スルーズヴァンガル
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スルーズヴァンガル(Þrúðvangr)は、北欧神話に登場する、雷神トールの館ビルスキルニルがある場所のことである。[1]
『古エッダ』の『グリームニルの言葉』には、神々が滅びるまでトールがスルーズヘイムにいるだろうと書かれている。スルーズヘイムの名はこの箇所にだけ見られる[2]。
『ユングリング家のサガ』第5章においても、トールがスルーズヴァンガル(スルーズヴァンダ)に居住したとしている。それはログ湖(現在のスウェーデン・メーラレン湖)のほとりの古シグトゥーナ(en)にあり、トールは神殿のゴジとして、オーディンからその地を与えられた[3]。
脚注
[編集]関連項目
[編集]参考文献
[編集]- スノッリ・ストゥルルソン『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -(一)』谷口幸男訳、プレスポート・北欧文化通信社、2008年、ISBN 978-4-938409-02-9。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。