第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪
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豊橋競輪場・GI | |||
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周長:400m みなし直線:60.3m | |||
レース詳細 | |||
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開催日 | 2025年2月21日(金) - 24日(月・休) | ||
レース結果 | |||
優勝 | [9] 脇本雄太 | (福井) | |
2位 | [7] 寺崎浩平 | (福井) | |
3位 | [3] 深谷知広 | (静岡) | |
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第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪は、2025年2月21日~24日まで、豊橋競輪場にて行われた競輪のGI競走である。優勝賞金は4,190万円(副賞込み)[1]。
大阪・関西万博協賛 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪の名称で開催された。
決勝戦
[編集]競走成績
[編集]着 | 番 | 選手名 | 班 | S/J H/B |
個人 状況 |
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1 | 9 | 脇本雄太 | S | ||||||||
2 | 7 | 寺崎浩平 | 1 | ||||||||
3 | 3 | 深谷知広 | 1 | ||||||||
4 | 2 | 吉田拓矢 | 1 | S | |||||||
5 | 6 | 村田雅一 | 2 | ||||||||
6 | 4 | 南修二 | 1 | ||||||||
7 | 1 | 古性優作 | S | ||||||||
8 | 8 | 三谷将太 | 1 | ||||||||
9 | 5 | 眞杉匠 | S | JHB |
配当金額
[編集]2枠複 |
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3連複 |
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2枠単 |
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3連単 |
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2車複 |
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ワイド |
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2車単 |
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レース概略
[編集]近畿勢が6人勝ち上がったことで並びが注目されたが、古性は別線を選択したことで、寺崎 - 脇本の福井コンビに三谷が、古性 - 南の大阪コンビに村田が、それぞれつける形で3対3に分かれた。ほか、眞杉 - 吉田の栃茨関東ラインと、豊橋が元ホームバンクで単騎の深谷とで、レースは4分戦。3.4mの強風の中で行われた。
前受けの眞杉が突っ張って、残り2周で誘導が退避し、古性は3番手に収まる。後方では赤板2センターで深谷が9番手から内を突いて寺崎をどかし、すっぽり1車分空いていた6番手に上がった所で残り1周[7]。縦一本の隊列から、最終2角で7番手の寺崎が捲りを放ち、先行する眞杉[8]の番手から吉田も車間を切って発進。その後ろの古性は吉田に併せられ進まず[9]。眞杉以外の「8車凝縮」の状態で最後の直線を迎える[10]。
先頭を行く最内の吉田を、寺崎が30m線の手前で捉え切る。しかし、寺崎を少し離れながら追走していた脇本が間もなく交わして、イエローライン沿いに勢い良くそのままゴールイン。15年前にGIIIを初制覇した地で、史上初の7冠グランプリスラマーに輝いた。
2着には、寺崎が残った。寺崎は3大会連続のGI優出であったが前走・前々走はともに大差の9着であったことから車券は売れておらず、ラインで決着ながら2車単は4,010円と高配当となった。3着には、周回で脚を使いながらも[11]脇本を追って外を踏んだ深谷が入った。
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特記事項
[編集]- 豊橋でのGI開催は、清水裕友が制覇した2020年の同大会以来5年ぶり2回目(次回は熊本で開催される)。なお、本年は4月のオールガールズクラシック(ガールズ・岐阜)・5月の日本選手権競輪(名古屋)と中部地区で年度跨ぎの3節連続でGIが開催される。
- 今開催は、多くのイベント・ファンサービスが組まれていた[14]。特に、最終日の24日には事前抽選制を実施して地元豊橋出身の松平健によるスペシャルライブショー[注 1]が行われた[15]。なお、松平は表彰式でのプレゼンターも担当した[16][17]。
- 2日目のスタールビー賞の表彰式での花束贈呈は、元ガールズケイリン選手の鈴木咲香が務めた。なお、全日全レースともに勝利者インタビューがバンク内で行われたが、インタビューは決勝戦(閉会式)を除いていずれもフェンス手前、ほぼファンの目の前で行われた。
- シリーズ全体の売上目標は103億円[19]であったが、シリーズ4日間全体の総売上は前年比1.4%増の105億677万4200円[20]で、目標額を上回った。なお、各日ごとの入場者数・売上額は、初日入場2,226人・売上22億1204万2400円[21]、2日目入場3,511人・売上21億7020万5000円[22]、3日目入場5,739人・売上25億3312万8200円[23]、最終日入場5,913人・売上35億9139万8600円[24]。また、全日本選抜競輪の売上が105億円を超えたのは2013年の第28回大会(松山)以来12年ぶりだった。
放送関係
[編集]- 地上波の決勝戦中継は最終日の15:50 - 16:45[注 2]に、「坂上忍の勝たせてあげたいTV 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)決勝戦」《日本テレビ系列全国ネット・TVerでも同時&見逃し配信を実施》を放送[25]。ゲストは水谷隼、豊橋現地からの解説は中野浩一、実況は橋本悠督。
競走データ
[編集]- 2024年のKEIRINグランプリ2024シリーズより使用されているユニフォームを着用して行われた、最初のGIとなった[26]。
- 同年12月25日に出場選手(正選手108名・補欠8名)が決定となった[27]。
- S級S班の9選手は今年も全選手が出場予定だったが、2月4日に北井佑季のドーピング違反[28]によるあっせん保留によるその他欠場が発表された[29]。のちに、北井は開催終了後の27日に史上初のS級S班からの除外処分を受けた[30]。なお、出場していた選手のうち、犬伏湧也[注 3]は初日の一次予選で、清水裕友と平原康多は2日目の二次予選で、郡司浩平と岩本俊介と新山響平は3日目の準決勝でそれぞれ敗退となった。
- 今大会でGI初出場を果たしたのは、久島尚樹のみ。
- 準決勝10Rで先行した中釜章成は、暴走(敢闘精神の欠如)[注 6]で失格となった。暴走による失格は先頭誘導員早期追い抜きなどと同様に悪質失格と見做されるため、中釜は即日あっせん保留の手続きが取られた(のち、あっせん停止の処分が下される見通し)[注 7]。また、ルール改正後の暴走による失格は2023年8月20日の西武園(第66回オールスター競輪)最終日第11レース決勝での吉田拓矢[35]以来3人目。
- 今回がGI初優出となったのは、村田雅一と三谷将太。また、古性優作は4年連続の、南修二は2年連続の、全日本選抜競輪決勝戦進出となった。ほか、寺崎浩平は前年の寬仁親王牌、競輪祭とで3大会連続のGI決勝戦進出となった。
- 山口富生が最終日第2レース(一般)で55歳1か月18日にて勝利し、自身が持つGI最年長出場記録と最年長勝利記録を更新した。これまでの記録は前年11月24日の競輪祭最終日で挙げた54歳10か月18日であったが、この日の勝利で92日更新した[36]。
- 優勝した脇本雄太は、史上5人目(現行のGI6タイトルとしては3人目)のグランドスラムを達成。グランドスラム達成者としては2番目に遅い16年9か月23日での達成であった[37]。また、脇本は既にKEIRINグランプリ2022も優勝しており、GPとGI6タイトル全制覇としては史上初となるグランプリスラムも達成した[38][39][40]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 当初は2月4日に公表するまでシークレットゲスト扱いで、今回のチラシ等にも明記されていなかった。
- ^ 今回は通常の平日の放送時間と異なり、5分繰り上げての放送となった。
- ^ 当時は、S級1班。
- ^ この大会の期間中に、マレーシアで開催されるアジア自転車トラック選手権があり、それに出場した。
- ^ この時も地元から唯一の出場予定だった鈴木庸之が負傷欠場したため。なお、同大会には新潟支部所属としては菊池岳仁が唯一出場していた(ただし菊池の登録地は長野)。
- ^ 競技規則11条では、暴走について「打鐘開始前からスパートしたが、他の選手に追い抜かれ、先頭で決勝線に到達した選手より5秒以上離れて決勝線に到達したとき」と明記されている。今回、中釜は打鐘前から先行体制に入るも勝った寺崎浩平より相当遅れてゴールしたことから、暴走と判定された。
- ^ さらに中釜は11条失格したため、当年のKEIRINグランプリには仮に残りのGIを優勝するなどしても選考除外されるため出場不可となった。
出典
[編集]- ^ “写真ニュース ◇GI 第40回全日本選抜決勝 2425㍍”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月25日) 2025年2月25日閲覧。
- ^ 無料WEB予想紙「ニッカンPDF新聞」 最終日
- ^ 中部出版印刷 電子新聞 最終日12R - 豊橋競輪場
- ^ 結果 最終日 第12R - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
- ^ 広島競輪 pdf
- ^ 出走表PDF 第4日 - 豊橋競輪場
- ^ “2025年2月24日 決勝 G1 レース後記詳細”. エンジョイ (日刊プロスポーツ新聞社). (2025年2月24日)
- ^ スポーツ報知 競輪取材班 [@hochi_keirin] (2025年2月24日). "【#豊橋競輪】GI全日本選抜最終日・24日 12R決勝". X(旧Twitter)より2025年2月26日閲覧。
- ^ “史上初! 脇本雄太が6つのG1&GPを制し「グランプリスラム」達成/2025年2月24日 『全日本選抜競輪(G1)』”. More CADENCE. (2025年2月24日). p. 1
- ^ “【全日本選抜競輪GI 回顧】ついに達成された史上初の“偉業””. 山田裕仁のスゴいレース回顧 (netkeirin). (2025年2月25日)
- ^ “【豊橋競輪 G1全日本選抜競輪】寺崎浩平「後方からの作戦だった」~2着以下コメント”. スポーツ報知. (2025年2月25日)
- ^ 『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
- ^ 「第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪 4日目 決勝戦レース映像」『KEIRIN.jp』2024年11月21日、2025-02-24 。
- ^ “ファンサービス”. KEIRIN.JP. 2025年2月8日閲覧。
- ^ “【競輪】豊橋出身の松平健がSPショー、暴れん坊将軍テーマにマツケンサンバと大熱唱/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日) 2025年2月24日閲覧。
- ^ 「【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】脇本雄太が〝グランプリスラム〟達成「近畿の仲間に助けられました」」『東スポWEB』2025年2月24日。2025年2月24日閲覧。
- ^ “【写真ギャラリー】史上初! 脇本雄太が6つのG1&GPを制し「グランプリスラム」達成/2025年2月24日 『全日本選抜競輪(G1)』”. More CADENCE. (2025年2月24日). p. 5
- ^ “『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 初日編”. KEIRIN.JP(JKA) (2025年2月21日). 2025年2月22日閲覧。
- ^ “【競輪】S班勢ぞろい!豊橋G1全日本選抜がいよいよ開幕/東京本社来社”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月14日) 2025年2月17日閲覧。
- ^ “【競輪】脇本雄太V全日本選抜の総売り上げは前年を上回る105億円超で目標もクリア/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日) 2025年2月24日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月21日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 初日】". X(旧Twitter)より2025年2月21日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月22日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 2日目】". X(旧Twitter)より2025年2月22日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月23日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 3日目】". X(旧Twitter)より2025年2月23日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月24日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 最終日】". X(旧Twitter)より2025年2月24日閲覧。
- ^ “テレビ放送予定”. KEIRIN.JP. 2025年2月7日閲覧。
- ^ “男子選手ユニフォームのリニューアルについて”. KEIRIN.JP. (2024年8月1日) 2025年1月27日閲覧。
- ^ “『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪』出場予定選手の決定について”. KEIRIN.JP. JKA (2024年12月25日). 2025年1月27日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月20日). "【競輪】元JリーガーでS級S班・ #北井佑季 がドーピング違反". X(旧Twitter)より2025年2月20日閲覧。
- ^ 【全日本選抜競輪】S班の北井佑季が欠場 - netkeirin、2025年2月4日
- ^ 北井佑季がS級S班から除外に犬伏湧也が追加選出 - netkeirin、2025年2月27日
- ^ 【全日本選抜競輪】佐藤慎太郎と藤井侑吾が欠場 - netkeirin、2025年2月17日
- ^ “読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)連続出場選手の表彰について”. KEIRIN.JP. JKA (2025年2月21日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ “【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】郡司浩平がスタールビー賞を勝利、準決に近畿勢が12人勝ち上がり”. 西スポレースサイト. (2025年2月22日)
- ^ “【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】古性優作が後輩の思いを込めた走りに絞り出す「大阪の先輩としては誇らしく思います」”. 東スポ競輪. (2025年2月23日)
- ^ “【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】吉田拓矢が暴走失格の中釜章成について「気持ちは痛いほど分かる」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2025年2月23日) 2025年2月24日閲覧。
- ^ “【競輪】山口富生が自身の最年長G1勝利記録を更新 トミオコールに「ありがたい」/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日) 2025年2月24日閲覧。
- ^ “写真ニュース ◆グランドスラム達成者◆”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月25日) 2025年2月25日閲覧。
- ^ “脇本雄太選手がグランドスラム及びグランプリスラムを達成しました!”. KEIRIN.JP. JKA (2025年2月24日). 2025年2月25日閲覧。
- ^ “【競輪】2023年に表彰規定に盛り込まれた「グランプリスラム」 制定後は脇本雄太が初”. 西スポレースサイト. (2025年2月24日)
- ^ “【競輪】脇本雄太が史上初の“グランプリスラム”達成 G1全6冠&GPと完全制覇/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日) 2025年2月24日閲覧。
外部リンク
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