夜明けのすべて
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夜明けのすべて | ||
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著者 | 瀬尾まいこ | |
発行日 | 2020年10月22日 | |
発行元 | 水鈴社 | |
ジャンル | 中編小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 上製 上製カバー装 | |
ページ数 | 272 | |
コード | ISBN 978-4-16-401001-3 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『夜明けのすべて』(よあけのすべて)は、瀬尾まいこによる日本の小説。2020年10月22日に水鈴社より刊行された[1][2]。2024年に映画版が公開。
自身も患ったパニック障害の経験が一部取り入れられており、瀬尾は「毎回楽しいと思って書いてきた小説であるが、この小説に関しては立ち止まりながらゆっくりと書き進めた」とした上で「そのぶん、ずっと見守りたいと思うかわいい作品になった」とコメントしている[1][2]。
あらすじ
[編集]勤務先の人達の理解を得られながらも、月に1回のペースで訪れるPMS(月経前症候群)の影響で怒りやすくなってしまう美紗は、如何にもやる気がなさそうな山添に八つ当たりをしてしまう。パニック障害になってしまった山添は生きる希望すらも見失ってしまう。互いに恋愛感情や友情すらも感じていないのに、いつしか2人は互いの心の病を治せるのでは、それぞれに助けられるのではと思い始める[1][2]。
登場人物
[編集]- 美紗
- 建築資材や金物をホームセンターに卸す「栗田金属」の社員。
- 月に1回のペースで訪れるPMS(月経前症候群)の影響でイライラすることが多い。
- 山添
- 大手コンサルタント会社から転職してきた栗田金属の社員。
- パニック障害を患っており、そのせいで生きる希望を見出せずにいる。
- 栗田
- 栗田金属の社長。
- 平西
- 栗田金属の社員。おしゃべり好き。
- 鈴木
- 栗田金属の社員。黙々と仕事をこなすが、決して無愛想という訳ではない。
- 住川
- 栗田金属の女性社員。美紗と同じ事務関係の仕事をしており、世話好き。
書籍情報
[編集]- 単行本:2020年10月22日発売、水鈴社、ISBN 978-4-16-401001-3
映画
[編集]夜明けのすべて | |
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all the long nights | |
監督 | 三宅唱 |
脚本 |
和田清人 三宅唱 |
原作 | 瀬尾まいこ |
製作 |
井上竜太 城内政芳 |
製作総指揮 | 西川朝子 |
出演者 |
松村北斗 上白石萌音 渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充 りょう 光石研 |
音楽 | Hi'Spec |
撮影 | 月永雄太 |
編集 | 大川景子 |
制作会社 |
ザフール ホリプロ |
製作会社 | 「夜明けのすべて」製作委員会 |
配給 |
バンダイナムコフィルムワークス アスミック・エース |
公開 | 2024年2月9日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2024年2月9日に公開。監督は三宅唱、主演は連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』以来、2年ぶりの共演になる松村北斗と上白石萌音[3][4]。
なお、映画版では「栗田金属」がプラネタリウムや顕微鏡のキットを作る「栗田科学」になるなど一部設定変更が施されている。
キャスト
[編集]- 山添孝俊:松村北斗
- 藤沢美紗:上白石萌音
- 辻本憲彦:渋川清彦[5]
- 大島千尋:芋生悠[5]
- 岩田真奈美:藤間爽子[5]
- 久保田磨希
- 足立智充
- 宮川一朗太
- 内田慈
- 丘みつ子
- 山野海
- 斉藤陽一郎
- 藤沢倫子:りょう[5]
- 栗田和夫:光石研[5]
スタッフ
[編集]- 原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社 / 文春文庫刊)
- 監督:三宅唱
- 脚本:和田清人、三宅唱
- 音楽:Hi'Spec
- 製作:河野聡、牟田口新一郎、竹澤浩、中村浩子、津嶋敬介、古賀俊輔、奥村景二、小山洋平、篠原一朗、池田篤郎、宮田昌広
- 企画・プロデュース:井上竜太
- チーフプロデューサー:西川朝子
- プロデューサー:城内政芳
- 撮影:月永雄太
- 照明:秋山恵二郎
- 録音:川井崇満
- 美術:禪洲幸久
- 装飾:高木理己
- 衣装:篠塚奈美
- ヘアメイク:望月志穂美
- 編集:大川景子
- 音響効果:岡瀬晶彦(J.S.A.)
- 助監督:山下久義
- 制作担当:菅井俊哉
- 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
- 配給・宣伝:バンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エース
- 制作プロダクション:ザフール
- 企画・制作:ホリプロ
- 製作:「夜明けのすべて」製作委員会(バンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エース、KDDI、ストームレーベルズ、ホリプロ、ザフール、日本出版販売、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、水鈴社、東宝芸能、ギャンビット)
受賞
[編集]出品
[編集]- 第74回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門出品[8]
- 第48回香港国際映画祭 クロージング作品[9]
- 第25回全州国際映画祭 オープニング作品[10][11]
- Red Lotus Asian Film Festival Vienna オープニング作品[12]
- トロント日本映画祭2024 コンペティション部門出品[13]
- 第24回ニッポン・コネクション クロージング作品
- 第26回上海国際映画祭 日本映画招待週間作品[14]
- 第39回バレンシア国際映画祭 コンペティション部門[15]
- JAPAN CUTS 2024 USプレミア[16]
- Malaysia International Film Festival 2024 東南アジアプレミア
- New Horizons International Film Festival 2024 ポーランドプレミア
脚注
[編集]- ^ a b c "夜明けのすべて". 水鈴社. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c "夜明けのすべて". honto. 大日本印刷. 2023年2月13日閲覧。
- ^ "松村北斗&上白石萌音:「カムカム」以来の再共演 瀬尾まいこ原作「夜明けのすべて」てW主演 コメント全文". まんたんウェブ. MANTAN. 2023年2月13日. 2023年2月13日閲覧。
- ^ "松村北斗と上白石萌音が瀬尾まいこ原作「夜明けのすべて」でW主演、監督は三宅唱". 映画ナタリー. ナターシャ. 2023年2月13日. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e "松村北斗×上白石萌音『夜明けのすべて』特報映像公開 渋川清彦、芋生悠ら追加キャストも". リアルサウンド映画部. blueprint. 2023年10月5日. 2023年11月13日閲覧。
- ^ “全州国際映画祭で見えた未来―「夜明けのすべて」など日本映画界がアジアの多様な映画文化を築く足がかりになる”. ひとシネマ (毎日新聞社). (2024年5月23日) 2024年8月15日閲覧。
- ^ "第16回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者発表 最優秀作品賞は『夜明けのすべて』『ぼくのお日さま』". ORICON NEWS. oricon ME. 3 October 2024. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “松村北斗×上白石萌音「夜明けのすべて」第74回ベルリン国際映画祭に正式出品”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2024年1月17日) 2024年1月17日閲覧。
- ^ “香港国際映画祭・ガラコレクション”. 日本最大級の映画祭情報、応募代行サイト - ガラコレクション. 2024年4月4日閲覧。
- ^ “【PHOTO】日本からも!ビョン・ウソク&コン・スンヨンら「第25回全州国際映画祭」レッドカーペットに登場 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年5月29日閲覧。
- ^ “全州国際映画祭、43カ国232作品 : Korea.net : The official website of the Republic of Korea”. japanese.korea.net. 2024年5月29日閲覧。
- ^ “Red Lotus • Asian Film Festival Vienna” (英語). Red Lotus • Asian Film Festival Vienna. 2024年5月29日閲覧。
- ^ “トロント日本映画祭について | Japanese Canadian Cultural Centre”. jccc.on.ca. 2024年5月29日閲覧。
- ^ “日本电影周”. 微信公众平台. 2024年5月25日閲覧。
- ^ “Home - Cinema Jove” (英語) (2023年4月27日). 2024年5月29日閲覧。
- ^ “JAPAN CUTS 2024 日本映画31本を上映”. 週刊NY生活 (ニューヨーク生活プレス社). (2024年7月3日) 2024年8月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- 夜明けのすべて - 水鈴社
- 文春文庫『夜明けのすべて』瀬尾まいこ | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
- 映画『夜明けのすべて』公式サイト
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