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アコニト (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
基本情報
運用者  フランス海軍
艦種 コルベット/フリゲート
前級 デュプレ級 (T-53型)
次級 トゥールヴィル級(C-67型)
艦歴
計画 1965年度
起工 1967年1月
進水 1970年3月7日
就役 1973年3月30日
除籍 1997年2月27日
要目
基準排水量 3,135 t
満載排水量 3,870 t
全長 127.0 m
最大幅 13.4 m
吃水 4.05 m
機関 蒸気タービン×1基
ボイラー (45kgf/cm2, 450℃)×2缶
推進 スクリュープロペラ×1軸
出力 定格: 28,650 shp
最大: 31,500 shp
速力 27ノット
航続距離 5,000海里 (18kt巡航時)
1,600海里 (27kt巡航時)
乗員 士官15名+下士官103名+兵114名
兵装Mle.68 100mm単装砲×2基
・4連装305mm対潜迫撃砲×1基
 ※エグゾセとバーターに後日撤去
マラフォンSUM発射機×1基
エグゾセMM40SSM 4連装発射筒×2基
 ※後日装備
・550mm魚雷投射機×2基
C4ISTAR SENIT-3戦術情報処理装置
レーダー ・DRBV-22A 対空捜索用
・DRBV-13 対空対水上捜索用
 ※DRBV-15に後日換装
・DRBN-32 航法用
・DRBC-32B 砲射撃指揮用
ソナーDUBV-23 艦首装備式
・DUBV-43 可変深度式
電子戦
対抗手段
・ARBR-16 電波探知装置
・ARBB-32 電波妨害装置
・Syllexデコイ発射機×2基
AN/SLQ-25対魚雷デコイ
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アコニトフランス語: Aconit, D609)は、フランス海軍が運用していた駆逐艦。対潜護衛重視の大型護衛艦(コルベット)のプロトタイプとして、1965年度で1隻のみ建造されており、このことからC-65型とも称される[1][2]

設計面ではシュフラン級(FLE-60型)、装備面では「ラ・ガリソニエール」(T-56型)をもとにしているが、戦術情報処理装置の搭載や1軸推進方式の導入など新機軸も多かった。一方で、FLE-60型の主兵装であった艦対空ミサイルや、T-56型で導入されていた哨戒ヘリコプターは、いずれも本艦では搭載されなかった[1]

艦隊護衛艦としては低速すぎる一方、船団護衛艦としては高級すぎて中途半端であると考えられたことから、当初計画されていた姉妹艦4隻の建造は中止され、より大型・高速のトゥールヴィル級(C-67型)に切り替えられることになった。なお同級の整備途中で、艦種はフリゲートに変更された[1]

参考文献

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  1. ^ a b c 阿部安雄「大戦後のフランス/イタリア駆逐艦建造史 (特集・戦後の駆逐艦)」『世界の艦船』第587号、海人社、2001年10月、96-97頁、NAID 40002156169 
  2. ^ Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. (1996). p. 113. ISBN 978-1557501325 

関連項目

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