ブルース・キューリック
ブルース・キューリック Bruce Kulick | |
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![]() 2013年5月 | |
基本情報 | |
出生名 | Bruce Howard Kulick |
生誕 | 1953年12月12日(71歳) |
出身地 |
![]() |
ジャンル |
ハードロック ブルース・ロック ヘヴィメタル |
職業 | ギタリスト |
活動期間 | 1970年代 - |
共同作業者 |
キッス グランド・ファンク・レイルロード ほか |
公式サイト | KULICK.net |
著名使用楽器 | |
フェンダー・ストラトキャスター | |
ブルース・ハワード・キューリック(Bruce Howard Kulick 1953年12月12日 - )はアメリカ合衆国のロック・ギタリスト、作曲家。
80年代から90年代半ばにかけてキッスのリードギタリスト、2000年から2023年までグランド・ファンク・レイルロードのメンバーとして活動した。
キッスのサポート・メンバー、ミートローフのバンドメンバーとして活躍したボブ・キューリックは実兄にあたる。
経歴
[編集]下積み時代
[編集]ニューヨーク・ブルックリン出身。幼馴染のマイク・カッツ(B)、ガイ・ボイス(Ds)と共にKKBで活動。クリームとイエスをミックスしたようなパワフルなトリオ編成のバンドだった。
1977年から1978年にはミートローフの"Bat Out of Hell"ワールドツアーに同行。マイケル・ボルトン[注釈 1]とともにブラックジャックにも在籍、ボルトンのソロ・アルバムでもプレイしている。
キッス
[編集]1984年9月、ツアー直前に病気で演奏できなくなったマーク・セント・ジョンの後任としてキッスに4代目のリード・ギタリストとして加入。サポート・メンバーとしての活動を通じてメンバーと懇意だった兄ボブの強い推薦を受けた。
彼はジミ・ヘンドリックス、クリームなどからの影響をベースに80年代風のトリッキーな技を盛り込んだモダンなスタイルでキッスに新風を吹き込んだ。12年間に渡って在籍し、5枚のスタジオ・アルバム[注釈 2]と2枚のライヴ・アルバム[注釈 3]に参加して、ノーメイクのヘヴィメタル時代を支えた。
1996年、キッスがMTVアンプラグドに出演した際、オリジナル・メンバーのエース・フレーリーとピーター・クリスがゲスト出演したことがきっかけになって再結成が決定。彼とエリック・シンガーは同年12月に公式にキッスを脱退した[注釈 4]。
フレーリーは2002年のフェアウェル・ツアー終了後に脱退したが、キューリックに復帰の要請はなかった[注釈 5][注釈 6]。
UNION
[編集]キッスを脱退後、元モトリー・クルーのジョン・コラビらとUNIONを結成。3枚のアルバムをリリースした。2005年1月、2回のショウを完全収録し、さらにボーナス・マテリアルを収録したUNION初のDVD"Do Your Own Thing Live"をリリース。同月UNIONは日本でもプレイ、11月にはドイツでも公演を行った。オリジナル・ドラマーが脱退したため、キッス時代の同僚エリック・シンガーがドラムスを担当した。
グランド・ファンク・レイルロード
[編集]2000年、グランド・ファンク・レイルロードに加入し、精力的にライヴを行なった。
2005年には、同じくキッスとは縁の深い実兄ボブとともに、キッスの曲を題材にした教則DVD"KISS Forever"をリリースした。
ディスコグラフィ
[編集]ブラックジャック
[編集]- Blackjack (1979年)
- Worlds Apart (1980年)
マイケル・ボルトン
[編集]- Michael Bolton (1983年)
- Everybody's Crazy (1985年)
キッス
[編集]- アサイラム (1985年)
- クレイジー・ナイト (1987年)
- ホット・イン・ザ・シェイド (1989年)
- リヴェンジ (1992年)
- アライヴ3 (1993年)
- KISS アンプラグド (1996年)
- カーニヴァル・オブ・ソウルズ (1997年)
UNION
[編集]- Union (1998年)
- Live in the Galaxy (1999年)
- The Blue Room (2000年)
- Do Your Own Thing|Do Your Own Thing DVD - Live (2005年)
ESP
[編集]- Lost & Spaced (1998年)
- ESP (1999年)
- Live in Japan (2006年)
- Live at the Marquee DVD (2006年)
ソロ
[編集]- Audio Dog (2001年)
- Transformer (2003年)
- BK3 (2010年)
その他
[編集]- KKB: KKB 1974 (1974年)
- ビリー・スクワイア: Tale of the Tape (1980年)
- The Good Rats - Great American Music (1981年)
- ドン・ジョンソン: Let It Roll (1989年)
- グラハム・ボネット: The Day I Went Mad (1999年)
- エリック・カー: Rockology (2000年) ※プロデュース
- KISS Tribute Spin The Bottle (2004年)
- ジーン・シモンズ: Asshole (2004年)
- Bruce and Bob Kulick: KISS Forever (2005年) ※キッスの曲を題材にした教則DVD
- Lordi: The Arockalypse (2006年)
- ポール・スタンレー: Live to win (2006年)
- マイケル・シェンカー: Doctor, Doctor - The Kulick Sessions (2008年)
- Led Box - The Ultimate Led Zeppelin Tribute: Dazed & Confused (2008年)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ キューリックが在籍するキッスが発表したアルバム『ホット・イン・ザ・シェイド(Hot in the Shade)』(1989年)に収録された「フォーエヴァー(Forever)」の共作者である。
- ^ 『アサイラム(Asylum)』、『クレイジー・ナイト(Crazy Nights)』、『ホット・イン・ザ・シェイド(Hot in the Shade)』、『リヴェンジ(Revenge)』、『カーニヴァル・ソウルズ・ザ・ファイナルセッション(Carnival of Souls: The Final Sessions)』。
- ^ 『アライヴ3(Alive III)』と『KISSアンプラグド(Kiss Unplugged)』。
- ^ 再結成ツアーの間、両者はバンドからの給料を毎週受取り続けた。
- ^ キッスは元Black 'n Blueのトミー・セイヤーを加入させた。
- ^ ピーター・クリスが脱退した際にはシンガーの参加が即決まった。
出典
[編集]- ^ Wardlaw, Matt WardlawMatt (2024年1月2日). “Bruce Kulick Announces His Departure From Grand Funk Railroad” (英語). Ultimate Classic Rock. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “Grand Funk Railroad band members”. www.grandfunkrailroad.com. 2024年10月29日閲覧。