西岸駅
西岸駅 | |
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駅舎(2020年6月7日撮影) | |
にしぎし NISHIGISHI (小牧風駅) | |
◄能登中島 (6.2 km) (4.3 km) 能登鹿島► | |
所在地 | 石川県七尾市中島町外 |
所属事業者 | のと鉄道 |
所属路線 | ■七尾線 |
キロ程 | 22.5 km(七尾起点) |
電報略号 | ニキ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
24人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)8月27日[1] |
備考 | 無人駅 |
西岸駅(にしぎしえき)は、石川県七尾市中島町外にある[2]、のと鉄道七尾線の駅である。
愛称は「小牧風駅」(おまきかぜのえき)[1][3]。丘陵「小牧台」に由来する。
概要
[編集]能登半島中部、七尾市北部に位置する駅。国道249号と並行し、西側には田園地帯、東側には七尾北湾と「小牧台」という小高い丘陵を望む。
歴史
[編集]- 1932年(昭和7年)8月27日:鉄道省(国鉄)七尾線の能登中島駅 - 穴水駅間延伸と同時に開業[1][4]。旅客および貨物の取扱を開始[5]。
- 1960年(昭和35年)4月1日:貨物の取扱を廃止[6]。
- 1972年(昭和47年)3月15日:荷物扱い廃止[7]。無人駅化[6][8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[4]。
- 1991年(平成3年)9月1日:七尾線の和倉温泉駅 - 輪島駅間がのと鉄道に転換され[4]、同社の駅となる[6]。
駅構造
[編集]西岸駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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相対式ホーム2面2線[9]で交換設備を有する地上駅[1]。上りホーム側に駅舎がある。跨線橋はなく、駅舎と反対側のホームとの行き来には、七尾寄りの構内踏切を渡る。
終日無人駅であり、窓口の跡も残っているが使われていない。また、自動券売機は設置されていない。
のりば
[編集]ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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駅舎側(東側) | ■七尾線 | 上り | 七尾・金沢方面 |
反対側(西側) | 下り | 穴水行き |
- ※ 案内上ののりば番号は設定されていない。
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ホーム(2011年5月)
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駅名標(2011年5月)
駅周辺
[編集]駅前駐車場・駐輪場が設置されており、無料で使用できる。東側沿岸にはマリーナが整備されており、駅近隣には飲食店や貸別荘、入浴・宿泊施設も営業している。
バス路線
[編集]駅前に七尾市コミュニティバス(中島げんきバス)の「西岸駅」バス停が設置されている[10]。
- 西岸方面(横見集会所行き)
- 西岸方面(すこやか行き)
- 西岸方面(朝便 能登中島駅行き)
隣の駅
[編集]その他
[編集]- アニメモデル
当駅は、テレビアニメ『花咲くいろは』に登場する「湯乃鷺駅」(ゆのさぎえき)のモデルとなっている[2][11][12][13][14]。2011年4月29日に七尾方面行きホーム穴水寄りの駅名標を湯乃鷺駅のものにするイベントがのと鉄道とP.A.WORKS共催で実施された[15][16][17]。アニメ放送終了後も半年間は掲示予定[18]としていたが、それ以降も色あせた場合は交換をしながら掲示は継続されており、対向する穴水方面行きホームの穴水寄り駅名標にも同じものが取り付けられた[注釈 1]。なお、湯涌温泉(石川県金沢市)で開催される「湯涌ぼんぼり祭り」開催日前後は、駅舎の看板含めすべての駅名標が「湯乃鷺」仕様に交換される。
駅舎内には、駅を訪れたファンによる寄贈品や駅ノートを兼ねた聖地巡礼ノートが設置されており、『花咲くいろは』関連のポスター類が貼られている。
- PVロケ地
同アニメの第13話からの主題歌にもなっているnano.RIPEのシングル「面影ワープ」のPVにも当駅が登場する[19]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2012年に設置された当初は七尾行きホームと全く同じものを取り付けていたため、「湯乃鷺駅」の隣駅と設定されている「守田駅」と「大塚駅(各地に実在する大塚駅とは無関係)」の位置関係が双方で逆転していたが、2013年に穴水行きホーム駅名標は両駅の配置を入れ替え、印刷によって表現される錆も取り付け柱に合わせた形に修正されたものに交換された。
出典
[編集]- ^ a b c d 川島 2010, p. 58.
- ^ a b “住民育む 花のもてなし 中島 のと鉄沿線 植え続け5年 季節ごとに菜の花、コスモス…”. 北陸中日新聞Web. (2020年11月24日). オリジナルの2020年11月23日時点におけるアーカイブ。 2021年5月2日閲覧。
- ^ 岩間昌子『ローカル鉄道の解剖図鑑』エクスナレッジ、2016年10月22日、112頁。ISBN 978-4-7678-2217-4。
- ^ a b c 朝日 2011, p. 21.
- ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、154頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日、246頁。ISBN 978-4-7770-1336-4。
- ^ “日本国有鉄道公示第642号”. 官報. (1972年3月14日)
- ^ 「通報 ●横山駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1972年3月14日、4面。
- ^ 川島 2010, p. 39.
- ^ 中島げんきバス(西岸方面)時刻表 - 七尾市
- ^ 朝日 2011, p. 15.
- ^ “七尾湾と里山走る<のと鉄道>”. 読売新聞オンライン. (2020年10月17日). オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ。 2021年5月2日閲覧。
- ^ “のと鉄道に「いろは」順で名づけられた49のトンネルがあった”. マイナビニュース (2018年2月24日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “花咲くいろは愛が結ぶ ファンと温泉、相思相愛の10年”. 朝日新聞デジタル. (2021年1月8日). オリジナルの2021年2月6日時点におけるアーカイブ。 2021年9月28日閲覧。
- ^ のと鉄道公式サイト. “新着情報”. incl. 2011年4月29日15:12閲覧。
- ^ 花咲くいろは公式ブログ (2011年4月23日). “リアル湯乃鷺駅だ!”. 花咲くいろは公式サイト. 2011年4月29日15:28閲覧。
- ^ 花咲くいろは公式ブログ (2011年4月28日). “GW花いろ情報”. 花咲くいろは公式サイト. 2011年4月29日15:28閲覧。
- ^ 花咲くいろは公式ブログ (2011年4月30日). “湯乃鷺駅誕生!”. 2011年8月2日11:47閲覧。
- ^ “nano.RIPE『面影ワープ』Music Video(Full Ver.)”. Lantis Channel (2011年7月25日). 2020年10月14日閲覧。
参考文献
[編集]- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン 全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日。