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門脇 (石巻市)

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日本 > 宮城県 > 石巻市 > 門脇 (石巻市)
門脇
門脇の位置(宮城県内)
門脇
門脇
北緯38度26分1.658秒 東経141度16分19.495秒 / 北緯38.43379389度 東経141.27208194度 / 38.43379389; 141.27208194
日本の旗 日本
都道府県 宮城県旗 宮城県
市町村 石巻市の旗 石巻市
地域 本庁地域
地区 石巻地区
上釜南部地区[1]
設置 2005年4月1日
人口
2020年令和2年)3月現在)[2]
 • 合計 4,297人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
986-0853[3]
市外局番 0225[4]
ナンバープレート 宮城

門脇(かどのわき)は、宮城県石巻市にある大字である。旧牡鹿郡石巻町門脇の一部、牡鹿郡門脇村の一部に相当する。郵便番号は986-0853[3]

概要

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石巻市の西部、東松島市との境に位置しており、北は蛇田、南は重吉町、東は大街道、西は定川や東松島市赤井と接する。

国道沿いに様々な商業施設が集中し、新興住宅地として、発展している。

地価

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国土交通省によると2020年令和2年)3月31日時点での門脇字二番谷地13番473外での公示地価は32,000円/m2になっている[5]

歴史

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ここでは、石巻市の大字門脇のみでなく、門脇の前身にあたる牡鹿郡門脇村の歴史についても記す。

門脇村は、牡鹿郡の南西(現在の石巻市の南西)に位置し、北で石巻村と蛇田村、東で北上川を隔てて湊村、西で定川を隔てて矢本村と接し、南で石巻湾に面する、現在の石巻市大字門脇よりか広大で、牡鹿郡万御改書上によると東西は一里五町三十間、南北は十一町二十間と東西に長い街村であったとされる[6]正保郷帳には、門腋村と記され、田は650文、畑は1貫797文、他に門脇新田として33貫528文があり、早損と注記されていた他[6]、牡鹿郡万御改書上によると、田は95貫314文(うち、新田は35貫532文)、畑は20貫772文、茶畑は112文、本百姓は134人、男は1,092人、女は855人、本町の家数は29軒、中町の家数は30軒、砂場町の家数は41軒、〓町[注 1]の家数は30軒であり、それ以外にも、川村平八郎ら12人の除屋敷があったとされる[6][7]安永風土記によれば、田は100貫152文、畑は29貫564文(うち、茶畑は112文)、蔵入77貫余、給地51貫余、本百姓は1659年万治2年)の竿答百姓36人から、214人(村居住30人、町居住184人)となり、家数は673軒、うち借家は459軒で、男1,517人、女1,310人、馬58頭、天当船(仙台藩で用いられた、江戸へと米を輸送する船[8])は29隻、うち700石積以上が23隻、五太木船(仙台藩で用いられた、江戸へと米を輸送する船[8])は31隻、小舟は13隻あったとされる[7]

現在の行政区域としては、2005年4月1日に旧石巻市門脇(1933年5月1日に牡鹿郡石巻町から移管され成立)から移管されて成立した。1966年から現在までに、門脇から、南光町、西浜町、雲雀野町、日和が丘、大手町、南浜町、宜山町、三河町、中島町、重吉町、潮見町、門脇町、泉町、双葉町、大街道北、大街道西、大街道南、大街道東、築山、三ツ股、中浦、新館、中屋敷、浦屋敷南、新館南、明神南が分離成立した。

沿革

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  • 1933年5月1日 - 牡鹿郡石巻町が市制施行するに伴い、牡鹿郡石巻町大字門脇が石巻市門脇となる[9]
  • 1966年5月1日
    • 門脇字村境、門脇字八ツ沢、門脇字南鰐山、門脇字東上野、門脇字西村境の各一部が、大字石巻の学一部とともに、泉町1丁目から泉町4丁目となる[10]
    • 門脇字海門寺前、門脇字本町、門脇字九軒町、門脇字後町、門脇字浜横町、門脇字山岸、門脇字中道上下、門脇字全部海田の各一部が門脇町となる[9]
    • 門脇字西村境、門脇字山、門脇字中山の各一部が、大手町となる[9]
    • 門脇字日和山西、門脇字山、門脇字西村境の各一部が、南光町1丁目、南光町2丁目となる[11]
    • 門脇字日和山東、門脇字中の各一部が、日和が丘となる[12]
    • 門脇字西村境、門脇字東上野町、門脇字本草園の各一部が、大字石巻の一部とともに、双葉町となる[12]
    • 門脇字後谷地、門脇字善海田、門脇字土手東西、門脇字原田、門脇字浜の各一部が、南浜町となる[13]
    • 門脇字西村境の一部が、宜山町となる[13]
  • 1968年
    • 1月24日 - 門脇字東中浜一番、門脇字浪除土手、門脇字本草園前の各一部が、潮見町となる[14]
    • 1月27日 - 門脇字浜裏、門脇字東中浜一番、門脇字後谷地、門脇字善海田の各一部が、雲雀野町1丁目、雲雀野町2丁目となる[12]
    • 7月17日 - 門脇字本草園前、門脇字中島、門脇字浪除土手の各一部が、三河町となる[15]
    • 8月10日
      • 門脇字鷲塚、門脇字下鷲塚、門脇字十三走が、重吉町となる[16]
      • 門脇字中島、門脇字浪除土手が、中島町となる[11]
  • 1970年10月24日 - 門脇字東中浜一番、門脇字中浜が、西浜町となる[12]
  • 2007年9月1日
    • 門脇字五番谷地、門脇字南谷地、門脇字四番谷地の各一部が、大街道北1丁目から大街道北4丁目となる。大街道北1丁目は門脇字五番谷地の一部が、大街道北2丁目は門脇字五番谷地、門脇字南谷地の各一部が、大街道北3丁目は門脇字四番谷地の一部が、大街道北4丁目は門脇字四番谷地の一部が該当する[17]
  • 2021年1月29日
    • 石巻市上釜南部地区被災市街地復興土地区画整理事業による、上釜南部地区住居表示変更において、門脇字浦屋敷、門脇字捨喰、門脇字鷲塚の各一部が、浦屋敷南となる[18]
    • 石巻市上釜南部地区被災市街地復興土地区画整理事業による、上釜南部地区住居表示変更において、門脇字鷲塚の各一部が、中屋敷2丁目の一部とともに、新館南となる[18]
    • 石巻市上釜南部地区被災市街地復興土地区画整理事業による、上釜南部地区住居表示変更において、門脇字捨喰、門脇字鷲塚、門脇字明神の各一部が、明神南となる[18]

門脇の由来

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門脇」という名称の由来は、多くの説があるため、以下に諸説を挙げる。

  1. 日和山に海門寺(牡鹿観音霊場第20番)と瑞竜寺の二つの寺があり、ともに航海安全祈願の寺で信仰を集めたので、この山門の脇にある土地ということで名付けられたという説。
  2. 「海門(港のこと)の脇にある村」ということから名付けられたという説[19]
  3. 「伊寺水門(石巻の旧称)の脇にある村」から名付けられたという説[19]
  4. 平家一門である平教盛(門脇宰相)の末裔が住んでいたためという説[19]

施設

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交通

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道路・橋梁

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鉄道

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バス

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学区

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域内の児童は石巻市立釜小学校石巻市立青葉中学校に進学する[25][26]

人口

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2021年令和3年)2月末時点での住民基本台帳による小字別の人口は以下の通りである[2]

小字 世帯数
青葉西 271世帯 275 331 606
青葉東 530世帯 573 613 1186
一番谷地 44世帯 53 58 111
浦屋敷 281世帯 317 309 626
下鷲塚 0世帯 0 0 0
捨喰 17世帯 19 19 38
中島 0世帯 0 0 0
二番谷地 501世帯 591 592 1183
明神 12世帯 14 12 26
元浦屋敷 156世帯 151 165 316
元明神 21世帯 22 25 47
元捨喰 59世帯 48 29 77
三番谷地 0世帯 0 0 0
四番谷地 2世帯 2 0 2
鷲塚 2世帯 1 1 2

また、2020年令和2年)3月末時点での住民基本台帳による年代別・男女別の人口は以下の通りである[2]

世代
0歳 - 4歳 96 85 181
5歳 - 9歳 83 83 166
10歳 - 14歳 75 84 159
15歳 - 19歳 94 109 203
20歳 - 24歳 124 117 241
25歳 - 29歳 116 122 238
30歳 - 34歳 145 112 257
35歳 - 39歳 137 135 272
40歳 - 44歳 159 135 294
45歳 - 49歳 171 142 313
50歳 - 54歳 142 132 274
55歳 - 59歳 135 150 285
60歳 - 64歳 116 134 250
65歳 - 69歳 133 148 281
70歳 - 74歳 144 170 314
75歳 - 79歳 114 130 244
80歳 - 84歳 70 90 160
85歳 - 89歳 22 72 94

小字

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2022年12月現在における、門脇の小字は以下の通りである[27]

  • 青葉西
  • 青葉東
  • 一番谷地
  • 浦屋敷
  • 捨喰
  • 二番谷地
  • 明神
  • 元浦屋敷
  • 元明神
  • 元捨喰
  • 三番谷地
  • 四番谷地
  • 鷲塚

消滅した小字

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2022年12月現在、消滅したことが確認されている小字は以下の通りである。

  • 堀切:2007年9月1日消滅[17]
  • 三ツ股:2007年9月1日消滅[17]
  • 築山:2007年9月1日消滅[17]
  • 西三軒家:2007年9月1日消滅[17]
  • 三軒家:2007年9月1日消滅[17]
  • 本草園前:2007年9月1日消滅[17]
  • 五番谷地:2007年9月1日消滅[17]
  • 東上野町:2007年9月1日消滅[17]
  • 上野町:2007年9月1日消滅[17]
  • 本草園:2007年9月1日消滅[17]
  • 中島:2021年3月消滅[28]
  • 後町
  • 後谷地
  • 海門寺前
  • 九軒町
  • 下鷲塚
  • 十三走
  • 善海田
  • 中浜
  • 中道上下
  • 中山
  • 浪除土手
  • 西村境
  • 東中浜一番
  • 日和山西
  • 日和山東
  • 浜裏
  • 浜横町
  • 南鰐山
  • 村境
  • 本町
  • 八ツ沢
  • 山岸

東日本大震災

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門脇での東日本大震災震度は6弱であり、域内の犠牲者は143人で場所にもよるが2m以上浸水した所もある[29][30]。また、域内の世代・男女別の犠牲者・死亡率は以下の通りである[31]

世代と性別 犠牲者 死亡率 当時の人口
男性 65 2.68% 2,429
女性 78 3.03% 2,578
15歳未満 9 1.27% 708
15 - 64歳 59 1.86% 3,172
65歳以上 75 6.76% 1,109
合計 143 2.86% 5,007

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 〓は解読不能の文字を示す。

出典

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  1. ^ 産業ゾーンへの立地事業者を募集します(随時公募)”. 石巻市 (2021年10月22日). 2022年1月11日閲覧。
  2. ^ a b c 第3章人口”. 石巻市. 2022年1月11日閲覧。
  3. ^ a b 宮城県”. 日本郵便グループ. 2022年1月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年1月11日閲覧。
  5. ^ 標準地の単位面積当たりの価格等”. 国土交通省 (2020年3月31日). 2022年1月11日閲覧。
  6. ^ a b c 平凡社地方資料センター 1998, p. 664.
  7. ^ a b 平凡社地方資料センター 1998, p. 665.
  8. ^ a b 宮城県の伝統的漁具漁法IV 南三陸の和船” (PDF). 宮城県 (1991年3月). 2022年12月9日閲覧。
  9. ^ a b c 角川日本地名大辞典 1979, p. 601.
  10. ^ 角川日本地名大辞典 1979, p. 600.
  11. ^ a b 角川日本地名大辞典 1979, p. 604.
  12. ^ a b c d 角川日本地名大辞典 1979, p. 605.
  13. ^ a b 角川日本地名大辞典 1979, p. 607.
  14. ^ 角川日本地名大辞典 1979, p. 602.
  15. ^ 角川日本地名大辞典 1979, p. 606.
  16. ^ 角川日本地名大辞典 1979, p. 603.
  17. ^ a b c d e f g h i j k トップページ > 市民の方へ > 手続き > 住民票・戸籍 > 住居表示 > 釜・大街道地区住居表示”. 石巻市 (2021年9月7日). 2022年12月8日閲覧。
  18. ^ a b c 上釜南部地区住居表示変更について”. 石巻市 (2021年9月7日). 2022年12月8日閲覧。
  19. ^ a b c 第一回「南浜町の地名由来」”. 永遠の南浜、門脇 - Facebook. 2022年1月11日閲覧。
  20. ^ a b 第89号議案 石巻広域都市計画道路の変更(宮城県決定)” (PDF). 石巻市. 2022年1月11日閲覧。
  21. ^ 03.石巻免許センター線(ミヤコーバス)”. 石巻交通検索. 2022年1月11日閲覧。
  22. ^ 路線バス情報 石巻免許センター線”. 乗換案内NEXT. 2022年1月11日閲覧。
  23. ^ 「蛇田線」(ミヤコーバス)”. 石巻交通検索. 2022年1月11日閲覧。
  24. ^ 路線バス情報 蛇田線”. 乗換案内NEXT. 2022年1月11日閲覧。
  25. ^ 小学校学区一覧”. 石巻市 (2021年11月27日). 2022年1月11日閲覧。
  26. ^ 中学校学区一覧”. 石巻市 (2022年11月27日). 2022年1月11日閲覧。
  27. ^ 宮城県石巻市門脇”. NAVITIME. 2022年12月8日閲覧。
  28. ^ 令和2年度第10回庁議提案 審議・報告・その他 資料4” (PDF). 石巻市 (2020年8月24日). 2022年12月8日閲覧。
  29. ^ 谷謙二小地域別にみた東日本大震災被災地における死亡者および死亡率の分布」『埼玉大学教育学部地理学研究報告』第32号、埼玉大学教育学部地理学研究室、2012年、1-26頁、doi:10.24561/00016186ISSN 0913-2724NAID 1200063880162022年1月11日閲覧 
  30. ^ 石巻市 東日本大震災による津波浸水域図”. 石巻市. 2022年1月11日閲覧。
  31. ^ 2 災害状況の整理(東日本大震災の災害検証)”. 石巻市. 2022年1月11日閲覧。

参考文献

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