カーリ (北欧神話)
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カーリ(古ノルド語: Kári)は、風の言い換え(ケニング)として、北欧神話のスールルのうちの1つで言及される、おそらくは巨人の名である。
解説
[編集]カーリは、ともに『フラート島本』に残されている『オークニー諸島人のサガ』(en)および『ノルウェーはいかに住まわれしか[1]』(en)にのみ現れる。
そこではカーリが、その父で巨人のフォルニョートの王国の後継者として登場する。
彼の兄弟は火の象徴であるロギ(Logi)、そして海の支配者であるフレール(Hlér)またはエーギル(Ægir) といわれている。
『如何に-』によれば、カーリの子孫はフィンランドとクヴェンランドの支配者となった。
さらに、カーリは、『オークニー諸島人のサガ』によってフロスティ(Frosti。「霜」の意)、あるいは『ノルウェーはいかに住まわれしか』よってヨークッル(Jökul。「つらら」「氷」「氷河」の意)と名前をつけられた息子の父となった。
備考
[編集]アイスランド出身の歌手ビョーク(Björk)が、2001年に発表したアルバム『ヴェスパタイン』(Vespertine)の中の1曲に、『Frosti』というタイトルのものがある。
脚注
[編集]- ^ 『オージンのいる風景』252頁で確認した表記。
参考文献
[編集]- ヘルマン・パウルソン『オージンのいる風景 オージン教とエッダ』大塚光子、西田郁子、水野知昭、菅原邦城訳、東海大学出版会、1995年、ISBN 978-4-486-01318-1。