長野正義
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| 長野正義 ながの まさよし | |
|---|---|
| 生年月日 | 1900年11月3日 |
| 出生地 |
 日本 神奈川県横浜市戸塚区 |
| 没年月日 | 2000年11月10日（100歳没） |
| 出身校 |
広島高等師範学校文科第1部卒業 （現・広島大学教育学部） |
| 前職 | 横須賀市教育長 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 1957年7月10日 - 1973年7月9日 |
長野 正義（ながの まさよし、1900年〈明治33年〉11月3日[1][2] - 2000年〈平成12年〉11月10日[1]）は、日本の政治家。1957年から1973年まで4期16年の間、横須賀市長を務めた。
経歴
[編集]横浜市戸塚区舞岡町生まれ。1924年（大正13年）に広島高等師範学校（現・広島大学教育学部）文科第1部を卒業した[2]。1947年（昭和22年）、横須賀市立不入斗中学校校長となった[2]。その後、横須賀市教育長[注釈 1]になった[2]。
1957年横須賀市長選挙
[編集]1957年（昭和32年）に横須賀市長選に社会党の推薦と一部の自民党員[注釈 2]の支持を受け立候補、当時の現職市長で自民党公認の梅津芳三を破って当選した[5][6]。
※当日有権者数：-人 最終投票率：-%（前回比：-pts）
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 長野正義 | 56 | 無所属 | 新 | 44,409票 | 50.7% | 社会推薦 |
| 梅津芳三 | 65 | 自由民主党 | 現 | 33,185票 | 37.9% | - |
| 大久保英俊 | - | 無所属 | - | 9,738票 | 11.1% | - |
| 肥後亨 | - | 諸派 | - | 227票 | 0.3% | - |
同年7月10日に就任した[7]。
教育や文化に力を入れる市政を掲げるも、米軍基地を抱える横須賀市における革新系市長として米軍占領地返還交渉などさまざまな苦労に終始した。それを象徴する出来事が、米軍占領水域返還を条件とした空母ミッドウェイの母港化を認めるという苦渋の選択（1972年）であった。空母の母港化については、支持を受けていた社会党の猛反発を受け、1973年（昭和48年）7月9日に市長を退任した[7]。後任の市長選では、保守系、革新系各候補が「長野後継」を掲げ、保守系の横山和夫（長野市政の助役）が当選した。
エピソード
[編集]旧制中学（神奈川県立横浜第一中学校）教員時代に足に障碍のある生徒が受験を希望してきた。周囲は前例がないと反対したが、長野が自分が担任となり責任を持つと発言したことで受験が可能となったという。その生徒は、後に横浜市長・社会党委員長となる飛鳥田一雄であった。財界人中村房次郎の顧問弁護士だった飛鳥田の父 飛鳥田喜一はいたく感激し、長野に長男一雄の仲人(新婦は横浜一中で一雄の同級生だった寺田透の妹)を依頼した。喜一の社会的立場から政財界に広い交友がある中、一雄の仲人を頼まれた長野は非常に緊張したという。さらに後の横須賀市長転身の契機が、当時社会党衆議院議員であった飛鳥田一雄の薦めであり、彼も師の選挙を手伝ったという[8]。また、長野を事実上側面支援した小泉純也は、義父の小泉又次郎と共に立憲民政党に所属していたことがあり、飛鳥田喜一も顧問弁護士をしていた中村房次郎の薦めで立憲民政党系の横浜市議に立候補し当選している。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、162頁。
- ^ a b c d 『産経日本紳士年鑑 第1版 1765コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『横須賀市勢要覧 昭和28年版 53コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 変革の人·小泉三代記(12) 神奈川新聞 2001年5月27日における斉藤正元社会党神奈川県議の証言
- ^ 『神奈川年鑑 昭和34年度版 33コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『神奈川年鑑 昭和34年度版 34コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b 『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み 第1巻 536コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『生々流転 飛鳥田一雄回想録』p15・17
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