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静岡県道16号下田石廊松崎線

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主要地方道
静岡県道16号標識
静岡県道16号 下田石廊松崎線
主要地方道 下田石廊松崎線
起点 下田市武ガ浜【北緯34度40分37.0秒 東経138度56分49.7秒 / 北緯34.676944度 東経138.947139度 / 34.676944; 138.947139 (県道16号起点)
終点 賀茂郡松崎町江奈【北緯34度45分14.0秒 東経138度46分52.2秒 / 北緯34.753889度 東経138.781167度 / 34.753889; 138.781167 (県道16号終点)
接続する
主な道路
記法
国道136号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

静岡県道16号下田石廊松崎線(しずおかけんどう16ごう しもだいろうまつざきせん)は、静岡県下田市から賀茂郡南伊豆町を経由して、賀茂郡松崎町に至る県道主要地方道)である。

概要

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伊豆半島南部の海岸線沿いに周遊する道路で、下田市中心市街の新下田橋東側から、伊豆半島最南端の石廊崎付近を経て、西海岸側の松崎町江奈の宮の前橋交差点に至る県道で、主要地方道にも指定されている。主な通過地は、下田市吉佐美、賀茂郡南伊豆町湊・石廊崎・入間・一色・妻良・子浦、松崎町雲見・石部・岩地・道辺である。起点側と終点側の大部分は国道136号と重複しており、単独区間となる実延長区間は南伊豆町内の国道から分岐する湊 - 入間(差田交差点)間である。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

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  • 1962年昭和37年)3月18日 - 南伊豆町中木のトンネル建設現場で落盤。作業員6人が死亡、3人が重軽傷[1]
  • 1976年(昭和51年)7月13日 - 路線名が下田石室松崎線から下田石廊松崎線へ変更される[2]
  • 1993年平成5年)5月11日 - 建設省から、県道下田石廊松崎線が下田石廊松崎線として主要地方道に指定される[3]

路線状況

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整備の行き届いた2車線道路(片側1車線)で、交通量は少ない[4]。下田市街地のはずれから松崎町の入口まで県道16号と国道136号重複区間とを走りつないでいくと、約40 kmにわたり信号機はひとつも設置されていない[4]

別名

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  • マーガレットライン
    かつての有料道路で正式名称は南伊豆道路。国道136号と重複する子浦から雲見までの区間を指す[4]
  • 富士見彫刻ライン
    松崎町雲見 - 松崎間の西南海岸沿いの区間で、道路上に二十数体の彫刻像が建ち並んでいることからアートラインともよばれている[4]

重複区間

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賀茂郡南伊豆町湊・日野交差点から賀茂郡南伊豆町入間・差田交差点の区間だけが単独区間となっており、それ以外の区間は国道136号と重複する。距離は36.236 kmにもわたり、重複区間での案内標識は存在しない。

  • 国道136号(下田市武ガ浜 - 賀茂郡南伊豆町湊・日野交差点)
  • 国道136号(賀茂郡南伊豆町入間・差田交差点 - 松崎町・宮の前橋交差点)

地理

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あいあい岬周辺のユウスゲ公園駐車場
愛逢岬付近を走る県道下田石廊松崎線から見たヒリゾ浜。奥に見える大きな島が「大根島」。
静岡県道16号下田石廊松崎線、賀茂郡南伊豆町入間

沿線には、弧を描く砂浜海岸の弓ヶ浜、奇岩と断崖が続く石廊崎あいあい岬と、入江には石廊崎・三崎などの漁港が点在する美しい海岸風景が見られる[4]。また、沿線の奥石廊崎(奥石廊)にある「あいあい岬」や「ユウスゲ公園」からはヒリゾ浜[5]大根島が見渡せる[6]

通過する自治体

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交差する道路

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脚注

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  1. ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、159頁。ISBN 9784816922749 
  2. ^ 昭和51年静岡県告示第540号
  3. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  4. ^ a b c d e 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 62.
  5. ^ 『伊豆新聞』2016年1月1日号伊東版6頁「伊豆の穴場(1) 公園内に「幸せ招く鐘」 南伊豆町・愛逢岬」(伊豆新聞本社)
  6. ^ 『伊豆新聞』2018年4月24日号下田版1頁「あいあい岬の星空PR 手すり、遊歩道に電飾―南伊豆観光協」(伊豆新聞本社)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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