PANG (航空母艦)
新世代航空母艦 (PA-Ng) | |
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基本情報 | |
運用者 | フランス海軍 |
艦種 | 航空母艦 (原子力空母) |
前級 | シャルル・ド・ゴール |
次級 | (最新) |
艦歴 | |
要目(岡部 2021) | |
満載排水量 | 70,000-75,000トン |
全長 | 約300 m |
最大幅 | 80 m |
主機 | 蒸気タービン |
原子炉 | K-22加圧水型原子炉×2基 |
推進 | スクリュープロペラ×3-4軸 |
速力 | 26-27ノット |
乗員 | 1,400-1,700名 |
搭載機 |
新世代航空母艦(フランス語: Porte-avions de nouvelle génération, PA-Ng[1])は、フランス海軍が計画中の航空母艦(原子力空母)。「シャルル・ド・ゴール」の代艦として、2038年の就役が予定されている[2]。
概要
[編集]1980年9月23日の国防会議において、フランス政府は、当時運用されていたクレマンソー級の代艦として原子力空母2隻の建造を承認し、まず1隻目が「シャルル・ド・ゴール」として2001年に就役した[3]。しかし2隻目については後に核動力化は断念され、イギリス海軍のCVF計画艦(後のクイーン・エリザベス級)と設計を共通化したPA2計画艦となるように方針転換されたが、2013年にはこちらも断念された[3]。
しかし同艦は2038年の退役が予定されていることから、2018年、パルリ国防相は、その代艦についての検討の開始を発表した[4]。2年間の予備研究を経て[1]、2020年12月、マクロン大統領は建造計画を公表した[2]。2025年に最初の鋼材切出しを行い、海上公試は2036年開始と、建造に10年以上をかける計画で、2038年の就役が予定されている[2]。
「シャルル・ド・ゴール」では満載排水量42,000トン級であるのに対し、PA-Ngでは最大75,000トンまで大型化する計画となっている[5]。この艦型増大に対応して、同艦のK-15加圧水型原子炉と比べて熱出力を50パーセント増の220メガワット級としたK-22の開発が進められている[5]。飛行甲板をアングルド・デッキとして、機体を移動させるためのエレベーターを2基設置するのは「シャルル・ド・ゴール」と同様だが、艦橋構造物(アイランド)は艦尾側に移動された。また電磁式カタパルト(EMALS)の採用も予定されている[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ラファールMのほか、将来的には、ヨーロッパ諸国で共同開発を進めている第6世代ジェット戦闘機 (FCAS) の搭載も検討されている。
出典
[編集]- ^ a b La Rédaction (2021年3月30日). “Le ministère des Armées commande deux frégates et avance sur le porte-avions de nouvelle génération”. 2021年6月27日閲覧。
- ^ a b c d 岡部 2021.
- ^ a b Saunders 2015, p. 254.
- ^ Vavasseur, Xavier (23 October 2018). “Euronaval 2018: France Officially Launches Aircraft Carrier Renewal Program”. www.navyrecognition.com 2021年3月10日閲覧。
- ^ a b Vincent Lamigeon (2020-12-08). “Pourquoi le futur porte-avions français sera XXL”. Challenges (Regie OBS) .
参考文献
[編集]- Saunders, Stephen (2015), Jane's Fighting Ships 2015-2016, Janes Information Group, ISBN 978-0710631435
- 岡部いさく「世界の空母事情2021 (世界の空母2021)」『世界の艦船』第953号、海人社、85-91頁、2021年8月。 NAID 40022633762。
関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、PANG (航空母艦)に関するカテゴリがあります。