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志和口駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
志和口駅
駅舎(2018年3月)
しわぐち
Shiwaguchi
井原市 (4.0 km)
(3.5 km) 上三田
地図
広島市安佐北区白木町大字市川2193-2
北緯34度33分16.81秒 東経132度39分28.94秒 / 北緯34.5546694度 東経132.6580389度 / 34.5546694; 132.6580389座標: 北緯34度33分16.81秒 東経132度39分28.94秒 / 北緯34.5546694度 東経132.6580389度 / 34.5546694; 132.6580389
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 芸備線
キロ程 126.0km(備中神代起点)
三次から35.7 km(備中神代起点)
電報略号 シク
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
234人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1915年大正4年)4月28日[1]
備考 無人駅自動券売機 有)
広 広島市内
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志和口駅(しわぐちえき)は、広島県広島市安佐北区白木町大字市川にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線である。

概要

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白木町の中心、旧市川村・旧秋越村の境界に位置する。駅名の「志和」は、近接の東広島市(旧賀茂郡志和町が由来。当初、市川村が駅を現在より北側の自内に設置すること、駅名を「市川」にするよう強く求めた。しかし、前者は地形上の理由で、後者は既に市川駅があったことから叶わず、村同士で協議した結果、「志和口駅」になった[2]

駅舎前の旧道は、1990年代に新道が開通する以前はJRバス中国雲芸南線の路線であった。駅前にバス停が存在し、狭隘な駅前広場で区間便が旋回することもあった。

志和口から東広島市志和町へは芸陽バスの路線があったが、利用者が少なく、1972年に廃止された[3]。志和タクシーが廃止代替路線として志和堀 - 志和口を運行したが[4]、現在は完全に廃止されている。

2010年頃から当駅に出没するようになったネコが「りょうま」と名付けられ、非公認ながら地元では駅長として扱われた。その効果で2016年までに約1万人を集めた[5] ものの、2019年2月12日に死去した[6]

歴史

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駅構造

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島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅。線路西側三次寄りにある駅舎はコンクリートの平屋で、ホームへは構内踏切で連絡する。簡易型券売機を設置している。

無人駅である。かつてはJR西日本広島メンテックが駅業務を受託する業務委託駅で、みどりの窓口設置駅だった[15]。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。ICOCAはサービスエリア外で使えない。 便所は男女共用の水洗。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 P 芸備線 上り 甲立三次方面
2 下り 広島行き
付記事項
  • 2016年3月現在、ホームの方面案内板にのりば番号が表記されている。
  • 広島駅 - 当駅間の区間列車の折り返しは下りホームで行う。通常、当駅終着の最終列車は旅客扱い終了後、夜間滞泊を行うが、2009年度までは毎年1月1日の未明に限り、臨時列車の「宮島号」として折り返し広島行きとなっていた。
  • 広島行きの1番列車は5時半過ぎで、広島からの最終列車は2011年3月11日までは0時台後半に到着していた。翌12日以降は最終列車発時刻の大幅な繰り上げで当駅終着時刻は当日中に設定されていた。2017年3月4日以降は時刻繰り下げによりごく僅かではあるが、再び当駅終着時刻が日付を跨ぐようになった。2021年3月13日の改正では広島発22時半ば過ぎで当駅終着は当日中である。

利用状況

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以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
総数
定期券
総数
普通券
総数
1974年(昭和49年) 1,056.0 770,914 629,588 141,326
1975年(昭和50年) 989.5 724,339 586,220 138,119
1976年(昭和51年) 1,036.7 756,815 616,742 140,073
1977年(昭和52年) 1,082.6 790,284 649,696 140,588
1978年(昭和53年) 1,055.0 770,172 636,732 133,440

以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年) 985
1980年(昭和55年) 957
1981年(昭和56年) 949
1982年(昭和57年) 915
1983年(昭和58年) 875
1984年(昭和59年) 880
1985年(昭和60年) 864
1986年(昭和61年) 849
1987年(昭和62年) 834
1988年(昭和63年) 872
1989年(平成 元年) 780
1990年(平成02年) 797
1991年(平成03年) 804
1992年(平成04年) 789
1993年(平成05年) 796
1994年(平成06年) 780
1995年(平成07年) 769
1996年(平成08年) 708
1997年(平成09年) 648
1998年(平成10年) 650
1999年(平成11年) 656
2000年(平成12年) 670
2001年(平成13年) 693
2002年(平成14年) 695
2003年(平成15年) 692
2004年(平成16年) 694
2005年(平成17年) 689
2006年(平成18年) 697
2007年(平成19年) 648
2008年(平成20年) 609
2009年(平成21年) 586
2010年(平成22年) 518
2011年(平成23年) 471
2012年(平成24年) 428
2013年(平成25年) 437
2014年(平成26年) 414
2015年(平成27年) 407
2016年(平成28年) 406
2017年(平成29年) 390
2018年(平成30年) 247
2019年(令和 元年) 243
2020年(令和02年) 259[16]
2021年(令和03年) 234[17]
2022年(令和04年) 233[18]
乗車数グラフ

駅周辺

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駅前の様子(2013年7月)
  • 高南郵便局
  • 広島銀行向原支店白木町出張所
  • 広島市安佐北区役所白木出張所
  • 安佐北警察署白木交番
  • 広島市立白木中学校
  • 広島市立高南小学校
  • 旭山
  • 広交観光「志和口駅入口」停留所

その他

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元駅長でOB会の会長である中原英起により、2012年にJR非公認で駅に住み着いており駅長時代から世話していたの「ちび」を猫での助役に、2010年頃から駅に現れて住み着いていて馴染まれた「りょうま」を猫駅長に就任させた。2014年にちび助役は老衰で亡くなった。日本国内だけで無く海外からの反響・海外からの駅長を見に来る訪問者もおり、駅の活性化に一役買っていた[19]。2017年には住民団体「りょうまを見守る会」を結成していた。ただ、りょうまは2019年2月7日に体調が急変し、同月12日に亡くなっている[20][21][22]。その後、2022年7月24日にはりょうまをしのんで「りょうま駅長記念館」が駅前にオープンした[23]。中には「りょうま」の制服や帽子、写真や絵等が展示されている。館長は中原英起[23]

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
P 芸備線
快速「みよしライナー」
向原駅 - 志和口駅 - 下深川駅 (JR-P06)
普通
井原市駅 - 志和口駅 - 上三田駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 当駅は、1973年10月22日から広島市内に所在している(旧高田郡白木町が同日付で広島市に編入合併)。

出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、267頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 『白木町史』p492
  3. ^ 『白木町史』p485
  4. ^ 加藤博和『芸陽バスかく走りき』p190-191
  5. ^ 志和口駅 猫の「りょうま駅長」、訪問1万人を達成 (広島)毎日新聞』2016年5月12日 19時08分
  6. ^ 「ネコ駅長天国へ 広島・志和口駅」中国新聞アルファ(2019年2月13日)2019年2月13日閲覧。
  7. ^ 日本放送協会. “あの日、列車は走っていた|戦跡 薄れる戦争の記憶 NHK|”. 戦跡 薄れる戦争の記憶|NHK. 2023年5月10日閲覧。
  8. ^ 「戸坂など七駅を無人化」『中國新聞』昭和46年10月23日広島版 8面
  9. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年12月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
  10. ^ 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.180
  11. ^ 『JR時刻表』1998年2月号・1998年3月号 索引地図
  12. ^ 芸備線不通区間の暫定的な運転再開等について(広島支社):JR西日本”. www.westjr.co.jp. 2019年4月3日閲覧。
  13. ^ a b 志和口駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月24日閲覧。
  14. ^ “芸備線の志和口・向原駅、6月1日から無人化 減便懸念の声も”. 中国新聞. (2021年5月28日). https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/81720 2021年5月29日閲覧。 
  15. ^ 駅は安全の要号外~五日市駅のたたかいは進む” (PDF). 国鉄西日本動力車労働組合(動労西日本) (2021年5月29日). 2021年11月14日閲覧。
  16. ^ 広島市統計書(令和3年版)
  17. ^ 広島市統計書(令和4年版)
  18. ^ 広島市統計書(令和5年版)
  19. ^ これが本当の招き猫? 小さな町を救ったイケメン猫駅長"りょうま"の物語”. おいしさ発見メディア「furi-kake(フリカケ)」. パーソルキャリア (2019年2月23日). 2019年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。
  20. ^ 「猫駅長りょうま」ありがとう、頑張ったね 100人がお別れ”. sippo(シッポ). 朝日新聞社 (2019年2月20日). 2019年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。
  21. ^ ““猫駅長”が入院 ファン「芸備線とともに復活を」”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年2月7日). オリジナルの2019年2月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190207044127/https://mainichi.jp/articles/20190207/k00/00m/040/055000c 2019年3月26日閲覧。 
  22. ^ “広島の猫駅長・りょうま死ぬ 豪雨被災の芸備線復興待ち続け 14日に献花台設置”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年2月13日). オリジナルの2019年2月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190212221013/https://mainichi.jp/articles/20190212/k00/00m/040/233000c 2019年3月26日閲覧。 
  23. ^ a b 猫の駅長「りょうま」記念館 志和口駅前にオープン”. NHK NEWS WEB. NHK. 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月24日閲覧。

参考書籍

[編集]
  • 各 広島市統計書
  • 各 広島市勢要覧

関連項目

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外部リンク

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