国鉄シキ190形貨車
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国鉄シキ190形貨車 | |
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国鉄シキ190形、シキ190 1986年5月25日、日立駅 | |
基本情報 | |
車種 | 大物車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 日立製作所 |
製造所 | 日立製作所 |
製造年 | 1960年(昭和35年) |
製造数 | 1両 |
消滅 | 1990年(平成2年) |
常備駅 | 常陸多賀駅→日立駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒+黄1号帯 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 20,820 mm |
全幅 | 2,950 mm |
全高 | 2,050 mm |
荷重 | 73 t |
自重 | 28.5 t |
換算両数 積車 | 17.0 |
換算両数 空車 | 7.5 |
台車 | C-1 |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄シキ190形貨車(こくてつシキ190がたかしゃ)は、1960年(昭和35年)1月22日に日立製作所で1両のみ製造された73 トン積み落し込み式大物車である。日立製作所所有の私有貨車で、当初は日本国有鉄道(国鉄)、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を編入していた。
全長は19,860 mm、落し込み部の寸法は長さ6,800 mm、幅2,250 mmである。台車は、ベッテンドルフ式の2軸ボギー台車C-1形を合計4台備えた8軸車である。2台の台車の上に枕枠を渡し、その上に荷受梁を載せる構造は一般的な4台車の大物車の構成どおりであるが、この形式では枕枠が中梁のみで構成されており、両側に広がっていないというのが特徴である。このことから、台車の雨除けの板が取り付けられていた。荷受梁はガーダー構造で構成されていた。当初の設計では第一種縮小車両限界を採用していたが、電車区間の高いプラットホームに荷受梁が抵触することを避けるために、特殊な輸送のとき以外は心皿部分に追加の部材を挿入して200 mm高くできるようにした。これに伴う自重増加により、荷重が2 トン減少したことから、73 トン積みという半端な荷重になっている。ブレーキはKD254形を装備している。
常備駅は常陸多賀駅であったが、貨物駅集約の関係で1984年(昭和59年)2月から1988年(昭和63年)1月の間は日立駅常備となっていた。国鉄分割民営化後もJR貨物に車籍を承継されたが、1990年(平成2年)1月31日に廃車となった。
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 吉岡心平『大物車のすべて 中』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 92〉、2007年4月1日。ISBN 978-4-7770-5196-0。
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)