ウィンター・ナイツ
表示
『ウィンター・ナイツ』 | ||||
---|---|---|---|---|
アル・ディ・メオラ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ジャズ、フュージョン、ワールド・フュージョン、クリスマス音楽 | |||
時間 | ||||
レーベル | テラーク | |||
プロデュース | アル・ディ・メオラ、ハーナン・ロメロ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
アル・ディ・メオラ アルバム 年表 | ||||
|
『ウィンター・ナイツ』(Winter Nights)は、アメリカ合衆国のギタリスト、アル・ディ・メオラが1999年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]キャリア初のクリスマス・アルバムである[1][2]。ディ・メオラは2003年のインタビューにおいて、テラーク移籍後のアルバムについて振り返った際、本作に関しては「静かなレコード」と位置づけている[3]。
ウクライナのバンドゥーラ奏者Roman Hrynkiv (Гриньків Роман Дмитрович)が全面参加しており、ディ・メオラは1992年に「ワールド・シンフォニア」名義でヨーロッパ・ツアーを行っていた際、バックステージでHrynkivの演奏を聴かされて感銘を受け、直後のルクセンブルク公演でHrynkivをゲストに招いたという[4]。なお、収録曲のうち「ウィンタールードNo.2」、「ウィンタールードNo.3」、「ウィンタールードNo.4」はHrynkivのバンドゥーラ独奏で、ディ・メオラは演奏に参加していない[5]。
反響・評価
[編集]『ビルボード』のコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートでは15位に達した[6]。
Richard S. Ginellはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ジャズ、ワールド・ミュージック、ニューエイジ・ミュージックのいずれの愛好家にとっても心地好く感じられる、寛ぎがあり、流れるような、そして情熱的な音楽作品」と評している[1]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「ロマンティックなだけではなく、ディ・メオラらしいテンションの高さもあり、聴き応えのあるサウンドに仕上がっている」と評されている[2]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はアル・ディ・メオラ作曲。
- ジマ - "Zima" - 4:09
- キャロル・オブ・ザ・ベル - "Carol of the Bells" (Mykola Leontovych, Peter J. Wilhousky) - 4:13
- ウィンタールード・デュエットNo.1 - "Winterlude Duet No. 1" (Roman Hrynkiv, Al Di Meola) - 1:28
- グリーンスリーヴス - "Greensleeves" (Traditional) - 2:47
- マーシー・ストリート - "Mercy Street" (Peter Gabriel) - 4:55
- ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス - "Have Yourself a Merry Little Christmas" (Ralph Blane, Hugh Martin) - 4:33
- ウィンタールードNo.2 - "Winterlude No. 2" (R. Hrynkiv) - 0:51
- ミッドウィンター・ナイツ - "Midwinter Nights" - 4:52
- スカボロ・フェア - "Scarborough Fair" (Traditional) - 4:36
- ウィンタールードNo.3 - "Winterlude No. 3" (R. Hrynkiv) - 0:47
- ザ・ファースト・ノエル - "The First Noel" (William Sandys) - 3:16
- インヴェルノ - "Inverno" - 5:40
- ファースト・スノー - "First Snow" - 2:43
- ウィンタールードNo.4 - "Winterlude No. 4" - 1:32
- アヴェ・マリア - "Ave Maria" (J.S. Bach, Charles Gounod) - 4:53
参加ミュージシャン
[編集]- アル・ディ・メオラ - アコースティック・ギター(#7, #10, #14を除く全曲)、パーカッション(#3, #7, #10, #14を除く全曲)、キーボード(on #2, #4, #9, #11, #13)、ハープ(on #2)
- Roman Hrynkiv - バンドゥーラ(on #1, #3, #5, #7, #8, #10, #11, #12, #13, #14)
- ハーナン・ロメロ - パーカッション(on #1, #12)、シェイカー(on #4)、バックグラウンド・アコースティック・ギター(on #5)
脚注
[編集]- ^ a b Ginell, Richard S. “Winter Nights - Al Di Meola”. AllMusic. 2020年10月15日閲覧。
- ^ a b “アル・ディ・メオラ/ウィンター・ナイツ (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2020年10月15日閲覧。
- ^ Prasad, Anil (2003年). “Innerviews: Al Di Meola - Telling it like it is”. 2020年10月15日閲覧。
- ^ CD英文ライナーノーツ(アル・ディ・メオラ)
- ^ Al Di Meola - Winter Nights (1999, CD) | Discogs
- ^ “Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2016年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。