whoami
whoami(フーアムアイ)は、Unix系オペレーティングシステムのほとんどに存在するコマンドである。Windows Vista、Windows Server 2008にも搭載されている。これは "Who am I?(私は誰)" の語を連結したもので、実行したユーザの有効なuserid(ユーザ名)を表示する。
概要
[編集]UNIXのコマンドid -un
と同じ効果である。
Unix系オペレーティングシステムにおける$USER
と似ているが、whoamiの出力結果はこれとは少し異なる。whoami
が出力するのはその時使っているユーザ名で、$USER
が出力するのはログインに使用したユーザ名である。例えば、ユーザがJohnでログインし、次いでsuコマンドでrootになった場合、whoami
の出力はroot、echo $USER
の出力はJohnとなる。suコマンドはデフォルトではログインシェルを呼び出さないためである。
GNU版のwhoamiも存在し、Richard MlynarikによってGNU Core Utilities (Coreutils) の一部として実装された。
このコマンドはまた、Windows 2000リソースキット[1]と Windows XP SP2 Support Tools[2]にも含まれている。UNIXコマンドとは違いはオプションが多くあり、ログオンしているユーザーのユーザー、グループ、および権限の情報が表示できる。
例 (Coreutils)
[編集]rootとしてログインしている時、単にwhoami
とすると、以下の出力が得られる:
# whoami
root
ユーザbaldurとしてログインしている時なら以下のようになる:
# whoami
baldur
--help
オプションを付けるとヘルプを表示する:
# whoami --help
--version
オプションを付けるとバージョンを表示する:
# whoami --version
whoami (GNU coreutils) 6.10
Copyright © 2008 [[Free Software Foundation]], Inc.
License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <[http://gnu.org/licenses/gpl.html http://gnu.org/licenses/gpl.html]>
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There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
Written by Richard Mlynarik.
例 (Windows)
[編集]Administratorとしてログオンしている時、単に whoami
とすると、以下の出力が得られる
(ユーザ名の前はコンピュータ名またはドメイン名):
C:\Users\Administrator>whoami
example\Administrator
/priv
オプションを付けるとログオンしているユーザの特権を表示する
C:\Users\Administrator>whoami /priv
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- whoami(1) Linux man page (JM Project)
- whoami(1B) man page (Solaris 10 Reference Manual) (英語)
- whoami(1) man page(HP-UX リファレンス)
- Microsoft TechNet Whoamiのページ