翻訳夜話
表示
翻訳夜話 | ||
---|---|---|
著者 | 村上春樹、柴田元幸 | |
訳者 | 同上 | |
発行日 | 2000年10月20日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 対談、翻訳書 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語、英語 | |
形態 | 新書 | |
ページ数 | 260 | |
コード | ISBN 978-4166601295 | |
ウィキポータル 文学 | ||
|
『翻訳夜話』(ほんやくやわ)は、村上春樹と柴田元幸の対談集および翻訳書。2000年10月20日、文藝春秋より文春新書として刊行された[1]。
内容
[編集]- フォーラム2 翻訳学校の生徒たちと
- 1999年11月、文藝春秋西館ホールで行われた対談。バベル翻訳・外語学院(現 BABEL UNIVERSITY)の学生との質疑応答も本文に収録されている。
- 海彦山彦 村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳す
- 村上・カーヴァー「収集」[4]
- 柴田・カーヴァー「集める人たち」
- 村上・オースター「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
- 柴田・オースター「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
- フォーラム3 若い翻訳者たちと
- 2000年5月18日、タイトルどおり若い翻訳者6名と共に、上記のカーヴァーとオースターの作品をテーマに行ったフォーラム。参加者は、岸本佐知子[5]、坂口緑、畔柳和代、都甲幸治、前山佳朱彦、岩本正恵。
- ここで述べられた「カキフライ理論」は、「村上朝日堂」ホームページに掲載された読者への返信が元になっている[6][7]。
- Collectors (Raymond Carver)
- レイモンド・カーヴァーの『Collectors』の原文。巻末に収録されている。
- Auggie Wren's Christmas Story (Paul Auster)
- ポール・オースターの『Auggie Wren's Christmas Story』の原文。巻末に収録されている。
脚注
[編集]- ^ 文春新書『翻訳夜話』村上春樹 柴田元幸 | 新書 - 文藝春秋BOOKS
- ^ 『夢のサーフシティー』(朝日新聞社、1998年7月)の「村上の近況 4」によれば、日付は1996年11月15日。
- ^ 村上はその後、東京大学文学部で行われた柴田の翻訳演習の授業(2004年10月~2005年1月)にも参加した。そのときの授業の内容はほぼそのまま、2006年3月に刊行された『翻訳教室』に収録された。なお同書4頁によれば、柴田の授業に村上が参加した日付は2004年11月15日。
- ^ カーヴァーの最初の短編集『頼むから静かにしてくれ』(マグロー・ヒル社、1976年)に収録されている。
- ^ 『代表質問 16のインタビュー』(新書館、2009年7月)には、柴田元幸が行った岸本佐知子のインタビューが収録されている。
- ^ 『スメルジャコフ対織田信長家臣団』朝日新聞社、2001年4月、読者&村上春樹フォーラム423。
- ^ 2003年7月11日に柴田元幸が行ったインタビューでは、村上は「カキフライ」を「うなぎ」に置き換えて説明している。「僕は『うなぎ説』というのを持っているんです。僕という書き手がいて、読者がいますね。でもその二人だけじゃ、小説というのは成立しないんですよ。そこにうなぎが必要なんですよ。うなぎなるもの。」(『ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち』アルク、2004年3月、278頁)