浪江駅
浪江駅 | |
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駅舎(2022年4月) | |
なみえ Namie | |
◄双葉 (4.9 km) (4.9 km) 桃内► | |
所在地 | 福島県双葉郡浪江町権現堂塚越2[1][2] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 268.6 km(日暮里起点) |
電報略号 | ナエ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
24人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)8月23日[1][2] |
備考 |
浪江駅(なみええき)は、福島県双葉郡浪江町権現堂(ごんげんどう)塚越(つかのこし)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[2]。
当駅以南は東京近郊区間に入る。なお、当駅は常磐線系統では東京近郊区間の末端にあたり、東京駅から在来線SuicaのSFが使える営業キロ上では最も遠い駅となっていると同時に首都圏のSuicaエリアで最も北に位置する駅でもある。
歴史
[編集]- 1898年(明治31年)8月23日:日本鉄道の駅として開業[2][3]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1976年(昭和51年):駅舎を改築[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物および荷物の扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3]。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により、営業を休止。
- 2017年(平成29年)
- 2019年(令和元年)12月18日:当駅 - 富岡駅間の運転再開に向けて、設備確認などを行うための試運転列車の運行を開始[報道 4]。
- 2020年(令和2年)3月14日:当駅 - 富岡駅間の運転を再開[報道 1][新聞 1]。当駅まで東京近郊区間が延長される[報道 1]。ICカード「Suica」の首都圏エリアに編入され、利用が可能となる(いわき方面のみ使用可能)[5][報道 1][注 1]。「Smart Station for EXPRESS」導入に伴い、無人化[報道 1][新聞 2]。
- 2022年(令和4年)2月22日:再生可能エネルギーの使用による陸上養殖の実証実験を開始[報道 5][新聞 3]。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 6]。
駅構造
[編集]2面3線のホームを持つ地上駅である[2]。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。10両編成の特急列車が停車するため、ホームの有効長は長い。2020年(令和2年)7月にはE531系の乗車口に合わせる形でホームが嵩上げされ、乗降に関してはバリアフリー化された。
「Smart Station for EXPRESS」を導入している原ノ町統括センター(原ノ町駅)管理の無人駅である[報道 1]。一部時間帯は券売機(話せる指定席券売機)の稼働が停止しているため、乗車駅証明書を発行した上での乗車となる。震災前までは終日社員配置の直営駅でみどりの窓口を設置していたが、2017年(平成29年)4月1日の再開後はみどりの窓口は設置せず、その代わりに指定席券売機が設置され、2020年(令和2年)3月14日より、多機能券売機、話せる指定席券売機、簡易Suica改札機が設置され無人化された[報道 1]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■常磐線 | 上り | いわき・水戸・上野方面[7] |
2 | 下り | 原ノ町・相馬・仙台方面[7] | |
3 | 上り | いわき・水戸・上野方面[7] | |
下り | 原ノ町・相馬・仙台方面[7] |
-
改札口(2022年4月)
-
券売機(2022年4月)
-
待合室(2022年4月)
-
1番線ホーム(2022年4月)
-
2・3番線ホーム(2022年4月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 1,057 | [利用客数 1] | ||
2001年(平成13年) | 1,061 | [利用客数 2] | ||
2002年(平成14年) | 1,008 | [利用客数 3] | ||
2003年(平成15年) | 1,011 | [利用客数 4] | ||
2004年(平成16年) | 921 | [利用客数 5] | ||
2005年(平成17年) | 904 | [利用客数 6] | ||
2006年(平成18年) | 839 | [利用客数 7] | ||
2007年(平成19年) | 836 | [利用客数 8] | ||
2008年(平成20年) | 826 | [利用客数 9] | ||
2009年(平成21年) | 792 | [利用客数 10] | ||
2010年(平成22年) | 734 | [利用客数 11] | ||
2011年(平成23年) | 営業休止 | |||
2012年(平成24年) | ||||
2013年(平成25年) | ||||
2014年(平成26年) | ||||
2015年(平成27年) | ||||
2016年(平成28年) | ||||
2017年(平成29年) | 13 | 4 | 18 | [利用客数 12] |
2018年(平成30年) | 18 | 6 | 24 | [利用客数 13] |
駅周辺
[編集]浪江町は、浜通り夜ノ森以北の中では、相馬市や南相馬市に次ぐ規模の街であり、駅周辺に商店が広がっている。当駅周辺は福島第一原子力発電所事故以降、2013年(平成25年)4月1日の警戒区域再編により避難指示解除準備区域に移行し自由に立ち入り可能(宿泊禁止)となったのち、2017年(平成29年)3月31日に避難指示を解除された。
- 浪江郵便局
- 双葉警察署浪江分庁舎(旧・浪江警察署)
- 浪江町役場
- 双葉地方広域市町村圏組合消防本部
- 浪江消防署
- 相双保健所浪江支所
- 正西寺
- 浪江神社
- 請戸漁港
- 陶芸の杜おおぼり(大堀相馬焼窯元)
- サンプラザ(営業休止中)
- イオン浪江店
- 国道6号
- 国道114号(富岡街道)
- 福島県道120号浪江鹿島線
- 福島県道253号落合浪江線
- 福島県道254号長塚請戸浪江線
- 福島県道255号幾世橋小高線
- 福島県道257号仲ノ森加倉線
- 新常磐交通北営業所
- 道の駅なみえ
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(浪江駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、435頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “JR常磐線(富岡駅~浪江駅「一部原ノ町駅」間)・代行バス時刻表 ※運行期間 平成29年10月21日(土)~” (PDF). 東日本旅客鉄道水戸支社. 2017年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月29日閲覧。
- ^ 首都圏エリア|利用可能エリア|Suica - 東日本旅客鉄道. 2020年4月24日閲覧.
- ^ 仙台エリア|利用可能エリア|Suica - 東日本旅客鉄道. 2020年4月24日閲覧.
- ^ a b c d “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(浪江駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年11月4日閲覧。
- ^ “路線バスの運行状況について”. 浪江町 (2024年10月1日). 2024年11月4日閲覧。
- ^ “二本松⇔浪江 バス時刻表” (PDF). 生活支援バスを運行しています. 浪江町. 2024年11月4日閲覧。
- ^ “南相馬⇔浪江 バス時刻表” (PDF). 生活支援バスを運行しています. 浪江町. 2024年11月4日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ a b c d e f g h 『常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開及びおトクなきっぷの発売等について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2020年1月17日。オリジナルの2020年2月28日時点におけるアーカイブ 。2020年3月22日閲覧。
- ^ 『列車代行バス浪江駅停車について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2017年1月30日。オリジナルの2017年2月2日時点におけるアーカイブ 。2017年1月30日閲覧。
- ^ 『富岡町、浪江町の避難指示解除に伴う常磐線の運行について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2017年3月10日。オリジナルの2019年1月21日時点におけるアーカイブ 。2020年1月20日閲覧。
- ^ 『常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の試運転の実施について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2019年12月4日。オリジナルの2019年12月6日時点におけるアーカイブ 。2020年1月22日閲覧。
- ^ 『日本初!駅で水産養殖 サステイナブルな地域産業の活性化を目指しJR常磐線浪江駅で陸上養殖の実証実験をスタート! 〜JR東日本スタートアップとARKで資本業務提携も締結〜』(PDF)(プレスリリース)JR東日本スタートアップ/ARK/東日本旅客鉄道水戸支社、2022年2月9日。オリジナルの2022年2月11日時点におけるアーカイブ 。2022年2月13日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「JR常磐線が3月14日全線復旧 震災で不通、最後の区間再開」『共同通信』2019年12月14日。オリジナルの2019年12月14日時点におけるアーカイブ。2019年12月14日閲覧。
- ^ 「常磐線・3月14日全線復旧 特急ひたち3往復、普通列車11往復」『福島民友新聞』2020年1月18日。オリジナルの2020年1月18日時点におけるアーカイブ。2020年1月21日閲覧。
- ^ 「浪江駅で「エビ養殖」開始 鉄道敷地内で国内初、成育など検証」『福島民友新聞』2022年4月1日。オリジナルの2022年4月2日時点におけるアーカイブ。2022年4月2日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(浪江駅):JR東日本