輪島駅
表示
輪島駅 | |
---|---|
駅舎(1994年9月) | |
わじま WAJIMA | |
◄能登市ノ瀬 (4.4 km) | |
所在地 | 石川県輪島市河井町20-1-131[1][2] |
所属事業者 | のと鉄道 |
所属路線 | 七尾線(廃止時) |
キロ程 | 53.5 km(七尾起点) |
電報略号 | ワマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線* |
乗車人員 -統計年度- |
304人/日(降車客含まず) -2000年- |
開業年月日 | 1935年(昭和10年)7月30日[1][3] |
廃止年月日 | 2001年(平成13年)4月1日[1] |
備考 | 路線廃止に伴う廃駅 |
* 廃止時点。全盛期は2面3線 |
輪島駅(わじまえき)は、かつて石川県輪島市河井町にあった、のと鉄道七尾線の駅。同線の終着駅であったが、2001年に七尾線の穴水駅 - 当駅間が廃止されたのに伴い廃駅となった[4]。
廃止後、駅跡は整備され道の駅輪島「ふらっと訪夢」となっている[1]。現在の施設は当該項目を参照。
歴史
[編集]- 1935年(昭和10年)7月30日:鉄道省(国鉄)七尾線 穴水駅 - 当駅間開通と同時に開業[1][3]。一般駅[1][3]。
- 1976年(昭和51年)4月1日:貨物の取扱を廃止[1][3]。
- 1977年(昭和52年)7月15日:駅舎を改築[5]。
- 1979年(昭和54年)4月10日:みどりの窓口を設置[6]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1991年(平成3年)9月1日:JR西日本七尾線 七尾駅 - 当駅間がのと鉄道に転換[3]。同社の駅となる[3]。
- 2001年(平成13年)4月1日:のと鉄道七尾線 穴水駅 - 当駅間廃止により廃止[1][4]。
駅構造
[編集]晩年には駅舎側のホーム1面と線路1線のみ使用していて、夜間滞泊も設定されていなかった[注釈 1]。全盛期にはホーム2面3線を有し、蒸気機関車が運行されていたころは転車台、給水塔も設けられていた[7]。
-
廃止直前のホーム(2001年)
利用状況
[編集]「石川県統計書」によると、廃止前までの1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1990年 | 455 |
1991年 | 491 |
1992年 | 494 |
1993年 | 464 |
1994年 | 439 |
1995年 | 343 |
1996年 | 376 |
1997年 | 323 |
1998年 | 307 |
1999年 | 298 |
2000年 | 304 |
駅周辺
[編集]駅の裏側に文化会館があり、駅前を石川県道が通っていた。高校・小学校・工芸会館・朝市横丁は駅北側、市役所は駅西側、運動公園・中学校・自衛隊基地は駅東側にある。なお、輪島港や輪島温泉は駅からやや離れた所にある。
その他
[編集]- 使用されなくなったホームに立っていた駅名標の次駅の欄には、日本海を指す方向に「シベリア」と書かれている。元々空白だった所に「シベリア」といたずら書きされていたのを、当時の駅長の配慮で正式な表記とされ[11]、駅の名物となった。駅跡地に整備された道の駅輪島には当駅をイメージした小さなモニュメントがあり、「シベリア」表記まで再現された駅名標のレプリカが設置されている[11]。
- ホテル高州園(現・ホテルこうしゅうえん)のテレビCMには当駅の駅名標を基にした駅名標[注釈 2]が登場し、当時の社長が駅長役として出演したものがあった。なお、このCMは数本が作られ、1980年代から2000年代まで長らく放映された。
-
廃止前の駅名標
-
輪島駅をイメージしたモニュメント(2019年、道の駅輪島)
隣の駅
[編集]- のと鉄道
- 七尾線(廃線部分)
- 能登市ノ瀬駅 - 輪島駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 安田・松本 2017, p. 56.
- ^ ほっと石川旅ねっと 道の駅輪島(ふらっと訪夢) - 石川県観光連盟
- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、155頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “輪島の盛衰見つめ50年 駅前の喫茶店「翁」 84歳柏木さん「できる限り」”. 北國新聞 (2021年6月21日). 2021年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月20日閲覧。
- ^ 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』JTBパブリッシング、2008年、139頁。ISBN 978-4-533-07145-4。
- ^ 「輪島駅に「みどりの窓口」」『交通新聞』交通協力会、1979年4月12日、2面。
- ^ 安田・松本 2017, p. 58-59.
- ^ “輪島の宿 満月”. 輪島の宿 満月. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “一本松総合運動公園”. ほっと石川旅ねっと. 石川県観光連盟. 2022年12月1日閲覧。
- ^ “一本松公園”. 【輪島市】能登へ桜を見に行こう - Discover Noto. 能登DMC合同会社. 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b “Q 旧のと鉄道の終着・輪島駅の駅名標に書かれた次の駅名はどこでしょう? 答え:シベリア”. リフレッシュクイズ 6月27日(木). 石川テレビ放送 (2013年6月27日). 2022年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 安田就視・松本典久『DJ鉄ぶらブックス021 昭和の終着駅 北陸・信越篇』交通新聞社、2017年6月7日。ISBN 978-4-330-78617-9。