大野駅
大野駅 | |
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東口(2020年8月) | |
おおの Ōno | |
◄夜ノ森 (4.9 km) (5.8 km) 双葉► | |
福島県双葉郡大熊町大字下野上字大野248[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 257.9 km(日暮里起点) |
電報略号 | ノオ←ノヲ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
616人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)11月22日[1] |
備考 |
無人駅(乗車駅証明書発行機 有) (Smart Station for EXPRESS導入駅)[報道 1] 話せる指定席券売機設置駅[報道 1] |
大野駅(おおのえき)は、福島県双葉郡大熊町大字下野上(しものがみ)字大野にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[1]。
歴史
[編集]1898年(明治31年)に富岡駅と長塚駅(現在の双葉駅)の両駅が設置されたが、大野村からはどちらの駅も遠い状況であった。このため、1903年(明治36年)に大野村会において停車場誘致を議決した。その際の契約は「駅設置に関する3600坪を村で買収、これを日本鉄道株式会社に大野村名義で無償譲渡する。ただし設置は村請負とする。」であった[2]。
年表
[編集]- 1904年(明治37年)
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1928年(昭和3年)3月4日:当駅 - 夜ノ森駅間の熊川橋梁にて貨車が転落する事故が発生する[3]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1957年(昭和32年)5月17日:当駅 - 長塚駅(現・双葉駅)間を走行中の下り急行「北上」が脱線、乗員・乗客が死亡(常磐線急行「北上」脱線事故)[新聞 1]。
- 1972年(昭和47年)10月2日:貨物の取り扱いを廃止[4]。
- 1976年(昭和51年)2月23日:当駅 - 双葉駅間が複線化。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[4]。
- 1985年(昭和60年)6月19日:大熊町長より請願書提出[5]。
- 1986年(昭和61年)8月23日:大熊町長より橋上駅舎の建設について提示[5]。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)
- 1995年(平成7年)10月1日:みどりの窓口を設置する。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により営業休止。地震により、当駅では駅舎の天井板の一部が剥がれ落ちた[新聞 2]。
- 2020年(令和2年)
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[報道 3]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅(橋上駅)。駅舎は1987年に改築されたもので、エレベーターが設置されている[注釈 1]。簡易Suica改札機設置駅。
震災前の当駅 - 双葉駅間は複線で、当駅は島式ホーム1面2線を有していたが、上り線の敷地に側道を設けて非常時の避難道としても活用するため単線化された[新聞 6][注釈 2]。「Smart Station for EXPRESS」を導入している無人駅で、話せる指定席券売機が設置されている[報道 1]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■ 常磐線 | 下り | 原ノ町・仙台方面 |
上り | いわき・水戸方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改修前の西口(2012年3月)
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1面2線時代のホーム(2007年6月)
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改札口と券売機(2022年4月)
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待合室(2022年4月)
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ホーム(2022年4月)
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ホームと避難通路(2020年3月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2010年度(平成22年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
なお、2011年(平成23年)3月11日 - 2020年(令和2年)3月13日までは前述の通り営業休止となり、翌3月14日の営業再開以降は無人駅となったため、2011年度(平成23年度)以降の統計値は公表されていない。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 735 | [利用客数 1] |
2001年(平成13年) | 741 | [利用客数 2] |
2002年(平成14年) | 739 | [利用客数 3] |
2003年(平成15年) | 753 | [利用客数 4] |
2004年(平成16年) | 703 | [利用客数 5] |
2005年(平成17年) | 702 | [利用客数 6] |
2006年(平成18年) | 680 | [利用客数 7] |
2007年(平成19年) | 647 | [利用客数 8] |
2008年(平成20年) | 629 | [利用客数 9] |
2009年(平成21年) | 610 | [利用客数 10] |
2010年(平成22年) | 616 | [利用客数 11] |
駅周辺
[編集]大熊町の中心部に位置している。当駅から国道を挟んで東方に福島第一原子力発電所があり、最寄り駅となっていた。
駅周辺は福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域内であるが、特定復興再生拠点区域に指定されており[7]、先行して2020年3月に駅構内および駅前の避難指示が解除されたので[8][新聞 3]、駅構内および駅前には自由に立ち入ることが可能であり、駅から周辺部に通じる主要道路も通行可能である。これ以外の駅周辺部の特定復興再生拠点区域については2022年春以降の避難指示解除を目指している。
- ステーションプラザおおくま
- 総合スポーツセンター[9]
- 中央台生活環境保全林[9]
- 大熊町文化センター
- 福島県立大野病院
- 双葉警察署大熊駐在所
- 福島県道166号大野停車場大川原線
- 福島県道251号小良ヶ浜野上線
- 福島県道252号夫沢大野停車場線
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b 大熊町史 第1巻 (通史)、大熊町史編纂委員会編、1985年3月、877ページ
- ^ a b 大熊町史 第1巻 (通史)、大熊町史編纂委員会編、1985年3月、878ページ
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、435頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c JR東日本水戸支社工務部施設課「大野駅(常磐線)」『鉄道建築ニュース』第466号、日本鉄道建築協会、1988年10月、72頁。
- ^ JR東日本水戸支社工務部施設課「大野駅(常磐線)」『鉄道建築ニュース』第466号、日本鉄道建築協会、1988年10月、75頁。
- ^ 大熊町 特定復興再生拠点区域復興再生計画の概要 (PDF) - 大熊町
- ^ 3月5日に帰還困難区域の一部を避難指示解除・立入規制緩和します - 大熊町、2020年1月17日
- ^ a b 海岸線沿いの散策を楽しむ (大熊町) 『福島の旅』うつくしま観光プロモーション推進機構
報道発表資料
[編集]- ^ a b c d e f 『常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開及びおトクなきっぷの発売等について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2020年1月17日。オリジナルの2020年2月28日時点におけるアーカイブ 。2020年3月22日閲覧。
- ^ a b 『常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月17日。オリジナルの2020年1月17日時点におけるアーカイブ 。2020年1月17日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「常磐線で急行「北上」転覆 4人死亡29人重軽傷」『読売新聞』1957年5月18日朝刊7面
- ^ 鈴木健児(写真報道局)「【みちのく桜だより】いつか、また自由に~警戒区域の福島県大熊町」『MSN産経』2012年4月21日
- ^ a b “大熊の一部避難解除 住民らの利便性向上 大野駅周辺など”. 福島民報 (福島民報社). (2020年3月5日). オリジナルの2020年4月27日時点におけるアーカイブ。 2020年4月27日閲覧。
- ^ “JR常磐線が3月14日全線復旧 震災で不通、最後の区間再開”. 共同通信. (2019年12月14日). オリジナルの2019年12月14日時点におけるアーカイブ。 2019年12月14日閲覧。
- ^ “常磐線3月14日全線再開”. 読売新聞. (2020年1月18日). オリジナルの2020年1月18日時点におけるアーカイブ。 2020年1月21日閲覧。
- ^ “JR常磐線の富岡-浪江間 全線再開へ試運転開始”. 河北新報. (2019年12月19日). オリジナルの2019年12月25日時点におけるアーカイブ。 2020年1月20日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(大野駅):JR東日本