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亜硝酸アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
亜硝酸アンモニウム
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識別情報
CAS登録番号 13446-48-5 チェック
PubChem 26004
ChemSpider 24223 チェック
UNII 71ZQG69956
EC番号 236-598-7
特性
化学式 [NH
4
]NO
2
モル質量 64.04 g/mol
外観 無色または淡黄色
密度 1.69 g/cm3
融点

分解

への溶解度 118.3 g / 100mL
爆発性
衝撃感度 低い
摩擦感度 低い
危険性
GHSピクトグラム 爆発物 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード 危険
主な危険性 爆発物
NFPA 704
0
2
3
引火点 不燃
発火点 不燃
関連する物質
その他の陰イオン 硝酸アンモニウム
その他の陽イオン 硝酸ナトリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

亜硝酸アンモニウム(あしょうさんアンモニウム、[NH
4
]NO
2
))は、亜硝酸アンモニウム塩である。非常に不安定であり、室温においても窒素に分解するため、通常は単離された形では使用されない。

調製

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亜硝酸アンモニウムは大気中で自然に形成されるほか、等量の二酸化窒素一酸化窒素アンモニア水に吸収させることによって調製できる[1]

また、オゾン過酸化水素によるアンモニアの酸化、あるいは以下の沈殿反応でも合成可能である。バリウムの亜硝酸塩と硫酸アンモニウム、亜硝酸銀と塩化アンモニウム過塩素酸アンモニウム亜硝酸カリウム等を用い、沈殿物を濾過し、濾液を濃縮すると、水溶性の無色結晶を形成する。

物理特性および化学特性

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亜硝酸アンモニウムは60 - 70 °Cで爆発の危険があり[1]、濃縮水溶液の状態では乾燥させた結晶の状態よりも速く分解する。室温においても、徐々に水と窒素に分解する。

[NH
4
]NO
2
→ N
2
+ 2 H
2
O

亜硝酸アンモニウムは、加熱または酸の存在下で水と窒素に分解する[2]。亜硝酸アンモニウム溶液は高いpHと低い温度で安定し、pHが7.0を下回ると爆発するおそれがある。アンモニア水を加えることで、安全なpHを維持することができる。

出典

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  1. ^ a b Thomas Scott; Mary Eagleson (1994). Concise encyclopedia chemistry. Walter de Gruyter. p. 66. ISBN 3-11-011451-8. https://archive.org/details/conciseencyclope00eagl 
  2. ^ VIAS Encyclopedia: Ammonium Nitrite”. 11 Feb 2023閲覧。