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御来屋駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
御来屋駅
駅舎(2009年3月)
みくりや
Mikuriya
下市 (5.9 km)
(1.1 km) 名和
地図
所在地 鳥取県西伯郡大山町西坪468
北緯35度30分43.93秒 東経133度30分10.93秒 / 北緯35.5122028度 東経133.5030361度 / 35.5122028; 133.5030361座標: 北緯35度30分43.93秒 東経133度30分10.93秒 / 北緯35.5122028度 東経133.5030361度 / 35.5122028; 133.5030361
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陰本線
キロ程 303.6 km(京都起点)
電報略号 ミク
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
182人/日
-2021年-
開業年月日 1902年明治35年)11月1日[1]
備考 無人駅自動券売機有)
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御来屋駅(みくりやえき)は、鳥取県西伯郡大山町西坪にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線である。

大山町の代表駅。駅舎1902年の開通当時のもので、山陰地方最古の駅舎であり、登録有形文化財となっている。

歴史

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年表

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当駅が境港とを結ぶ最初の開通区間の終着駅になったことについては、この区間の地形が比較的平坦であったことに加え[5]、付近の富長村(現・大山町富長)に陸軍軍馬補充部大山支部があったことが重視されたためとされる[5][6]大山周辺は古くから牧畜が盛んで、江戸時代には「大山牛馬市」の立てられた地域であった[7]日本三大牛馬市参照)。陸軍はこうした地域特性を背景として軍馬補充部青野支部の大山派出所を設置、1899年(明治32年)に大山支部に昇格させた[8]

駅名について

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大山町御来屋にある駅は、当駅では無く名和駅である。

  • 1902年(明治35年)の開業当時、米子以東の官設鉄道の駅は、米子駅淀江駅・御来屋駅のみであり、以前の山陰道宿場町である米子宿(西伯郡米子町)・淀江宿(西伯郡淀江町)・御来屋宿に対応していた。御来屋宿は西伯郡御来屋町となっていたが、当駅は御来屋宿の東の外れの西伯郡光徳村大字西坪(旧:汗入郡西坪村)に開業した。
  • 1909年(明治42年)、当駅の西(御来屋駅 - 淀江駅間)の御来屋町域に、名和神社(西伯郡名和村)の最寄駅として名和仮乗降場(現・名和駅)が開設された。

駅構造

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駅舎内に掲出されている小荷物運賃表(2011年5月)

単式・島式ホーム複合型2面3線を有する列車交換待避可能な地上駅。単式1番のりば側に駅舎があり、島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。木造駅舎を備える。

1902年明治35年)の官設鉄道境(現・境港駅) - 米子 - 御来屋間開業時以来の駅舎を使用し続けている、山陰最古の駅である。2002年平成14年)に、山陰鉄道発祥100周年を記念して駅舎整備が行われた。駅舎内には現役時代の小荷物運賃表、SL写真、山陰本線の歴史年表などが掲出されている。駅事務室であった空間は、大山恵みの里公社により直売所「みくりや市[9]」として運営されて来たが、生産者の高齢化による商品持込数減少に伴い赤字が続き、2023年令和5年)9月末で閉店することとなった[10]

2003年(平成15年)、鳥取県鉄道高速化事業に伴い1線スルー化工事が行われ、通過列車が1番線(単式側)を通過するようになった。現在は1番線が上下本線、2番線が下り副本線、3番線が上下副本線という構成である。旅客扱い上は米子駅管理の無人駅。駅舎内に自動券売機が設置されている。

2・3番のりば上には車掌車(ヨ4709)を改造した待合室が設置されている。2017年頃にリニューアルされ新品のベンチが設置される等内装が整備されたが、それ以前は車掌車の内装がほぼそのまま残されていて、窓の日除けの鎧戸を開閉することも出来た。

のりば

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のりば 路線 方向 行先 備考
1 A 山陰本線 上り 倉吉鳥取方面 一部3番のりば
下り 米子松江方面 通常はこのホーム
2・3 一部列車
  • 2番線は下り専用となっており、鳥取方面への発車は不可。

利用状況

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1日乗降人員推移 [11][12]
年度 1日平均人数
2011年 271
2012年 286
2013年 260
2014年 258
2015年 266
2016年 258
2017年 252
2018年 234
2019年 210
2021年 182

駅周辺

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バス路線

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当駅より約300m東、国道9号上に御来屋駅東口バス停留所がある。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
A 山陰本線
快速とっとりライナー
通過
普通
下市駅 - 御来屋駅 - 名和駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、307頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ “日本国有鉄道公示第574号”. 官報. (1972年2月10日) 
  3. ^ 「通報 ●山陰本線東浜駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1972年2月10日、2面。
  4. ^ 御来屋駅舎が国登録有形文化財になりました!”. 大山町公式サイト. 2017年1月4日閲覧。
  5. ^ a b まちのたから(17) 文化財室通信 御来屋駅の巻”. きょういく通信. 大山町. 2022年11月29日閲覧。
  6. ^ 御来屋駅”. とっとり旅. 鳥取県. 2022年11月29日閲覧。
  7. ^ 地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市”. 日本遺産ポータルサイト. 文化庁. 2022年11月29日閲覧。
  8. ^ 堀内孝「軍馬改良と名馬の産地 -明治期の戦争がもたらした矛盾-」『駿台史學』第167号、2019年、35頁、2022年11月29日閲覧 
  9. ^ 御来屋駅「みくりや市」
  10. ^ 「みくりや市」来月限り 生産者高齢化で商品減 大山日本海新聞』2023年8月3日閲覧。
  11. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) 、2019年7月4日閲覧
  12. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月3日閲覧
  13. ^ “10月1日ダイヤ改正 日本交通バス下市線が イオンに接続、より便利に!”. 大山町公式サイト. (2018年11月). https://www.daisen.jp/system/site/upload/live/25868/atc_1540831789.pdf 2020年5月25日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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