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黄鉄鉱体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
黄鉄鉱体 (五角十二面体)

五角十二面体の持つ30本の辺のうち、
6本は外接立方体の面と共有し、
残りの24本は立方体切稜面に由来している。
構成する多角形 四等辺五角形の一種
コクセター図形
の数 12
の数 30 (6 + 24)
頂点の数 20 (8 + 12)
対称性の群 Th英語版, [4,3+], (3*2), 位数 24
回転の群 T英語版, [3,3]+, (332), 位数 12
双対多面体 Pseudoicosahedron
性質 凸集合面推移的
展開図

黄鉄鉱体[疑問点] (:pyritohedron) は、黄鉄鉱の結晶構造にみられる十二面体の一種である。12枚の合同な四等辺五角形の面を持ち、20個の頂点にそれぞれ3本の辺が交わっている (五角十二面体の一種)。

正十二面体は、全ての面が合同な正五角形となっており、黄鉄鉱体の特殊な場合である。

概要

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五角十二面体は30本の辺を持つが、黄鉄鉱体では、その長さによって、大きく6本と24本に分けられる。6本は外接立方体と共有し、24本は立方体切稜面に由来する。外接立方体の対角線上に新たに作られる8つの頂点は立方体切稜面3枚の交点である。五角十二面体が持つ対称軸は、3本の互いに直交する2回対称のものと、4本の3回対称のものがある。

黄鉄鉱体の面を構成する五角形は線対称の四等辺五角形で、3つの二等辺三角形を並べて作られる形をしている。

黄鉄鉱の結晶

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黄鉄鉱 (:pyrite)の二つのありふれた晶癖のうち一つは五角十二面体であり、もう一つは立方体である。

立方体型の黄鉄鉱 五角十二面体型の黄鉄鉱

関連する十二面体

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正十二面体

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正十二面体
正十二面体
菱形十二面体
菱形十二面体

立方体

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立方体
立方体
大星型十二面体
大星型十二面体
ウィア=フェラン構造
ウィア=フェラン構造

ウィア=フェラン構造を構成する二つの立体のうち一つは、五角十二面体である。

関連項目

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出典

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外部リンク

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  • Weisstein, Eric W. "Pyritohedron". mathworld.wolfram.com (英語).
  • Plato's Fourth Solid and the "Pyritohedron", by Paul Stephenson, 1993, The Mathematical Gazette, Vol. 77, No. 479 (Jul., 1993), pp. 220–226 [1]