大野稼頭央
福岡ソフトバンクホークス #60 | |
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基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 鹿児島県大島郡龍郷町 |
生年月日 | 2004年8月6日(20歳) |
身長 体重 |
176 cm 68 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2022年 ドラフト4位 |
年俸 | 520万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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大野 稼頭央(おおの かずお、2004年8月6日 - )は、鹿児島県大島郡龍郷町(奄美大島)[2]出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]龍郷町立戸口小学校3年時から野球を始める。龍郷町立龍南中学校時代には離島甲子園で4強に進出した。
中学卒業後は本土の強豪私学の誘いを断り、島から甲子園を目指し、地元奄美大島の鹿児島県立大島高等学校に進学した。高校では1年秋からエースを務め、2年春に県大会4強、同年夏は8強。秋の鹿児島県大会に優勝して出場した秋の九州大会は興南高等学校を完封するなどの活躍で準優勝を果たし[3]、8年ぶり2度目となるセンバツ出場に貢献した(1度目の出場は21世紀枠での出場であり、一般枠では初)。そしてエースとして出場した3年春の第94回選抜高等学校野球大会は1回戦で明秀学園日立高等学校と対戦したが、169球を投げ完投したものの8失点を喫し敗退した[4]。同年夏は県大会全6試合49イニングを1人で投げ抜き決勝に進出するも、鹿児島実業高等学校に敗れ春夏連続出場を逃した[3]。大会終了後の8月29日にプロ志望届を提出した。
2022年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議において、福岡ソフトバンクホークスから4位指名を受け、11月13日に契約金4000万円、年俸500万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結んだ[5]。背番号は60[6]。奄美大島の高校出身初のプロ野球選手となった[注釈 1]。担当スカウトは加藤領健[7]。
ソフトバンク時代
[編集]2023年4月11日に行われた四軍交流戦、対香川オリーブガイナーズ戦でプロ野球選手として初登板[8]。二軍公式戦の登板はなかったが[9]、三軍・四軍戦では45試合の登板で58回2/3を投げ、1勝0敗1セーブ、防御率1.38を記録する[10]。10月28日に行われたみやざきフェニックス・リーグ、対読売ジャイアンツ戦で二軍戦初登板し、1回を2安打無失点で抑えた[11]。
2024年はウエスタン・リーグでも初めて登板。5試合に登板して2勝0敗、防御率1.93の成績を残す[12]。10月18日に行われたフェニックス・リーグの対千葉ロッテマリーンズ戦で先発し、6回8安打5失点を記録するも、7奪三振を奪った[13]。
選手としての特徴
[編集]高校2年秋では9試合89イニング[14]、同3年夏では6試合49イニング[15]を投げ抜いたスタミナに自信を持つ先発完投型の左腕[16]。
持ち球は最速146km/hのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ[17]。高校3年夏の県大会敗退後にはスプリットも習得した[18]。
人物
[編集]名前である「稼頭央」の由来は、松井稼頭央の大ファンだった父親が名付けた[19]。松井の名前が登録名(本名は和夫)であるのに対し、大野の場合は本名である。
詳細情報
[編集]背番号
[編集]- 60(2023年[6] - )
登場曲
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月17日閲覧。
- ^ 「島からつかんだ初めての道 4位大野稼頭央、次の目標「3年以内」」『西日本スポーツ』2022年10月21日。2022年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月22日閲覧。
- ^ a b 「ソフトBドラ4・大野稼頭央 タフネス左腕を生んだ両親の厳しさと奄美大島の大自然」『スポーツニッポン』2022年11月28日。2023年1月1日閲覧。
- ^ 「ソフトバンク4位大野稼頭央と中学コーチの絆 高校で「どん底」時に救いの手」『西日本スポーツ』2022年12月17日。2024年1月20日閲覧。
- ^ 「「見たことない金額、びっくり」ドラフト4位の大野稼頭央が契約合意」『西日本スポーツ』2022年11月13日。2023年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月1日閲覧。
- ^ a b 「2022/12/06 (火) 選手 新入団会見レポート。1位イヒネ選手は「背番号36」」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』2022年12月6日。2023年12月22日閲覧。
- ^ 「2023スカウト布陣から読む12球団補強ポイント【パ・リーグ編】」『週刊ベースボールONLINE』2023年1月24日。2025年1月25日閲覧。
- ^ 「ドラ4ルーキー大野稼頭央のほろ苦〝プロ初先発〟感じた課題と収穫とは」『西日本スポーツ』西日本新聞社、2023年4月11日。2023年12月22日閲覧。
- ^ 「2023年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年12月21日閲覧。
- ^ 「ファーム非公式戦個人成績 投手 ※2023/11/6時点」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』2023年11月6日。2023年12月22日閲覧。
- ^ 「【ソフトバンク】小久保新監督「あんな投げ方すんの?何かすごいセンス感じた」大野稼頭央を絶賛」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年10月28日。2023年12月22日閲覧。
- ^ 「春先には苦悩も「納得できる答え」をくれる人 大野稼頭央の2年目…肉体改造で得たもの」『鷹フル』2024年10月27日。2025年1月25日閲覧。
- ^ 「奄美が生んだプロ2年目左腕が粘投 ソフトバンク大野稼頭央6回5失点も7K【みやざきフェニックス・リーグ】」『西スポWEB OTTO!』2024年10月18日。2025年1月25日閲覧。
- ^ 「【センバツ注目選手】生まれも育ちも奄美の怪腕、大島・大野の目標は甲子園初勝利より「8強」」『中日スポーツ』2022年2月23日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「プロ注目左腕大島・大野稼頭央9回3失点9奪三振も決勝で力尽く 今後プロ志望届提出へ/鹿児島」『日刊スポーツ』2022年7月24日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「【ソフトバンク】ドラ4・大野稼頭央 恩人・村田兆治さんに誓う「全試合先発完投」」『スポーツ報知』2022年12月6日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「プロ注目大島・大野稼頭央12奪三振完封「リミッター外し」初回先頭から5者連続奪三振/鹿児島」『日刊スポーツ』2022年7月14日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「ドラフトで離島の快腕・大野稼頭央の名は呼ばれるのか。調査書は10球団、プロになったら「自分でプランを立ててやっていきたい」」『web Sportiva』2022年10月20日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「【ドラフト会議】ソフトBが大島・大野稼頭央を4位指名 西武松井監督ファンの父命名 離島の高校から快挙」『スポニチ Sponichi Annex』2022年10月20日。2022年10月22日閲覧。
- ^ 「チーム情報 球場使用曲一覧」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』。2023年12月22日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 大野稼頭央 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 60 大野 稼頭央 選手名鑑 - 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE