2004年の中日ドラゴンズ
2004年の中日ドラゴンズ | |
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成績 | |
日本シリーズ敗退 | |
日本S | 3勝4敗(対西武) |
セントラル・リーグ優勝 | |
79勝56敗3分 勝率.585[1] | |
本拠地 | |
都市 | 愛知県名古屋市 |
球場 | ナゴヤドーム |
球団組織 | |
オーナー | 白井文吾 |
経営母体 | 中日新聞社 |
監督 | 落合博満 |
選手会長 | 井端弘和 |
スローガン | |
ROAD TO VICTORY | |
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2004年の中日ドラゴンズ(2004ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、2004年の中日ドラゴンズの動向をまとめる。
この年の中日ドラゴンズは、落合博満監督の1年目のシーズンであり、1999年以来5年ぶり6回目のリーグ優勝を果たしたシーズンである。
概要
[編集]山田久志前監督の解任を受け、OBの落合博満がこの年から監督に就任したが、就任記者会見で落合は「補強は一年間やらない」と発言。落合新監督はキャンプが始まると紅白戦を行い、開幕投手には一軍登板のない川崎憲次郎を抜擢して注目を集めた。広島との開幕3連戦を3連勝するも、その後は一進一退で波に乗れず5月14日まで借金生活が続いた。しかし5月後半になると投打の噛み合う試合が多くなり14勝9敗で貯金を作ると、6月22日からの対巨人戦で29得点するなど打線も奮起して7連勝で首位を奪取。8月以降は大型連勝こそなかったものの、接戦をモノにして勝ち進み5年ぶりにリーグ優勝し、落合監督が就任1年目で胴上げされた。西武と16年ぶりの顔合わせとなった日本シリーズは第2戦以降谷繁元信、井上一樹らベテラン選手の活躍で一度は王手をかけるも、ナゴヤドームに移った第6戦以降は打線が西武投手陣に封じられ、3勝4敗で50年ぶりの日本一はならなかった。打線の強化を図る落合監督はシーズン終了後タイロン・ウッズを獲得し、翌年に臨むことになる。投手陣は前年ケガに泣いた川上憲伸が17勝で復活してMVPとなったほか、エディ・ギャラードから守護神を受け継いだ岩瀬仁紀がチームトップの22セーブをあげる活躍を見せ、チーム防御率リーグ1位の原動力となった。打撃陣は優勝の巨人に本塁打で差をつけられたものの、リーグ最少の45失策と堅実な守備を見せた。この年リリースされた応援歌『燃えよドラゴンズ!2004』では川上が「強気の勝負」、山本昌が「ミラクル投法」で表現されたことも話題となった。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]1 | 遊 | 井端弘和 |
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2 | 二 | 荒木雅博 |
3 | 三 | 立浪和義 |
4 | 右 | 福留孝介 |
5 | 中 | アレックス |
6 | 一 | リナレス |
7 | 左 | 井上一樹 |
8 | 捕 | 谷繁元信 |
9 | 投 | 川崎憲次郎 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 最終成績 | ||||||
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1位 | 横浜 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- |
2位 | 広島 | 1.0 | 巨人 | 1.0 | 巨人 | 5.0 | 巨人 | 2.5 | 巨人 | 5.0 | ヤクルト | 7.5 |
3位 | 中日 | 1.5 | 阪神 | 2.5 | 阪神 | 5.5 | ヤクルト | 4.5 | ヤクルト | 6.0 | 巨人 | 8.0 |
4位 | 阪神 | 広島 | 3.0 | ヤクルト | 6.5 | 阪神 | 6.5 | 阪神 | 9.5 | 阪神 | 13.5 | |
5位 | 巨人 | 2.0 | 横浜 | 4.0 | 広島 | 7.0 | 横浜 | 9.0 | 横浜 | 16.0 | 広島 | 20.0 |
6位 | ヤクルト | 3.0 | ヤクルト | 4.5 | 横浜 | 9.0 | 広島 | 10.5 | 広島 | 16.0 | 横浜 | 20.0 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 中日ドラゴンズ | 79 | 56 | 3 | .585 | 優勝 |
2位 | ヤクルトスワローズ | 72 | 64 | 2 | .529 | 7.5 |
3位 | 読売ジャイアンツ | 71 | 64 | 3 | .526 | 8.0 |
4位 | 阪神タイガース | 66 | 70 | 2 | .485 | 13.5 |
5位 | 広島東洋カープ | 60 | 77 | 1 | .438 | 20.0 |
6位 | 横浜ベイスターズ | 59 | 76 | 3 | .437 | 20.0 |
- プロ野球再編問題を巡るストライキにより、本来より2試合少ない138試合。
日本シリーズ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
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10月16日(土) | 第1戦 | 西武ライオンズ | 2 - 0 | 中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム |
10月17日(日) | 第2戦 | 西武ライオンズ | 6 - 11 | 中日ドラゴンズ | |
10月18日(月) | 移動日 | ||||
10月19日(火) | 第3戦 | 中日ドラゴンズ | 8 - 10 | 西武ライオンズ | 西武ドーム |
10月20日(水) | 第4戦 | 台風23号接近により中止 | |||
10月21日(木) | 中日ドラゴンズ | 8 - 2 | 西武ライオンズ | ||
10月22日(金) | 第5戦 | 中日ドラゴンズ | 6 - 1 | 西武ライオンズ | |
10月23日(土) | 移動日 | ||||
10月24日(日) | 第6戦 | 西武ライオンズ | 4 - 2 | 中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム |
10月25日(月) | 第7戦 | 西武ライオンズ | 7 - 2 | 中日ドラゴンズ | |
優勝:西武ライオンズ(12年ぶり12回目) |
オールスターゲーム2004
[編集]- 選出選手及びスタッフ
ポジション | 名前 | 選出回数 |
---|---|---|
コーチ | 落合博満 | |
投手 | 川上憲伸 | 3 |
岡本真也 | 初 | |
山本昌 | 6 | |
内野手 | 立浪和義 | 11 |
外野手 | 福留孝介 | 4 |
- この年の中日は監督推薦による出場のみ。
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]個人成績
[編集]投手成績
[編集]- 色付きは規定投球回数(138イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高
選 手 |
登 板 |
完 投 |
完 封 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
奪 三 振 |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
川上憲伸 | 27 | 5 | 2 | 17 | 7 | 0 | 192.1 | 173 | 27 | 38 | 176 | 72 | 71 | 3.32 |
山本昌 | 27 | 1 | 1 | 13 | 6 | 0 | 157.0 | 153 | 16 | 43 | 120 | 56 | 55 | 3.15 |
ドミンゴ | 23 | 0 | 0 | 10 | 5 | 0 | 146.0 | 138 | 19 | 41 | 128 | 66 | 61 | 3.76 |
野手成績
[編集]- 色付きは規定打席(427打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高
選 手 |
試 合 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
四 球 |
三 振 |
打 率 |
出 塁 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
荒木雅博 | 138 | 602 | 93 | 176 | 23 | 1 | 3 | 44 | 39 | 26 | 87 | .292 | .322 |
井端弘和 | 138 | 562 | 81 | 170 | 30 | 2 | 6 | 57 | 21 | 54 | 74 | .302 | .367 |
立浪和義 | 134 | 523 | 68 | 161 | 25 | 0 | 5 | 70 | 5 | 45 | 52 | .308 | .364 |
アレックス | 138 | 520 | 63 | 153 | 24 | 2 | 21 | 89 | 3 | 55 | 83 | .294 | .369 |
谷繁元信 | 121 | 408 | 47 | 106 | 11 | 0 | 18 | 68 | 1 | 42 | 92 | .260 | .332 |
福留孝介 | 92 | 350 | 61 | 97 | 19 | 7 | 23 | 81 | 8 | 48 | 93 | .277 | .367 |
渡邉博幸 | 124 | 290 | 83 | 8 | 0 | 2 | 22 | 1 | 19 | .286 | |||
井上一樹 | 113 | 283 | 78 | 14 | 0 | 11 | 30 | 0 | 32 | .276 | |||
英智 | 107 | 201 | 54 | 10 | 2 | 0 | 19 | 11 | 14 | .269 |
タイトル
[編集]表彰
[編集]- 井端弘和
- ベストナイン(遊撃手部門、2年ぶり2度目)
- ゴールデングラブ賞(遊撃手部門、初受賞)
- アレックス・オチョア
- ゴールデングラブ賞(外野手部門、初受賞)
- 英智
- ゴールデングラブ賞(外野手部門、初受賞)
達成記録
[編集]- 4月14日 - 福留孝介が通算100本塁打[10]、史上230人目[11]。
- 5月18日 - 谷繁元信が通算150本塁打、史上136人目[12]。
- 5月29日 - 野口茂樹が通算1000奪三振[13]。
- 6月18日 - 山本昌が通算2500投球回、史上43人目[14]。
- 6月29日 - 立浪和義が通算2000試合出場、史上34人目[15]。
記録
[編集]- 4月13日 - アレックス・オチョアがサイクル安打を達成[16][17]。史上60人目、64度目[17]。アレックスは大リーグ時代にサイクル安打を達成しており[18]、日米両方でサイクル安打を記録した初の選手となった[16][17]。また、NPBでリバースサイクルヒットを達成したのもアレックスが初めてとなった[19]。
- 5月23日 - 立浪和義がセ・リーグ新記録となる423二塁打を達成[20][21]。
試合結果
[編集]凡例 | |||
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勝利試合 | 敗北試合 | 引き分け | 中止 |
2004年 レギュラーシーズン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ドラフト
[編集]順位 | 選手名 | 守備位置 | 所属 | 結果 |
---|---|---|---|---|
自由獲得枠 | 樋口龍美 | 投手 | JR九州 | 入団 |
1巡目 | (選択権なし) | |||
2巡目 | 中田賢一 | 投手 | 北九州市立大学 | 入団 |
3巡目 | (選択権なし) | |||
4巡目 | 川井進 | 投手 | 日本通運 | 入団 |
5巡目 | 鈴木義広 | 投手 | 中部大学 | 入団 |
6巡目 | 石井裕也 | 投手 | 三菱重工横浜クラブ | 入団 |
7巡目 | 中村一生 | 外野手 | 国際武道大学 | 入団 |
8巡目 | 小山良男 | 捕手 | JR東日本 | 入団 |
9巡目 | 金剛弘樹 | 投手 | 日本通運 | 入団 |
10巡目 | 鎌田圭司 | 内野手 | トヨタ自動車 | 入団 |
11巡目 | 澤井道久 | 内野手 | 東海理化 | 入団 |
12巡目 | 普久原淳一 | 外野手 | 法政大学 | 入団 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1996年に二塁手部門で受賞しており、通算2回目。
出典
[編集]- ^ “年度別成績 2004年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月25日閲覧。
- ^ “2004 セントラル・リーグ 個人投手成績(規定打席以上)”. 日本野球機構. 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
- ^ “2004 中日ドラゴンズ 個人投手成績”. 日本野球機構. 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
- ^ “2004 セントラル・リーグ 個人打撃成績(規定打席以上)”. 日本野球機構. 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
- ^ “2004 中日ドラゴンズ 個人打撃成績”. 日本野球機構. 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
- ^ a b “投手部門・川上 野手部門・立浪 ダブル月間MVP”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年6月9日). 2004年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “セ川上&岩村、パ小林宏&井口…8月の月間MVP”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). 産業経済新聞社 (2004年9月7日). 2005年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “立浪、2カ月連続MVP”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年7月9日). 2004年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “井上、敢闘賞 シリーズタイ連続試合打点「4」”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年10月26日). 2004年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “福留 逆転100号 一撃で上原粉砕!!前夜のお返しだ”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年4月15日). 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “落合竜の新4番、福留逆転決勝通算100号”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). 産業経済新聞社 (2004年4月14日). 2005年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “谷繁 5割復帰弾 故郷・広島で決めた150号”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年5月19日). 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “野口、1000K 自責点ゼロも6回100球無念の降板…先発復帰飾れず”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年5月30日). 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “山本昌、飛ばないボール味方に攻めた 8回零封で5勝目”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年6月19日). 2004年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “立浪、“祝”2000試合出場達成 竜・最多11度目の球宴出場も”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年6月30日). 2004年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ a b “中日・アレックスがサイクル安打…史上初の日米達成”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). 産業経済新聞社 (2004年4月13日). 2005年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ a b c “アレックス、史上初の日米サイクル達成”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年4月14日). 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “日本では約2年も達成者なし…なかなか難しいサイクル安打”. BASEBALL KING (2016年7月8日). 2023年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ 宇根夏樹 (2020年4月20日). “ウルトラレアなサイクル安打。「ナチュラル・サイクル」は5度、「リバース・サイクル」は2度だが…”. Yahoo!ニュース. 2023年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “中日・立浪セ界新!“王さん超え”の通算423二塁打”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). 産業経済新聞社 (2004年5月23日). 2005年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
- ^ “いよっ!セ界一 立浪、王さん超え 423本目の二塁打放つ”. 中日新聞社. 中日新聞社 (2004年5月24日). 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月6日閲覧。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 中日ドラゴンズ | 2位 | ヤクルトスワローズ | 1位 | 福岡ダイエーホークス | 優勝 | 西武ライオンズ |
3位 | 読売ジャイアンツ | 4位 | 阪神タイガース | 3位 | 北海道日本ハムファイターズ | 4位 | 千葉ロッテマリーンズ |
5位 | 広島東洋カープ | 6位 | 横浜ベイスターズ | 5位 | 大阪近鉄バファローズ | 6位 | オリックス・ブルーウェーブ |
:日本一 :日本シリーズ出場 :PO第2ステージ敗退 | |||||||