれる技術を採用して高断熱ディーゼル燃焼を実現を図っているほか、トヨタのディーゼルエンジンでは初めて尿素SCRシステムを採用し、EURO 6およびポスト新長期自動車排出ガス規制に対応した[4]

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が市販品として初めて採用された部品であり[5]、仕向地の排出ガス規制や軽油の品質などに応じてDPF、尿素水不要の尿素フリー触媒、尿素SCRシステムなどを適宜組み合わせることで、最適な排出ガス浄化を図ることができる構成となっている。

系譜

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バリエーション

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1GD-FTV

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出力
  • 130 kW(177 PS)/ 3,400 rpm 450 N·m(45.9 kg·m)/ 1,600 - 2,400 rpm
  • 111 kW(151 PS)/ 3,600 rpm 300 N·m(30.6 kg・m)/ 1,000 - 3,400 rpm(ハイエース/レジアスエース/マツダ ボンゴブローニイバン
  • 150 kW(204 PS)/ 3,000 - 3,400 rpm 500 N·m(51.0 kg·m)/ 1,600 - 2,800 rpm(ランドクルーザー プラド 2020年8月3日~/ランドクルーザー70 2023年11月29日~)
  • 106 kW(144 PS)/ 3,400 rpm 300 N·m(30.6 kg・m)/ 1,200 - 3,200 rpm(ダイナ/日野 デュトロ)
  • 110 kW(150 PS)/ 2,500 rpm 420 N・m(42.8 kg・m)/ 1,400 - 2,500 rpm(コースター/日野 リエッセII)
主な搭載車種

2GD-FTV

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イノーバに搭載された2GD-FTV
  • タイプ:水冷直列4気筒DOHC16バルブ電子制御コモンレール筒内直接噴射可変ジオメトリーターボ
  • 排気量:2,393 cc
  • 内径×行程:92.0 mm×90.0 mm
  • 圧縮比:15.6
出力
  • 110 kW(150 PS)/ 3,400 rpm 400 N·m(40.8 kg·m)/ 1,600 - 2,000 rpm
主な搭載車種
  • ハイラックスレボ/ハイラックス(AN120・AN130系/2015年5月)
  • フォーチュナー(AN160系/2015年7月)
  • イノーバ

脚注・出典

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  1. ^ 自動車用エンジン(乗用車・RV車用) - 豊田自動織機
  2. ^ Toyota unveils new ‘GD’ engines for 2016 Toyota Fortuner, Innova – IAB Report”. Indian Autos blog (2015年5月11日). 2015年6月19日閲覧。
  3. ^ 特別調査委員会 調査報告書(概要版) p.40”. 外部有識者による特別調査委員会 (2024年4月29日). 2024年1月30日閲覧。
  4. ^ トヨタ自動車、新型2.8L直噴ターボディーゼルエンジンを開発”. トヨタ自動車 (2015年6月19日). 2015年6月19日閲覧。
  5. ^ ムックハウス『ニューモデルマガジンX』2015年12月号「ざ・総括」より

関連項目

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外部リンク

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